虐待連鎖を断ち切った道のり

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≪アドバイス≫

お力になれたらと思います。

私も 両親と兄から虐待を受けて育ちました。なので、そのトラウマからの経験をお知らせします。

 35歳の時に、初めて実は自分が虐待を受けていたことに気づきました。

 すると、何故自分が子供に言葉の暴力をあびせ、批判的で攻撃的で怒りが激しいのか初めて解りました。

 両親と兄を 生まれて初めて客観的に見つめることができました。過去の様々な いじわるや暴力、性的虐待の数々が まるで昨日のことのように次から次へと思い出される1年間でした。鬱と不眠症に それから4年以上 悩まされました。

 このつらい数年間。機会があれば 両親や兄への憎しみや軽蔑を 友人知人に話して、聞いてもらいました。

 虐待防止110番で、何時間も泣きながら 吐き出すように話を聞いてもらいました。この110番は 信用しても大丈夫です。身元を明かされることは間違ってもありません。電話カウンセラーも女性がほとんどで、受け身を心得た話しやすい方ばかりでした。説教も 無用な励ましも 同情も 詮索もありません。ただ、共感してくれます。

 「せめて 体罰を言い訳に子供を叩くことだけはすまい!」と誓いましたが、5―6回は叩いたり、モノを投げつけて脅したりを繰り返しました。「まずい!きれそうだ」と思うと、電話の受話器を持ち トイレへ駆け込み虐待防止110番へ電話しました。110番の時間外だと、気が違ったように思いのたけをノートやパソコンに書き込みました。私の場合、書いて吐き出す事が かなりの救いとなったのです。

 両親と兄への憎しみは 狂気の嵐でした。真剣に殺してやろう!と願いましたが、幸い故郷から距離のある場所に住み、犯罪を犯さずにすみました。

 「弱い子供を叩くくらいなら、元凶である両親と兄に復讐しよう!」今から思えば、妥協なく自分を虐待した相手を憎むことが、回復につながりました。エネルギーを復讐と吐き出しに向ける事で、子供への弱い者いじめが激減したのです。

 母と兄とは こちらから完全に縁を切りました。父へは、電話と手紙であらいざらい話しその無責任さをさんざんなじり非難しました。

 故郷の親戚4件に、「かつてひどい虐待があった家庭内の秘密」を20p近い手紙にして郵送し、絶縁する理由の理解を求めました。未だに故郷に住む友人知人に 機会あれば、かつて虐待を受けていた話をし、母や兄は田舎町で肩身の狭い想いをすればいい!と吐き出しました。

 虐待に関する本は 20冊以上読みました。

 少しでも 余暇があると、思考は過去のいやな思い出か、憎しみや怒りであふれる日々は辛かったです。「忙しくなれば、余計なことは考えなくなる。有無を言わさず自分を忙しくしよう!」と思い立ち、9歳も年の離れた末っ子を産みました。一度流産したうえで、40歳近くでの出産となりました。

 早産で生まれたオチビさんは、望みどうり私を多忙にしました。0才の赤ちゃんは 無垢で安らぎと明るさがありました。上の娘2人の時は、そう思えなかったのに。やはり、自分のトラウマを自覚し、虐待した親と兄を切り捨て、膿を少しでも出そうとしたきたから、ようやく トラウマの影響なしに子供が育てられる準備ができたと 思えました。

 多忙な日々は、育児ストレスも体力不足の辛さもありましたが、精神的には私の中の不安定な怒りや憎悪を薄めつつあります。

 今でも 私は情緒不安ですし、ひとたび怒りだすと、ひどく怖いです。整理前は 特に危険です。PMSです。 産婦人科からPMSの内服薬をもらい、かなりよくなりました。

 貴女が 虐待を自覚されてよかった。 私の両親も兄も 未だに虐待していた自覚がありません。なので、救われません。誰かも言っていましたが、 「全ては 自覚すること、自分の愚や未熟さに気づく時から、回復が始まります」

 しかし、長い回復の道のりです。私個人は 第一段階の回復に20年は 最低かかるとのんびりかまえています。でないと、この情緒不安定とは 根気よく付き合えません。

 両親や兄弟との関係を よく見つめて下さい。「あの人も大変だったし」とか「やさしい時もあったし」とかついかばいがちですが、しっかりと「私を 自分勝手に傷くけていなかったか?」と 見つめてみて下さい。

 その上で、ご主人と作り出す家庭の未来を 考えて下さい。

 子供への暴力は、どんな恥をかいても避けるように コントロールできますように。私は そのために「私は 虐待を受けて育ったから、自分の子供をいじめたり叩いたり、ひどいことをします」と 、恥も外聞も切り捨てて、担任の先生や友人知人に告白して回りました。

