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minamitaihei.jpgミュージカル、サウス・バシフィック(南太平洋)を見て来ました。

第二次世界大戦中、日本軍と対戦しているアメリカ兵士たちが駐留する南太平洋の島が舞台なので、ジャップという言葉が何度か聞かれますが、ストーリーは基本的に、人種に対する偏見を乗り越えるラブストーリなので、全く気にはなりません。

むしろ、1949年、まだ公民権運動(1950年代)も起こっていない時代、有色人種は白人と公然と分離されていた時代、2008年に初の黒人大統領が生まれるなどとは誰も夢にさえ思わなかった時代に書かれたミュージカルであるということを考えると、かなり当時としては先進的かつ先見の目を持った物語だと感じます。

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南太平洋の美しい小島。従軍看護婦のネリーは、島のフランス人農場主エミールと恋に落ちます。エミールの妻は現地のポリネしア娘で二人の子供を残して5年前に亡くなっています。

若くてハンサムなケーブル中尉が、激戦区に潜入し日本艦隊の居場所を的確に把握するという自殺行為的な密命を帯びて島に赴任し、そこで島の娘と恋に落ちます。

従軍看護婦ネリーは、フランス人農場主エミールがかつて有色人種と結婚していたという事実を知った時、彼女の心の中の人種偏見が邪魔をして、エミールの求婚を拒絶してしまいます。そしてケーブル中尉も、人種偏見から現地娘との結婚に躊躇します。

ネリーは、この偏見は生まれつきのものであり、どうしようもできないと言うのですが、ケーブル中尉は、「偏見は生まれつきのものではない」と言って歌う曲が"You've Got to Be Carefully Taught" です。非常に短く、他の数々の有名な挿入歌に比べたら、あまり重視されていない曲ですが、最も深い歌詞だと思いました。

You've got to be taught to hate and fear
You've got to be taught from year to year
It's got to be drummed in your dear little ear
You've got to be carefully taught

You've got to be taught to be afraid
Of people whose eyes are oddly made
And people whose skin is a different shade
You've got to be carefully taught

You've got to be taught before it's too late
Before you are six, or seven, or eight
To hate all the people your relatives hate
You've got to be carefully taught!
You've got to be carefully taught!

調べてみたら、やはりこの歌には、製作者の並々ならぬ思いがこめられていることがわかりました。

当時、この歌は適切ではない、異人種間結婚を正当化しアメリカ人のライフスタイルを脅かすもの、共産党のプロパガンダ、とまで言われ激しい批判の対象になったそうですが、このミュージカルの製作者はこの曲を省くのなら、上演自体を取りやめる、たとえこの歌のためにショーが失敗に終わったとしてもこの歌を挿入する、この歌こそが、このショーの意味である、と断固主張し、この歌は残されたということです。

好きな人の前の奥さんが有色人種だというだけで、大きなショックを受け、結婚を躊躇うなんて・・・と思いますが、当時の人種偏見がどんなに根深いものであったかがうかがわれます。

ミュージカルのストーリーに話を戻すと、後半、ケーブル中尉は、生きて帰れたら現地娘と結婚し、島に残ることを心に誓い、任務遂行のため激戦区へと向かいます。ネリーは、自分の非を悟り、エミールの家へ行きますが、既にエミールはケーブルの任務を助けるために、ケーブルとともに激戦区へと向かった後でした。

やがてケーブルの戦死が伝えられ、エミールの消息は知れず・・・・。ネリーはエミールの家で残された二人の子の世話をしながらエミールの帰りを待ちます。そして・・・


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欲を言えば、中尉ケーブルと現地娘が出会ってから愛し合うまでが、ほんの10秒位だったので、もうちょっと深くその過程を描いて欲しかったと思います。(多分、原作ではもっと詳しく描かれているのかもしれません。原作者は、「サヨナラ」を書いたJames A. Michener)でも、当時のミュージカルとしては、やはり白人の目を通して人種偏見問題を扱うのがやっとだったのだと思います。

ケーブル役の俳優さんがカワイイし、セクシーだしナイス・ボディーです。(シャツを脱ぎ捨てるシーンが最高!)もっと彼を長く見たかった!!

