路面凍結の場合の運転のコツ

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≪質問≫

chiccoさん 初めまして。 ミシガンにお住まいなのですね。 そちらでは 寒い朝など "ブロックアイス”なるものが 路面にできてませんか? 私はこれ 大の苦手です。 この4歳の男の子じゃないんですが じぐざぐ になって 一度大きいインターセクションで 大回転をしたことあります。幸い早朝で 他に車がいなかったから良かったですが。    思わず 頭の中で ”やまだししょおおおおお こういうときは どうするんでしたっけええええ” と叫んでしまいました。

≪アドバイス≫

Counter Steeringですわ、ずぼらストさん。そ、俗に言う逆ハン。 でもね、正しくは、前輪は常に道と平行に保つ、です。でっさかいに、左カーブで、遠心力でお尻が右に振られる=前輪を、そのままにしておく=左カーブの半径より、タイヤは、なお一層左に向いてる=右に戻すっちゅう訳です。ところが、こんなもん、頭の中では判っちゃいるけど、体は、そうは簡単に反応しません。で、普段から、誰もいない場所、特に細かい砂の道やグランドで練習するんです。で、ハンドルを切っているときに、急ブレーキ踏んだらどーなるか、とか、バックしながら、ハンドルを切りつつサイドブレーキを引く=スピンターン出来ます、とか、色々と試してみはったら、よぉーく、お判りになると思います。 ただ、周囲に人や障害物が無いこと、これが絶対条件ですけどね。 凍った池の上、なんて最高ですが、ただ、コントロールが全く効かなくなるんで、やっぱり砂の地道が宜しいでしょうね。

≪アドバイス≫

「ブロックアイス」ですが、これはきっと、「ブラックアイス」だと思いますよ。 たとえば雨が降った夜の次の朝、アスファルトの表面がつるつるに凍っていたりしますよね。パッと見た感じでは、普通のアスファルトで、凍っているとは気づかないのですが、その上を歩くとつるんつるんで転びやすくて危なかったりすることがあるでしょう?ああいうのを、「ブラックアイス」と言います。先日、舗装されていない小道の表面が、やはりつるつるに凍っていたとき、一緒にいた友人が、 「Watch out! It's black ice... except for it's brown.」みたいに言っていました。

≪アドバイス≫

やまだ師匠 一度特訓をお願いしたいです。 以前も一度師匠に解説していただいた ことがあるんですが 何故かやっぱり とっさには 頭の中真っ白でした。 私が ”4WDの車買って”といったときに 夫は"アイスの上ではあんなもの 何の役にもたたない。 LSD がないと”と意味不明のこと言いました。らりって運転しろ ってことでしょうか?

≪アドバイス≫

あ〜たの夫は正しい!!LSDとは、「ヤク」の名前では無くて、Limited Slip Differential (gear)(差動ギア)のことです。フツー、FR (Front engine, Rear drive)の場合、左後輪が泥ん中に填ったとします。で、そこから脱け出そうと、アクセルを踏んでも、回って欲しい右後輪が回らずに、回って要らん左後輪が、人をバカにする様に、泥ん中で空転しますわな。ところが、LSDを付けてると、左も回りますが、右も回るんです。そ、このLSDが付いて無いと、幾ら四駆とは言え、回り易い方ばっかりが回り、回って欲しい方が回らない、っちゅうことになります。延々と凍ってる路面なんてなかなかありませんから、回ったり回らなかったりを繰り返すっちゅうことになり、結果的に蛇行してしまう可能性が高くなります。 ただ、LSDが付いてると、フツーのカーブでは曲がり難くなります。差動ギアとは、カーブでの内輪差を吸収するもんですから。要は、左カーブの場合、左側のタイヤより右側のタイヤの方が一杯回らないと、車は曲がって行かないから、っちゅうことです。 判るかな?判んねぇだろーな〜(松鶴家千歳風に…)

≪アドバイス≫

でも 四駆って つまり一つ一つの車輪が別々に作動するから 四駆じゃないんですか? それだったら 4WD より LSD の車買ったほうが スリップする という 危険度は低くなりますよね。 夫は 後からLSDを買うことができる 見たいな事を そのときいったんですけど そうなんですか? なんか 師匠にとっては当たり前すぎて こんなとろい質問するの 申し訳ないん  ですけど お時間ありましたら教えていただけると嬉しいです。  でも 長年の疑問がとけました。 夫が言ったLSDって ヤク の事じゃなかったんだ。

