希望をもてる日々

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世界は現在歴史的景気後退に陥っています。消費者需要が減り、仕事が減り、失業者が増えています。そういう中、希望を持つのが難しくなってきています。その逆にこのような状況であるからこそ、希望を持っていかないと、ことはますます悪くなってしまうでしょう。今回は希望の意味について考えてみようと思います。 

希望と言いまして考えてみますと、その意味を正確に掴むのは難しいですね。頭に浮かぶことは、将来自分にとって良いことが起こる、良い状態になると願ったり、予想したりすることのようです。そのためにある程度自ら積極的にこの方向に向かって動いたり努力をしたりします。

 この希望に向かっての動き方は、人それぞれでしょうけれど、少し具体的に考えてみると、先ず第一に、希望というものがゴールとして明確化していきます。そしてゴールを達成するために、計画を立てます。計画の中には、ゴールを達成するためや方法や、こなしていく内容、そして時間的区分けなどが含まれていきます。 

例えば、バンドに加わって、楽器を弾くのがある希望であるとしましょう。それがいつ実現するかわかりません。もちろんいろいろな要素や条件が必要になりますから、漠然とした希望であるわけです。そしてそれに伴うゴールは、2年後にある楽器、例えばギターを弾けるようになることです。そしてそのためには、1ヶ月ごとや毎日の練習計画を作らなければなりません。ついに今日どんなコードを習うかが課題となります。毎日少しずつ何かを習って進んでいくので、2年後にはある程度ギターを引けるようになることでしょう。 

人って、何らかの希望やゴールがないと、生きていく意味がなくなってしまうのです。将来の希望があるので、今日の努力があるということです。それがないと、今の時間に意味ややりがいというものがなくなってしまいます。 

この希望がなくなって、今日生きる意味がなくなってしまった状態をうつ病と呼ぶことができるでしょう。うつ病は何か大切なものを失い、そのために今までもっていた希望を見出せなくなってしまった。そんなときにおこります。 

また、希望はあるものの、その希望がいつ失われてしまうか心配をしている状態は不安症と呼ぶことができるでしょう。将来に向かって生きる希望をさえぎられてしまうのは、さぞかし恐いことだと思います。その恐さで夜も眠れなくなったりすることはよくあります。 

若い人たちに良く見られることは、希望を持ちたいのですが、それがいったいなんであるか見つけることができません。希望を持ちたちと希望をし続け、それで悩みます。未だ自分の性格と将来がつながっていません。この状態をアイデンティティー障害といいます。 

そして、ADHD注意欠陥多動障害に見られる問題は、脳の前頭葉の問題のために、将来に向かって計画を立てられません。漠然とした希望はもてるのですが、そこにいかにしてたどり着くか、その道のりを考えるのと実行するのが困難になってしまいます。 

こうして考えて見ますと、希望を持って、前に進むということは、非常に複雑で、ちょっとのことでそのプロセスが壊れてしまいうるということです。普段何も考えずに、希望を持って前に進める人は、感謝しなければなりませんね。 

ところで、希望やゴールの考慮に費やす時間エネルギーは、私達の毎日費やすエネルギーの15%くらいが適当といいます。そして、もう15%くらいは過去のことを考えたり反省したりすることに、使われるとよいでしょう。残りの70%のエネルギーが現在今ここで使われるべきなのでしょう。やはり今の努力があって、それが未来を作り上げていくわけです。でも、その方向は間違えないように、多少の時間をじっくり使って決めましょう。

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