 

愛は傷つけない

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愛は傷つけない−−DV・モラハラ・熟年離婚・自立に向けてのガイドブック  著者ノーラ・コーリ 梨の木舎

あなたがあたらしく生きるために・・・・・・無力さからぬけだし、第一歩を踏み出そうとする女性たちへ、女性との関係を変えたいと思いはじめた男性たちへ、そして、はざまで傷ついている子どもたちへ

「愛は束縛」だと思っていませんか?

愛情の名のもとに妻や恋人を傷つけていませんか?愛情の名のもとにそれを許していませんか?

★  ☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆

SweetHeartにも執筆してくださっている、「海外で安心して赤ちゃんを産む本」でも知られているノーラ・コーリさんの新書です。

以前SweetHeartで「パートナーから精神的もしくは肉体的虐待を受けたことがありますか?」というアンケートをしたところ、300人ほどの回答を頂き、驚いたことに約3分の1の方がなんらかの虐待を受けていると答えていました。「結婚生活掲示板」にも度々、夫からの暴力、モラハラ(精神的暴力)についての書き込みがあり心が痛みます。(虐待に関してはhttp://www.sweetnet.com/dv.htmでも特集しています。)

ノーラさんはカウンセラーとして、特に、海外在住で孤立しがちなDV被害者のために、対面やEメールを通してカウンセリングをしてこられました。今回は、その経験を元に、さらに多くのDV被害者、もしくは自分がDVにあっているとさえ気づいていない女性達、でも毎日を薄氷を踏むような思いで過ごしている女性達を、一歩一歩その苦しみから解き放つためにこの本を執筆されています。

第一章の扉に書かれた言葉がモラハラ被害者の日常生活の中での行き場のない苦しみを如実に語っています。

夫の帰宅
ドアが開くと同時に
心臓がドキドキしてくる、汗が出る

今晩はいったいなにが起こるだろう?いつキレるだろう?
なにが壊されるだろう?誰が泣くだろう?
気にさわるようなものはないだろうか?部屋はきれいになっているだろうか?

何を言われても聞き流そう
反論はただ火に油を注ぐだけ
どんなにののしられても我慢しよう
この時間が過ぎさえすればまた明日が来る

私さえ我慢すれば、そう、私さえこの口を閉じていれば
嵐はいつか去る
けれど嵐は再び明日も襲う、そして次の日も、そしてまたその次の日も
永遠に終わることなく、死という幕が閉じるまで?

被害者は加害者によって毎日傷つき、悲しみの中で自信さえ失い、じっと貝のように心の殻の中で泣いています。

著者は、自分の心を守るためのいくつかの方法を提示します。「加害者にはあなたの感情を否定することはできません。それは感じ方に正しいも間違いも、よいも悪いもないからです。また加害者は、あなたにどう感ずべきかを強制もできなければ、批判もできません。どう感じるかは個人的なものです。あなたの気持ちを受け入れられないのは、加害者の問題であれ、あなたの問題ではありません。ですから、たとえ彼があなたの感情を否定しても、理解を求めず、自分の気持ちを確認したと、とられれば心は傷つかないでしょう。」

「加害者のやることは矛盾だらけです。(中略)・・・理不尽なことばかりを言います。それに惑わされてはいけません。彼の言うことを信じたら彼の世界引き込まれ、自分の考えがゆらぎます。自分の見解がまともであることを断固信じ、加害者とは違う認識の世界にいることを自覚していれば、相手に惑わされなくなるでしょう。(後略)・・・」

また被害者が別れを決意した場合のステップ、別れてから自分を取り戻すまでのステップなどもあります。

1章 DVとは
2章 なぜ傷つけるのか?ーなぜ虐待に出るのか
3章 迷いーとどまるかそれとも分かれるか
4章 子どもたちへの影響
5章 踏みとどまることからの希望ー迷いから決断へ
6章 別れる決心をしたあなたへ

今、現在苦しみの中で日々を過ごしている方が明るい明日を迎えるための第一歩のための心のガイドブックとしてお薦めします。

ホームレス中学生

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中学生にして、ある日突然ホームレスになってしまった麒麟という日本の若手お笑いコンビの一人、田村裕さんの自叙伝です。

惜しみない愛情をそそいでくれた母親は癌で他界、父親は失業、破産。ある日、いつもどおり学校から家に戻ると家は抵当に入っており、父親は失踪。途方に暮れるままに近くの公園の滑り台で寝泊りするようになります。公園で洗濯をし、顔を洗い、自販機の下の小銭を拾ったり、ハトの餌のパンくずを拾い、ダンボールや雑草を食べながら、誰にも気づかれずに学校に通い続けます。

