盲腸で入院!

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なんと先週、急性盲腸炎でお産以外で病気では初入院でした。

火曜日、朝から食欲がなく、夕方頃からいよいよ気持ち悪くなり始めて、夜に嘔吐。昨晩のチキンとツナのBBQのせいか?と思い、早々にベッドに入りました。でも、下腹の痛みで、寝付けず、朝3時頃に日本で買い置きしてあったロキシニンを飲んで、やっと眠ることができました。

翌朝、目覚めると痛みはあるものの、寝込むほどではなし。その日、夫と息子が、1週間の予定でドイツに行く予定だったのですが、旅行をやめてもらうほどでもないと思い、いってらっしゃいと送り出しました。

昼過ぎに、やはり、下腹のうずきはあったので、夜にまた痛くなってもいやだと思い、念のためファミリードクターに電話するも、本日はもう予約が取れないとのこと。仕方なく、近くの予約なしで行けるUrgent Careをネットで見つけて行きました。

幸い、全く混んでいなくて、医師にすぐに見てもらえて、お腹を何度かおした後に、「盲腸かもしれないから、すぐにERに行って。今、紹介状を書くから。」と言われ「え~?それほど痛くないんですけど。ER行かないと駄目ですか?」と聞くと「Nothingということもあるかもしれないけど、そうじゃない場合もあるから、ERに行ってください。僕からも後で病院にフォローアップしますから。」と言われ、そのまま家に帰ろうかと逡巡しつつも、大学病院のERは、そこから5分の場所だったので、しぶしぶ行きました。

そして、チェックイン。もちろん、待てど暮らせど順番は来ない。その日は、また患者が多い日で、看護師さんがCrazy Dayだと行っていました。もう、このまま帰ろうかとも思ったのですが、窓口で既に100ドルを払わされていたので、元を取らなければという気持ちもあって、とどまることにしました。それが午後3時頃。

ちょうど、URGENT CAREから出たところで、夫から電話があって、息子のパスポートの有効期限が1ヶ月しかなく、ドイツに行くには3ヵ月必要ということで、仕方ないから一人で行くからと電話あり。

診察待ちの個室に、すぐに通され、看護師が入れ替わり立ち代り症状を聞いたり、血圧を測ったりして、やっと医師らしき人が現れたのが、午後の8時。

この間、幸い、キンドルだけは持っていたので、どっぷり読書できたので、なんとか時間をやり過ごすことができました。「盲腸かもしれないから、キャットスキャンを取るので、造影剤を飲んでね」と死ぬほどまずい、マックシェークのLLサイズのようなものを渡され、早く帰りたい一心で一気飲み。「飲み終わってから2時間後のキャットスキャンになります。」と言われ、え~ってことは夜の10時かい?たぶん、このペースだと11時もありか!その挙句に、なんでもありませんでしと言われて帰ることになるんだろうな!きっと!と思いつつ、もうまな板の上の鯉。

そして、呼ばれたのが、やっぱりの11時。さー、キャットスキャンに入るぞ!という瞬間に、技師さんに救急連絡で、重症患者が運び込まれたので、その人が先になりますとのことで、部屋の外へ。私と入れ替わりに頭から、血を流した意識のない青年が運び込まれ、またまた待つこと30分あまり。

なんじゃ、かんじゃで待合室に戻ったのが、真夜中過ぎ。そして、1A.M.医者が来て、「やっぱり盲腸でした。このまま入院で、明日朝一番の6時に手術です。」とのこと、私「OMG!!!」

なんにも、持ってきてないし、30分で家に帰って、荷物つめて戻って来ます。I promiss!!」と訴えたのですが、「そうすると、医師の診断に反して、ということになって保険でカバーされなくなる可能性がありますよ。」と言われ、泣く子も黙る恐ろしいアメリカの医療費を思い、即、家に戻る案はギブアップ。

本当に不幸中の幸い!!家に戻っていた息子に電話して、「今から必要なものをテキストするから持ってきて。」ということで、PC、下着、洗顔フォーム、化粧クリーム、メークおとし、などを頼み、息子が来たのが1時半ごろ。

入院部屋に移動するので、待ってくださいねと言われたので、持ってきてもらったPCで「Youはなにしにニッポンへ3時間スペシャル」を見つつ、部屋の準備ができましたといわれたのが、ちょうど3時間見終わった時。つまり朝の4時半。

1時間半後には、手術だなーと思いつつ、うとうとしていて、目が覚めたら、既に8時。看護師さんに「あれ?私の手術の時間過ぎてる?」と聞いたところ、「ちょっと遅れてます。」と言われ、実際に手術したのは11時。

そして、話ははしょりにはしょって、退院は、翌日です!手術翌日の朝8時に、今日退院できるからと言われ、またまた待ちに待って、ようやく退院したのが4時P.M.

そうそう、食事なんですが、手術の2日前は気持ち悪くてほとんど何も食べておらず、おまけに吐いていますからお腹は、からっぽ。1日前は、やっぱり絶食状態。手術当日の夜だけ流動食。(真っ赤なゼリーとスープの上澄み液のようなもの。)そして手術の翌朝は普通食ということで、運ばれてきた朝食はパンケーキ2枚とパンケーキに負けないくらい多きなチョコチップクッキー。

パンケーキを一口食べた途端に、OMGな甘さ!絶食3日の後の食事がこんな血糖値がスカイロケット的に上がる食事でいいのかい!!アメリカの病院は患者を殺す来かい!!と思いつつ、ナースコールで、「すみません。砂糖の入ってない朝食チョイスはありませんか?」とお願いして、持ってきてくれたのが、チェリオとライスクリスピーとスペシャルKの箱とWholeミルクとLow Fatミルク。どれがいい?と聞かれ、うーん、じゃ、スペシャルKとWholeミルクで・・・。

他に驚いたことと言えば、入院中にナースが5人は入れ替わり立ち代り来たのですが、全員、男性!ちょうど去年の今頃、父が日本の病院に入院していて、病院のナースって女性社会、女の園だなーと思っていたので、最近のアメリカの男性ナース率の多さに驚きました。

あと、入院したのは大学病院で医師をトレーニングする場でもあるとのことで、入れ替わり立ち代り入ってくるレジデンスの若い医師たちが、ほとんど白人じゃないこと。インド系、アジア系の圧倒的な多さです。きっと近い将来、この分野はインド系、アジア系に占有されるんだろうなと実感しました。特に、NJ州はそうなのかもしれませんが。

それから、私と相部屋だった人が、なんと300ポンドの巨漢!交通事故だったそうですが、部屋に入ってから、私が退院するまでの間、彼女が飲んだ液体はダイエット・コークのみ!あれだけ、大きい女性をナマで近くでは初めて見ました。まるでディズニー映画のリトルマーメイドに出てくるタコおばさんアースラ。洋服の着替えから下の世話、レントゲン室に連れて行くのも、大きな男性4人がかりで、それでもカーテンの向こうから、男性たちの重量挙げ的な声が聞こえるほどでした。

まー、そんなこんなで、長い私の入院記を最後まで読んでくださった方。ありがとうございます。いったい、いくらの請求書が来るのか恐怖の楽しみです。また、この場でご報告します。

P.S.
手術は腹腔鏡手術なので、回復も早く、それでも1週間は、腹筋がまったく利かず、仰向けにしか寝れずに辛かったですが、今は、ほぼ平常どおりになりました。

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