 私がダメでも、周囲が子供に気をつけてくれる!という切なる投げやりでした。

 さらけ出すと 意外にサバサバしたものでした。
 
 
 長くなりすみません。

 虐待を自覚したのですから、気づかないでいたときより 100倍良い方向に進んでいますよ。









≪アドバイス≫

お返事ありがとうございます。特にお母さんからの虐待に ゆがめられた様子が伺えました。    娘さんが甘えてくると 居心地が悪い気持ちは、少し理解できます。私も最初の娘が幼い頃、甘えさせることが なかなかできませんでした。私が 親に甘えた記憶や感触が薄かったからです。どうしていいのか わかりませんでした。

 まだ小学生ほどに成長していれば、トランプや木登りや鬼ごっこ等で遊んであげられますが、あんな幼児を甘えさせるなんて、、、。なので、幼い長女を見当違いなど大人扱いする トンチンカンなママをしていました。

 赤ん坊の世話や幼児の甘えさせは 結構慣れればできるようになりますよ。気色悪いのですが、NHKの子供番組や保母さん達が接するように(私は)
 努めてみました。自分は居心地悪いのですが、長女は とても安心し楽しそうな様子でした。

 否定しない。怒鳴らない。自分のペースを止めて、5分でいいから娘のやることを待ってあげる。くだらないほど些細な事でも、「じょうず じょうず」と誉めてあげる。

 似合わない幼児言葉なんて使わなくても 上の4点が出来れば かなり上出来。でも、これが多難でした。誉めるなんて、自分が親から誉められたことが皆無なので、なかなかできませんでした。でも、気持ちがあれば 出来るようになります。

 お母さんが 貴女にしたひどい事の数々は、なんとか断ち切れないものでしょうか?

「お母さんが私にしたから、私も娘にひどいことをしていい」

 は 大間違いなのです。

 「クソババあ! よくもあんなひどいことをしたな」

 とガラの悪くらいお母さんが貴女にしたひどいことを、心の中で批判できるようになれば、「娘にあんなひどいことは できない」と気持ちが変化するかもしれません。

 虐待のトラウマで 猛烈に苦しんだ頃の愛読書です。

「毒になる親」 スーザン フォアワード著 日本語訳もあります。
       
児童虐待のトラウマに苦しむ成人患者を数多く診た女性医師(米国人)の本。
解りやすく書かれています。どうすればいいのか?も タイプ別に書かれており参考になりました。

7年前にこの本を薦めてくれたカナダ人のおじさんは、「この本を読み 何故私がひどいアル中を治せないできたか解った。そしてアル中から回復できた」と教えてくれました。
        

 「心の傷を癒すカウンセリング366日」 西尾和美著 講談社α文庫

 1日1ページずつ読み 1年間で終了するようになっています。私は この世に存在していてもいいんだ という内容の詩が毎回添えられています。いらだつ激しい気持ちや、自己嫌悪で死にたいような、そんな優しい深い励ましが書かれています。

子供に当り散らしたい衝動にかられたとき、「待って!本を読んで落ち着いてくるから」と子供に言い、別の部屋でこの本の様々なページをめくり 声にだして何度も読み上げました。

 虐待関連のサイトは、今ではたくさんあります。私の愛用は、

 子供の虐待防止センター http://www.ccap.or.jp/

 リンクでわりと質の良い虐待関連のサイトにも行けます。日本の虐待防止では、正統派で しっかりしています。色々な 情報が得られます。私は ここで原宿で行われる「グループセラピー」を知り、数回通いました。
 



≪アドバイス≫


皆さんのメッセージを興味深く読ませて頂きました。私は現在2児の母です。子供が出来て、どんな風にこの子達を育てようかと真剣に思った時、「両親の様には育てまい」と思っている自分に初めて気づきました。世間から見れば父はものすごく良い父親なのです。でも、私はいつも父に気を使って生きていました。子供ながらに、彼が好きなことを予想しながら生きてきて、24になった今も他の人が気に入る事をしないと落ち着かないのです。母は学校で働いていたのですが、家に帰るとテレビの前で横になるか、小説を読んでる姿しかあまり覚えてません。母は厳格な父に比べると、冗談が好きで、明るい女性なのですが、よく下ネタを言ったり、下品な事で笑ったりしている姿が子供ながらに嫌いでしょうがなかったです。私の胸が大きくなり始めると、触ってきて「大きくなったわねー」などという事に嫌悪感を感じました。子供が生まれた後も、授乳中に母に部屋に入られると必要以上にヒステリックになってしまい、正直言うと彼女の声もあまり聞きたくないのです。ただ、自分の母親を愛せないことは辛いです。昨日は母の日でしたが電話を入れることも結局しませんでした。皆さんの経験に比べると、きっとこれは虐待とはいえないのかもしれません。でも、何か心にポッカリと穴が開いていて、実家に遊びに帰りたいと思えないことが寂しいです。

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