読み終えて、ふと「誰も知らない」という映画を思い出しました(主演の14歳の少年が史上最年少でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞したことで話題になった作品)。

母親が失踪し、取り残された幼い5人の子ども達が誰にも気づかれずに長期間、小さなアパートで暮らしていたという実話に基づいた映画です。

このように社会にの小さなひずみから、こぼれ落ちてしまい、そのまま誰にも気づいてもらえない子ども達というのが日本の社会にも案外多数いるのかもしれません。

田村少年は、やがて友達の家族に救われ高校にも通い、極貧生活ながらも、良い出会いに恵まれ、漫才師の道を歩むことになります。

苦境の半生の中で(お笑いの人だけあって、辛い体験を全て笑いに変えていて、本の流れは終始一貫して明るいです。)、彼が常に思っていたことが「天国にいるお母さんが、他人から笑われないような立派な人間になりたい」ということでした。たとえば、飢えた田村少年が、コンビ二で目の前のパンを万引きしたいという衝動から踏みとどまらせたのも母への思いでした。

母親の愛というのは、たとえ身は滅びても愛は子どもの心に残り、その後の人生を支えることもあるのだと思いました。

sonata.jpgブロックバスターから選んでないのに勝手に送られてきたDVDですが、久々に良い映画を観たなーと見終わって思った映画です。DVDケースの短いあらすじは・・・「ベルリンの壁崩壊前の東ドイツで、国家には何の危険もないように見える劇作家を反体制主義者であることを証明するために24時間盗聴監視するように命じられた冷静沈着な国家保安局員の話。」とあったので、「ウワ地味!面白くなさそう」とテンションが一気に下がったのですが、見ている内にドンドン引き込まれてしまい、終盤には心臓がドキドキ、見終わった後にはジワーッとその余韻に浸っていました。

ドラマの展開を十分に味わっていただきたいので多くは書きません。あらすじも上記以外は読まずに見て欲しいです。実はこの映画は2007年度のアカデミー賞外国語映画賞作品だと後から知りました。邦題は「善き人のためのソナタ」です。

英語の字幕ですが、話はハリウッドにありがちな難解な複雑さはなくテンポも目が回るような速さではないので、それほど読むのに苦労しないと思います。

おさえた素晴らしい演技をしていた監視官役のUlrich M醇・eは実際に東ドイツの出身で、この作品で賞を取った直後に癌で急逝したそうです。

劇作家役のSebastian Kochが、おとなの渋さがあっていいです。私の中ではドラマが進むにつれ良い男度がアップしていきました。


ヨシアキは戦争で生まれ戦争で死んだ」を読んで義明が6歳まで育ったエリザベス・サンダースホームの創設者の澤田美樹さんについて、もっと詳しく知りたいと思い、彼女の自伝であるこの本を購入しました。

三菱財閥の長女として生まれ、男勝りだった幼少期、なぜか聖書の言葉に強く惹かれた少女時代。周囲がなんとか伯爵家の息子と結婚させようとする中、わざとお見合いをぶち壊し続けて周囲を困らせた娘時代。そして中国、アルゼンチン、イギリス、アメリカ(NYの総領事として)などを渡り歩き上流社会での華やかな生活を送った外交官婦人時代。パールバックやジョセフィーン・ベーカーら著名人たちの交友。

でも、彼女は段々と華やかな社交界の絶え間ない催し、夫の出世のために夜を日についでのもてなしに、むなしさを感じはじめます。「そのようなことに何が残るのか。人のため、世のためになる何が残るのか・・・」と。そして社会事業の中に彼女の心の飢え、渇き、求めているものを見出していきます。

やがて帰国、第二次世界大戦。息子たち3人は次々と徴兵され、三男は戦死してしまいます。

戦後には財閥解体。実家は全てを失ってしまいます。

敗戦国の惨めさをつくづく味わっていた頃、まるでボロくずのように捨てられた蒼い目の、または黒い肌の、または金髪の嬰児たちの死体を道端に、どぶの中に、川の中に見かけるようになります。そしてある日、列車内で棚から彼女の膝にふろしき包みが落ちてきます。それは風呂敷と新聞紙に包まれた黒い乳児の死体でした。その時、彼女は、このような子どもたちのために母になることが自分の使命だと啓示を受け受けます。そして決心します。「この仕事のやりとげられる最後まで、神、われと共にいませ・・・・」と。

