はじとわがままとプライドの子

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子供の成長の過程で、ちょっとかたよった形になりますと、性格の中にしこりが残ります。そのしこりは、恥やわがままやプライドといった気持ちで感じ取られろことがあります。このような気持ちは誰にでもありますが、それが多いときに、性格的な問題になります。これらは、いったいどのような親子のやり取りから、成っていくのか考えてみましょう。

先ず、親からの子供のケアーが、十分になされているとき、つまり子供の方は、ある程度満足しているときには、その子なりの個性のある性格の形成があり、それ自体問題となりません。でも十分なケアーがないとき、子供は一生懸命に親のケアーを自ら得ようとします。

その方法の一つとして、「親の言うとおりにする」があります。親の言うとおりしていれば、よい子と思われ、親は注目をしてくれるだろうと考えます。でも、親の言うとおりにしていては、自分を試すことができず、自信のない子に育ってしまいます。

自信のない子は、恥が多く、恥ずかしがりやの子です。劣等感があり自発性がありません。先に立って何かをするより、他の子のあとに付いていくほうが、居心地がよさそうです。

やはり、恥の多い子っていうのは、その子の親も恥に関して敏感であると思われます。子供が何かをしたときに、親の方がその行為について恥に感じたり、そのままにしておいたら、後で恥になると予想されるときに、「そんなことしちゃ、だめ!」とか「みっともないわね。」とか言いながらとがめます。子供のほうとしては、やはり自信を失ってしまうでしょう。

親子のこのようなやり取りを避けるためには、親が自分の基準を使って子供のことを判断しないことが大切です。子供はまだ若いですから、親と同じにできないのは当然ですし、子供も一人一人違った個性や能力があります。子供は自分の観点に基づいて行動をしますから、必ずしも親の思うようにはしてくれません。逆に子供の見方をよく理解し、そこから出てくる行動を理解してあげる必要があるということです。

親のケアーに満足してない子が、親の注目を得るためのもう一つの方法は、自分の力を諦めて、もっと小さい子のように行動することです。すなわちわがままな子になることです。

わがままな子は自我が強いです。自分の主張を強くします。それで他の人の言うことを、簡単に受け入れてくれません。その上、自分でできることをしません。親に甘えて、してもらうことが多いです。ですから、年相応に行動しないで、もっと小さい子のように行動をします。

もちろん親の方もそれを促すような反応をしています。たとえば、子供の要求を簡単に受け入れてしまいます。子供ができることでもそれをしてあげます。そうしながら、子供のもっている向上心、能力、そして独立心を無視していまうのです。

やはり、子供のもっている能力や独立心を受け入れることは大事です。わがままな子には、その子のもっと上の行動を期待することは必要です。でも、たくさんの期待をしてしまったら、わがままな子はますますわがままになります。ほんの少し、しいて言うならば、今のレベルの5%上を目指すくらいがいいです。

最後に、親のケアーに満足していない子は、親と同じ様にすればよいと考えます。自分が親の様に立派な人であると思い込みます。そうすれば親も注目してくれると思うのです。でも、その結果子供はプライドの高い子になってしまいます。

プライドの高い子は、他の子との活動に参加しなかったり、協力をしません。自慢をしたり他の子をけなしたりしてしまいます。もちろんそのように自分も親から扱われたのでしょう。

親の方は、子供に対して絶対的な態度をとりながら、子供をののしったり、強い罰を与えたり、時には虐待などもあります。その上、人前では、自分の子を異常にほめたりします。子供のほうは親に対する怒りを抱えながら、同時に親と同一化をして自分を守ろうとします。

プライドの高い子を育てないように、子供を強くしかることは止めなければなりません。また、自尊心を育てるために、子供の実際の力、そしてその結果を認めてほめてやりましょう。

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