≪アドバイス≫

FF、FR、四駆 LSDは後付け出来ます。ほら、例えば、FRの場合、車の後ろ側、下から覗いて見ると、後輪と後輪を繋いでるシャフトの真ん中に、お団子が付いてませんか?これが、差動ギア、要はDifferential Gearです。ま、「しろーと」さんには交換は無理でしょうが、それなりの工具や道具と知識があれば、出来ますです、ハイ。 FFは、上り坂には強いです。ノーマルタイヤでも、雪の登り道でも、薄雪なら、簡単に上って行きます。ところが、FRは上りません。頭ん中では、前で引っ張る(= FF)より、後ろで押す(= FR)方が上がって行きそうなんですけど。。。ところが、下り坂では、FFの場合、一度コントロールを失うと、後は野となれ山となれ、で、どーしょーも無くなります。逆に、FRでは、何とかコントロール出来るんです。どーも、トラクション側が上側にある方がコントロール出来る様ですね。 つまり、二駆でLSDが付いていても、登り下りで違う、と言うことです。 通常、四駆でも、SUVなんぞやと、車重が比較的重たいので、四駆にしておけば、トラクションが効き易い、と言えます。このトラクションを増やすために、タイヤ表面が柔らかいもの、そうです、スタッドレスタイヤなんぞがある訳です。ワテ、以前にアイスコンパウンドっちゅうタイヤを履いてましたが、このタイヤ表面のブロックは、指で摘んでみても、フニャフニャでした。アスファルト道路で、フツーに思ってブレーキを踏んでも、後方にはブレーキ痕が、キッチリと残ってる程でしたから。 昨日も書きましたが、雪道には四駆、と盲信するとドえりゃあことになります。昨日、書き忘れてましたが、要は、急発進、急加速、急制動(急ブレーキ)は御法度です。急発進は、停止状態から、ですから、何とかなるかも知れませんが、走っている最中の急加速、急制動は、走っている状態、つまり運動エネルギーを持っている状態なので、もし路面が凍結していると、ブレーキやタイヤの摩耗状態や空気圧等、完璧にバランスが取れている筈も無いので、コントロールを失うと、どーしょーも無い、と言うことです。 ワテが住んでいる辺りやと、雪道に慣れていない人が殆どです。何年も前のことですが、近畿地方全体に降雪したとき、最初は、皆、怖いが為にトロトロ 走ってましたが、少し慣れて来て、「な〜んや、問題無いやんか」と思い込んだ人達が、事故りまくってました。そらそうですわ、真っ直ぐな道なら、雪道にノーマルタイヤでも、余り問題を感じませんが、そこでの急発進、急制動が原因の事故が増えたっちゅう訳です。 そうそう、交通事故の一番の原因として挙げられるのが、スピードの出し過ぎ、と良く言われますが、ワテに言わせれば、それが原因では無くて、ドライバーがヘタやったのが原因です。ヘタがスピード出すから、いざっちゅうときに、どないしたら判らん様になって事故るん ですわ。 初心者にサーキットで練習をさせる、等の話が昔ありましたが、何処ぞへ消え去ってしまいましたが、単なるサーキットでは無くて、濡れた路面での急制動、等の練習が出来る様になれば、事故も減る筈、と信じてます。 何事も、習うより馴れろ、です、ハイ。

≪アドバイス≫

mamie@横浜さん、ABSの存在を忘れとりましたです、ハイ。ABS、Antilock Braking Systemですな。これって、元は航空機のLanding Gear、要は脚の技術です。航空機が着陸する際に主脚から着地し、次いで前脚となります。 大きな旅客機ですと、1本の主脚にはタイヤが4本付いてますが、戦闘機クラスですと、2本です。左右でアンバランスが出来ると、大事故に繋がりかけないので、このABSの技術が開発され、こらぁエエっちゅうことで、車にも適用された訳です。 な〜んで、こんなこと知ってるかっちゅうと、我が社が(うわぁ、サラリーマン(^o^))これらの部品を手掛けとるから、です、ハイ。 と、Sunnieさん、TCSとは、Traction Control Systemやと思います。今、流行のハイパー四駆なんかでは、タイヤが滑ったのを検出し、即四駆に切り替え(何せ、四駆は燃費が悪いんで、殆どのpart time四駆はFFです。FRにすると、運転席からの四駆切り替えが出来ない!フロントホイールのハブを四駆モードに切り替える必要があるから、です)て、4本、それぞれのタイヤの滑り具合を自動的に調整する、っちゅう優れものです。VolvoのVC90とか、GolfのTourleg(やったかな…)なんかがそうですが、何せ、相当お高いんで、手が出ません。日本では700万超ですから。。。

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