しかしホームを創設するにも、実家は財閥解体、GHQの接収により、全ての財産を失っており、まったくゼロからの出発でした。金策に駆け回る日々、そして進駐軍からの執拗な妨害など数々の苦難を乗り越えてエリザベス・サンダースホームを支え続けます。

そして聖書の「天国に至る道はせまく、けわしい」という言葉に行き着きます。

引用
「私は、すべての地上の宝を敗戦によって失いました。また、持っていたものは、すべて仕事に捧げました。物を有しないということは、こんなにも幸福なものでしょうか。私は、必死になって、守ろうとしたり、ふやそうとしたりする心のわずらわしさから、いっさい解き放たれたのです。

求めたからこそ、与えられたのです。
失ったからこそ、見出したのです。
悲しんだからこそ、なぐさめられたのです。
下に落ちたからこそ、引き上げられたのです。」

「私はロンドン時代に人生の冷たい扉にぶつかって、大いにもがいたことがあります。お金で買うことのできない幸福の存在を知って、それを求めました。それから33年の今日、金銭で買うことのできない幸福を見つけ出しました。人をしあわせにすることは、自分の幸いを得ることにつながっています。

幾多の失望も、試練もありましたが、それは今日へつづく飛び石でもあったのです。その飛び石を伝わってきてこそ、ここに至る道があったのです。完全な幸福は、多くの場合、いろいろな変装のもとに訪れてきます。はじめから、むきだしでくる幸福は長くは止まっていないでしょう。変装した幸福を受けてこそ、やがての日、その中の、真の幸福がむき出されてきます。そして、それは永久にその人のもとに止まることになります。」

当時の日本での混血の子どもたちへのあからさまで非情な差別にも改めて驚かされます。幼い子らの心を守るためにも彼女は敷地内に学校を作ります。また養子縁組も積極的に進め500人以上の子どもたちが海外へと旅立ちます。日本での彼らの将来を案じ、園で成人する子達のために新天地ブラジルへ移民させるためアマゾン流域の開拓をし農場まで設立してしまいます。最終的には2,000人以上の混血孤児を育てあげました。

義明は第二次世界大戦後すぐに米兵GIにレイプされた母から生まれ4歳の時にエリザベスサンダースホーム(日本女性と米兵の間に生れた子どもを養育する孤児院)に預けられます。義明は「必ず迎えに来るから。」という母との指切りをずっと信じて待ち続けていましたが、ついに母は現れることなく、11歳の時にまだ日本人への差別の残る南部アメリカ・サウスカロライナ州のフラハティー家の養子になるため海を渡ります。

アメリカに着いた義明は、アメリカに溶け込むため、養子先の家族に愛されるため、人並み以上の努力を惜しまず、やがてスポーツ(フットボールと野球)で頭角を現し、高校生になる頃には義明の活躍は連日地元の新聞を飾るようになります。明るい性格、そして大活躍していても謙虚な義明は、多くの人から愛され学校の女の子にも大人気で輝かしい青春時代を過ごします。家族も義明のことを誇りに思い心から愛していました。

それでも義明は心のどこかで常に、自分はよそ者であり、アメリカに属していない、という思いを抱えていました。

やがて野球で奨学金をもらい大学に進みます。

その頃、ベトナム戦争が激化していましたが大学生は卒業するまで兵役が免除されていました。けれども義明は敢えて自ら陸軍に志願します。それは自分がアメリカ人になることを確認するため、そして6ヶ月戦地での任務を果たした後に兵士は休暇をもらえ好きな場所に行けるという恩恵を利用して日本に行き、生みの母を捜すため。

