cord blood(さい帯血)の提供法

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先日、婦人科定期健診に行ったら、臍帯血銀行(Cord Blood Bank)のパンフレッドが目に留まりました。臍帯血によって白血病などの病気が骨髄移植なしで治せる可能性があるということは前々から知っていたのですが、特にこの数年、私の血縁に二人も白血病にかかる人が出たため (残念ながら一人は急性白血病で20歳の若さで逝ってしまいました。もう一人は慢性白血病のため現在グリペックという薬の常用によって発症して5年になりますが元気です。)、さらに関心が深まっていましたので、さらに臍帯血バンクについて調べてみました。

臍帯血とは?

臍帯とは、つまりへその緒のことで、このへその緒(臍帯)に含まれる血液が臍帯血です。臍帯血には、骨髄と同じように健康な赤血球や白血球、血小板などの血液を作り出す細胞(造血幹細胞)が豊富に蓄えられているために、 その造血幹細胞を白血病や再生不良性貧血、免疫不全症、遺伝病などの血液の難病に苦しむ人たちに移植することによりその治療に役立てることができます。

アムステルダム大学の研究によると、臍帯血は15年くらい保存できるということです。特にアメリカにおいては、アジア環太平洋系人種の寄付が待たれています。(同人種間の方が適合率が高いため)

アメリカでは、ちょっとネットで検索しただけでも何十件もの臍帯血を保存する民間バンクの名前が出てきます。日本では、 企業として臍帯血を行うの企業は、アメリカに比べれば、まだまだ少ないようですが、それでも少子化の影響もあり赤ちゃんの生命保険を買うような意識で民間バンクを利用する人も徐々に増えているそうです。

現在、臍帯血によって白血病を始めとする45種類の生命を脅かす病気を治療できるということです。しかしながら実際に自分自身の子どもが、臍帯血による治療可能な病気にかかる可能性は20万人に一人の確立だそうです。

ただし血縁に白血病などの病気が出ている家族にとっては、臍帯血の保存は十分に考慮すべきことかもしれません。そうでない場合は、1日千秋の思いで血液適合者を待つ子どもや家族のために臍帯血の寄付を考えてみませんか?

臍帯血の寄付は、アメリカでも日本でも全て無料で比較的簡単にできるようになっており、手続きも似ていようですので、ここではアメリカでの方法を紹介します。まず、理想的には妊娠34週くらいまでに臍帯血バンクに連絡をとり、寄付の同意書を作成し、家族の病歴なども申告します。少量の血液サンプルを取り伝染性の病気がないかを調べ、あとは普通に出産に望みます。

採取方法は二通り

1.出産直後へその緒を切った後、母体に残っている胎盤から採取します。採取には専用のバッグを使用し、さい帯表面の血管に針を刺して行います。(さい帯の表面は、針を刺しても痛みを感じることはありません。)採取は2〜3分程度で終了し、数分後に母親の体外に胎盤が娩出されます。

2.胎盤が母体から出てきた後、胎盤は消毒され、胎盤吊り下げ用スタンドに胎盤をのせて、端をクランプ(はさみ)で留めたさい帯を下にした状態にします。そして、さい帯の表面の血管に針を刺して、血液を吸引して採血バッグに入れて完了です。


その後血液は、液体窒素(-96℃)の中で冷凍保存され移植を必要とする患者さんを待つことになります。つまり臍帯血の寄付は、献血より痛くないわけです。

ちなみに民間の臍帯血バンクに依頼した場合の費用は、$900〜$1,500(日本でも同様で13万円前後)、そして年間の保存料として$100〜(1万円〜)かかります。

白血病で5年前に亡くなった日本の従兄弟の息子さんは、19歳でした。最後まで骨髄ドナーを待っていましたが、命ついえてしまいました。

これから、赤ちゃんを生まれる方。是非、臍帯血の寄付を考えてみませんか。


日本臍帯血バンクネットワーク(臍帯血の最新情報は寄付できる病院名のリストなどがあります)

http://www.j-cord.gr.jp/

アメリカの臍帯血寄付サイト
http://www.marrow.org

州別の臍帯血寄付ができる病院リスト
http://www.marrow.org/cgi-bin/NETWORK/nmdp_cord_blood_hospitals.pl

日本骨髄バンク(骨髄移植推進財団)は(電)0120-445-445
http://www.jmdp.or.jp

≪質問≫

アメリカで出産された方、(cord blood)さい帯血を提供したことがありますか。白血病などの治療に役立てられればと思っているのですが、経験のある方教えて下さい


≪アドバイス≫

私の申し込んだ業者は、
EnrollmentFeeが$295
ProcessingFeeが$995
AnnualFeeが$95
でした。

しかし、実は病院で紹介されたところをそのまま利用してしまったので、恥ずかしながら、他業者と厳密に比較検討していません。
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eikoさんのお調べになった業者は、かなり法外なAnualFeeのように感じたのですが、私の業者の方が、安すぎるのでしょうか…。もっと安いところでは、ProcessingFeeが$500のところもあると聞きました。

また、私の利用する業者は、臍帯血を「Fedex」で「常温」で「主人」が送付することになっているのですが、そんな一般的な扱いでいいのか!?と実はとても不安でした。

eikoさんの投稿を読んで、ますます自分が利用する業者に対して疑問が沸いてきたのですが、一般には病院と業者が責任を持って、臍帯血を回収するものなのでしょうか。

今更キャンセルはできないと思うのですが、利用する以上知識として興味があり、もしご存知のことがあれば、お手数ですがぜひお知らせいただきたく思います。よろしくおねがい致します。


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私の病院側の説明では保管は精子を保管するのと同じような機械でするのだけど、病院にその機械がないので、生まれてから業者が取りに来るまで保管が出来ないと言われました。その時点で私たちはあきらめたので、それ以上調べなかったですが、Anual feeが$100以下のところは私が調べた限りではありませんでした。



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「臍帯血バンク」リスト、ありましたので投稿します。バンク形式だと、今のところ病院は随分と限られてしまう様です。http://www.marrow.org/NMDP/non_nmdp_cord_blood_banks.html
うめさんのご近所に、対応してくださる病院があるといいいですね。

一方、私は白血病で亡くなった親類があった為、臍帯血の個人保管を考えました。新しく投稿しなおすべきかと思ったのですが、こちらのスレッドに再投稿させていただきます。下記が私の利用する業者のHPのURLです。
http://www.cordblood.com/

こういった類の業者においては、サービスの質と同じくらい「企業の存続」が大切になってくると思うのですが、その辺を問い合わせたところ、大学の十分な施設にて保管しており、万一の場合にも最優先で対応する、との返事。とはいえ、何の保証もありませんが、こればかりは掛け捨ての保険のようなもの、
と割り切って信じるしかないですネ。

↓ちなみにこちらでは、臍帯血バンクに関するPollの結果や、一般の人々のさまざまな意見が読めます。
http://www.babycenter.com/poll/5538.html

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