食べ物の心理

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皆さんはどのような食生活をお過ごしのことでしょうか。私達は食べることによって生きることができますが、食べ物は私達にとってそれだけではありません。食べ物を楽しみながら食べることもありますし、食べ物を理由に人に会ったり、デートをしたり、また食べ物をほうびとして使ったり、芸術として楽しんだりします。それだけ食べ物というものが、私達によい気持ちを与えてくれるからでしょう。

この「食べ物の効果」をねらって、良かれ悪かれ自分の心理状態を変えようとする人がいます。例えば、気持ちが落ち込んでいる人が食べることによって、それを治そうとします。食べ物は私達のムードを上げる作用があります。あまり喋る気がしない時に、たまたま食べたりすると、気分がよくなってよく喋るようになることを皆さんも経験したことがあるかもしれません。特に、落ち込んでいる人などは空腹を余分に感じ、食べる量が多くなるときがあります。よって、落ち込んだときに体重が増えるのもそのためです。

また、食べ物は不安を取り除く効果もあります。大きな食事をした後、眠くなることがあることを皆ご存じでしょう。心も体もリラックスした状態になるからです。私の知人にアゴラフォービア(外に出るのを恐れ、コントロールを失う状態にいると非常に不安になる障害)を持っている人がいます。外出する時にはいつもチョコレートキャンディーを持参するそうです。もし、どこかで不安が起こった時にはそれを食べることによって、気が治まるそうです。

このような食べ物の効果は生理的な理由もありますが、それだけではありません。例えば、赤ちゃんが泣いた時にお母さんが乳をやりますと泣きやみます。赤ちゃんはお腹が空いたから乳を飲みますが、それと同時にお母さんに抱かれて、そのスキンシップの中で愛情と安心感と心地好さを経験します。乳を飲むときに起こるよい精神状態は、その後体で覚えた記憶として残るものです。その後、食べ物は赤ちゃんの時に経験した身体的な記憶をよみ返えさせる力があると言ってもよいでしょう。

あなたは食べ物をどのような意味で捉えているでしょうか。

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