けれども、その6ヶ月目の休暇を待たずに義明は激戦地に送られ命を奪われてしまいます。享年22歳。

そして、それから何十年の時を経て実母が一日も忘れることなく、どんなに義明を愛し続けていたか、なぜ義明を迎えに行くことができなかったのかという真実が明かされます。

義明の死が義明の周りにいた人々にもたらした深く大きな悲しみにも胸が痛みます。

今日もイラクでは3人の兵士が、この3日で12人の兵士の命が失われたとニュースが流れています。


第二次世界大戦直後の共産圏下のブルガリア。父親がレジスタントの容疑で連行されたため両親と引き離され収容所で死と隣り合わせの過酷な強制労働の日々を送りながら育った12歳の少年Davidが、希望ではなく絶望から収容所から脱走します。脱走を助けてくれた人の「デンマークへ向かってひたすら北に向かいなさい。道中誰も信じてはいけない。」という言葉とコンパスとデンマークに着くまで決して開けてはいけないと言われて託された一通の封書だけを頼りに北を目指します。

さまざまな試練を乗り越え、いくつかの幸運に恵まれつつ、ようやくスイスにたどり着いたDavid。そこで明かされる封書と逃避行の秘密、そして驚きと感動のクライマックスが・・・。

iamdavid2.jpgこの映画は、単なるドキドキハラハラの少年の冒険物語ではありません。

ナチスの強制収容所体験を著した「夜と霧」で有名なV.E.フランクルが、その著「それでも人生にイエスと言う」の中で「ナチスの親衛隊員である収容所所長が、ひそかに自分のポケットマネーで囚人のために薬を調達していた。一方、同じ収容所の最年長の囚人は、囚人仲間をぞっとするような仕方で虐待していた。・・・(それらの体験によって)すべては、その人がどういう人間であるかにかかっていることを、私たちは学んだのです。最後の最後まで大切だったのは、その人がどんな人間であるか「だけ」だったのです。」と書いていますが、この映画は少年Davidの目を通して同様のことを語っているように思いました。

ヨーロッパの美しい風景も感動的です。

原作はデンマークで1963年に出版され最優秀北欧児童小説賞ギルデンダル賞を受賞したほか、アメリカ図書館協会賞児童文学部門を獲得したそうです。

www.iamdavidmovie.com/ I am Davidのホームページ


「ガラクタ捨てれば自分が見える-風水整理術入門」  
カレン・キングストン著

私は片付下手、片付け嫌いです。

そんな自分に飽き飽きして「整理整頓が上手になる」という本を以前、買ったことがあるのですが、結局、読みながら、「なるほど~そうやって整理するわけね♪」と納得しただけで、やっぱり整理する気が起こらずじまいでした。

そもそも、散らかっていても、ほとんど気にならない性格なのがいけません。つまり散らかっていても片付けたいという気持ちが、あまり起きないわけです。(とりあえず見える場所だけは適当に片付けてますが、見えない場所は、かなりすごいです。まー見える場所から見えない場所に移動するだけなので無理もないんですが。)

こんな私には何か強~い動機付けが必要だと思っていた時、偶然目に留まった「この本を読めば絶対に片付けたくなる。」という本のコメントに「私に必要なのは正にこれだ。」と思ったわけです。

いや~びっくりしました。本当に半分も読まない内に片付けたくなりました。

今、「一日一箇所片付けるようにする。」と決めて、少しずつ実行しています。最初に取り掛かったベッドルームでは、なんと大きなゴミ袋に3袋分の要らないものが出ました。次にとりかかったリビングの棚からは2袋。靴箱からは、過去数年一度も履かなかった家族の靴など一袋分。まったく信じられない量です。今日は二年間見る度に傷とシミだらけで気になっていた玄関の壁のペンキ塗りまでしてしまいました。

さらに以前は、片付けしながらでも、渋々、イヤイヤやっていたので、多分ネガティブ思考で片づけをすることは私にとって多大なストレスであり体にも悪かったと思うのですが、この本を読んでからは、片付けしていても、全然イヤじゃないから不思議です。

風水-スペース・クリアリングの考えによると、ガラクタというのはエネルギーの渋滞であり"気"を滞らせ、精神を停滞させてしまうのだそうです。さらにガラクタはさらに濁ったエネルギーを呼び集め人生の状態にまで影響を及ぼしてしまうというのです。

私は本を買おうかと思った時、まずAmazonのReviewを参考にするのですが、この本は、なんと223件ものReviewがついており評価は4星半です。

そして、前回も書いたように原書は英語ですので、Amazon.comのReviewとも比べてみたのですが、なななんと、197件のReviewで評価は日本と同じ4星半でした。


あるモデルさんのサイトで「病気にならない人は知っている」という、とてもキャッチーな題名の本を紹介していたので(以前、紹介した新谷先生の「病気にならない生き方」の二番煎じ的な題名ですが・・・)日本のAmazonサイトでReviewをチェックしてみました。

27件のReviewで4つ星で、かなりよさそうな感じです。著者はアメリカ人だったので、じゃ原文の方が安いからアメリカAmazonで買おうかとチェックしてみると、え?26件のReviewで星はたったの2個半!!

この違いは何?

この本の著者は、そもそも医者じゃないそうなのですが、彼の提唱する健康法はたとえば、、「メーカー品を食べない」、「養殖魚、豚肉、貝を食べない」、「蛍光灯は使わない」「水道水は飲まない」などなど、かなりの健康おたく的な内容です。

日本のReviewを読むと「信頼出来る本だと直感と経験で判断しました。」とか「目から鱗」とか「ロジカルでないけど信じたくなる」という意見が多いのですが、対するアメリカのReviewは、「論理的じゃないから信じられない」という意見が圧倒的です。

およそ同じ数のReviewがついていて、これだけ格差があるのは、国民性が出ていて実に面白いと思いました。

一般にアメリカ人は論理的思考を重んじ医学的、科学的に実証されていないこと、白黒はっきりしていないことはまず疑ってかかり、日本人は学問的に証明されていないこと、グレーゾーンの事柄でも、それなりの理由を提示されると納得してしまう。

日本人のこの特質は決して悪いことばかりではないけれども、裏目に出ると、非常に乗せられやすく、集団狂気でパニックに陥りやすく危険だと思います。

たとえばTV番組に乗せられて、全国で「あるある納豆騒ぎ」が起こる・・・古くは平成米騒動、さらに古くはトイレットペーパ騒動など、正に日本人的だと思います。

ちなみに騒ぎの元凶となった納豆の食べ方の守らなければならない黄金法則3つ。

1:納豆は2パック食べる。
2:朝・晩の2回に分けて食べる。
3:よくかき混ぜて、20分間以上放置してから食べる。

1,2は、まだ良いとして3はどう考えても、論理的じゃありません。これを信じて全国で多くの人が納豆を必死にかき混ぜて20分放置していたと思うと・・・悪いけど笑えます。

というわけで、お勧めの本というテーマからは完全に逸れてしまいました。すみません。とりあえず、この本は、Reviewが最低ではあるけれどもNatural Curesという名前でベストセラーになったそうです。買おうか買うまいか迷うところです。

造顔マッサージ


日本でセレブの間でも人気だという「田中宥久子の造顔マッサージ」(DVD付)買っちゃいました。

買ったのは3ヶ月前位なのですが、自分の顔で試して結果を見てから、と思い今に至ってます。

ご存知でない方のために、簡単に説明しますと・・・

<出版社/著者からの内容紹介>
10年前の顔に戻る、最新最高のマッサージ術を、わかりやすく誰もが実践できるやり方で伝授。毎日たった3分のマッサージで小顔になれる。しみ、シワ、くすみ、たるみ、毛穴などの悩みを解消。前作を大きく超える効果は当然! DVDには田中宥久子自らが出演、驚異のマッサージ法を指導します。この一冊で人生が変わる、毎日が変わる!

とのことです。「痛気持ちいい」ほどの強さでマッサージして、リンパにむくみを流すのが特徴です。Amazonで見るとカスタマーレビューが82件もついていて、ほんとかいな?と思うのですが5星です。ついに誘惑に負けて買ってしまったわけです。

結果は・・・劇的変化で謳い文句のように10年前の顔に戻ることは残念ながらなかったです(^^;;。でも、マッサージし始めてから特に最近気になっていた口角のたるみが改善したのと、鼻の脇から口角に伸びるいわゆる法令線というものが、ちょっと薄くなりました。(ただし!今のところ自分以外、ダレもこの変化に気づいてくれてません(^^;; )

本来マッサージクリームでやるべきことですが、マッサージクリームが見つからなかったので(大体アメリカにマッサージクリームは売っているんでしょうか?)POND'SのCold Creamを使って最初の内はやっていたのですが、生来不精なもんで、最近はシャワーを浴びながら石鹸の泡でやってます。

マッサージした後は、まず顔の血色がよくなり、なんとなく顔のむくみが取れるのが実感できますので、10年前の顔に戻らなくても、まあいいか、という感じです。

病気にならない生き方


特に「胃腸が弱い」、「最近、食後に胃もたれするようになった」という方には是非読んでいただきた本です。

2年ほど前に話題になってから、ずっと興味があったのですが、やっと手に入れることができました。既にご存知の方も多いと思いますが、新谷先生は世界で初めて、大腸内視鏡を使うことによって開腹手術をすることなくポリープを切除することに成功。胃腸内視鏡外科医として、これまでに約30万例以上の人の胃腸を診てきた方です。現在もアメリカのアルバート・アインシュタイン医科大学外科教授として多くの命を救っています。彼の患者さんには、ダスティン・ホフマン、スティング、ジェニファー・ジョーンズ、レーガン大統領など有名な患者さんも数多くいて行列のできるお医者さんです。

新谷先生が、これだけ多くの胃と腸を内視鏡で診て来て気づいたのが、美しい胃腸を持った人(胃相・腸相の良い人)と、不健康で美しくない胃腸を持った人(胃相・腸相の悪い人)がおり、それはその人の食生活に大きく関係しているということです。

現在の医学は、臓器別医学で胃が悪ければ胃だけ、腸が悪ければ腸だけを診るというように単独の臓器だけを診て、それ以外の臓器、患者の食生活を含む患者の健康状態をトータルで診ることをしませんが、You become what you eat.で、様々な病気の背景には、食生活が大きく影響しているはずだと言います。つまり、人間の体はすべてがつながっており、たとえば歯が一本虫歯になっただけでも、その影響は体全体におよぶと言います。

新谷先生自身が、ご自分の提唱する食生活、新谷食事健康法を送っており、45年のあいだ、一度も病気になったことがなく、また新谷食事健康法を実践した新谷先生の患者さんは、ガン再発率ゼロ%。ガンやポリープと日々向き合う医者であるにもかかわらず、死亡診断書は一度も書いたことがないという実績を誇っています。

私は、小さい頃から、胃腸が丈夫な方ではなく、最近特に夕食後の胃もたれに悩んでいたのですが、この本を読んで、自分の食生活を見直してみようという気持ちに強くさせられました。

特に最近、新谷食事健康法書いてある実は体に悪いと言われているものを食べるた時に胃もたれや腸内異常発酵のような状態になっていました。それらは、主に牛乳、ヨーグルト、肉類、お茶類などです。

また、日本人とアメリカ人の胃腸の違い、食べ物に対する影響の違いなども、やっぱりという感じで大変興味深いものでした。日ごろ、夫や夫の義父、周りのアメリカ人を見ていて、この人たちはどうして、こんな巨大なステーキやテンコ盛りのアイスクリームを頻繁に食べて胃もたれしないんだろう?と不思議に思っていたのですが、その謎も「アメリカ人の腸と日本人の腸は何が違うか?」という章を読んで解けました。また、アメリカ人の異常な太り方をしている人を見て、なぜあそこまで太れるのか不思議に思っていた謎も解けました。

新谷先生いわく、日本人があそこまで太れないのは、そこまでいく前に胃を悪くして食べられなくなってしまうからなのだそうです。それだけアメリカ人の消化器官は日本人に比べ丈夫なのだそうです。また、アメリカ人の胃腸が丈夫なもう一つの理由は、アメリカ人の方が消化酵素の量が多いからだそうです。

やはり、私たち日本人がアメリカ人と同じように肉を食べたりチーズを食べたりするのは、健康的に無理があるということです。今年、日本に滞在中に10日ほど実家の母の純日本的な食事(納豆、焼き魚、海草Etc...)を摂っている内に、ずっと最近続いていた胃のもたれが解消したことでも、私の気持ちの中では、日本的食事をとることの大切さが裏付けられたように思います。(特にアメリカ的な食事をしているわけではありませんが、たとえば、我が家では煮魚や焼き魚でなく、バターソテーの魚が多かったり、オリーブ油を使った料理や、肉の多い食事が多かったりしています。)

本を読み始めてから、新谷食事健康法を完全実施するには至っていませんが、とにかく悪いと言われているものの摂取量を減らすことから始めているのですが(一日二回の紅茶と3回の緑茶をやめボトルの水を飲む。肉の量を減らす。揚げ物を減らす。朝起き抜けに水をのみ20分置いてフルーツを食べ、それからまたしばらくして食事をする)、3日目で夕飯の後に必ず胃もたれして辛かったのが解消、そして今2週間目位ですが、胃腸の調子が絶好調です。気のせいか一日を通して疲労感も少ないです。(とにかく私は紅茶が大好きなので、朝一杯の紅茶が飲めないのは、最初の数日間は、とても辛かったです。)

新谷食事健康法を完全実施するのは、かなり難しいとは思いますが、自分でできる範囲で実行してみればいいんじゃないかと思います。

特に印象的だった章:
日本人の胃がん発生率はアメリカ人の10倍
胃薬は飲めば飲むほど胃は悪くなる
牛乳を飲み過ぎると骨粗しょう症になる。
「ヨーグルト神話」に疑問を感じるこれだけの理由
マーガリンほど体に悪い油はない
牛の乳や本来、子牛のための飲み物である
習慣は遺伝子を書き換える
やせたい人は「良い水」をたくさんとろう

骨盤メンテ(ゆがみを解消!)


SweetHeartがオンラインデビューしたほぼ10年前から数年にわたって女性の体について執筆してくださった渡部信子先生の著書です。

当時、ひどい腰痛に悩む私が、友人の薦めでまだ赤ちゃんだった次男を抱っこして、真夏のうだるような暑さの京都の整体サロンに初めてお邪魔したのが渡部先生との出会いでした。それ以来、愛用(母も父も愛用)し続けているのが渡部先生発案のトコちゃんベルトで、SweetHeartのホームページでも、その素晴らしさを何度も書いてきました。

SweetHeartを通してトコちゃんベルトを知った方が、産婦人科の先生に紹介したことがきっかけで、日本産婦人科学会総会でも、その効果が認証されるという嬉しいエピソードもありました。 そして今では全国の多くの産婦人科病院、赤十字病院、産院で使用されています。

渡部先生も今や助産師会のカリスマ的存在となり日本全国で行われる助産師さんのための整体セミナー、一般向けのマザーセミナー、全国5箇所にある整体サロンは全て満員御礼状態。女性の骨盤ケアにおいても押しも押されぬ第一人者です。

この本は日経ヘルスに大人気だった連載「骨盤ケア−女性のカラダのメンテナンス術」を1冊にまとめたものです。

月経の最中でもできる痛みをとる「ひざ押し操体法」
ガチガチの腰を緩めて正す「ひざ倒しの操体法」
お相撲さんを見習え、骨盤周囲の筋肉を鍛える三つの体操
ぞうきんがけで、背骨のきれいなカーブをつくる

などなど、体のゆがみ、ゆるみを矯正する、家で簡単にできる様々な体操を図解で詳しく紹介されています。

先日10日ほど日本に戻っていたのですが、この本を読んだ後に町で歩いていて若い女性たちの姿勢がとても気になりました。渡部先生が書いているように、確かにO脚が多いし、ハイヒールを履いて腰を曲げて歩いていたり、猫背の人が多いんです。特に、こどもを産んだ世代の人の後姿を見ていて、骨盤が開いた感じで股下からO脚のようになっている人が多いことにも気づきました。

骨盤メインテナンスについて知りたい方にお薦めの一冊です。

第一章 下半身太りは、緩んで開いた骨盤のせい!
第二章 骨盤メンテでO脚もスラリ
第三章 便秘・痔・尿漏れ「シモのトラブル」は柔らか背骨で解消!
第四章 ゆがみのルーツを探せ!
第五章 ゆがんだ骨盤が月経痛をひどくする
第六章 腰の張りを取って腰痛解消!
第七章 冷えとむくみも、自分で治せます

5つ星です。>女性の体に起こる様々な不調の多くは、骨盤のゆがみが原因だった!若い女性や妊娠出産前後の女性は特に必読!

カリスマ助産師・整体師として女性の骨盤を見続けてきた渡部信子氏が、骨盤と不調の関係をすっきり解き明かし、体操や骨盤ベルトといった簡単な解決法を提案。
ダイエットやO脚のような美容問題、冷え・便秘・肩凝り・生理痛・頭痛などの不調が、ごく簡単なストレッチなどでどんどん治ります!
さらに不妊や難産、産後の激太りなど、若い女性なら心のどこかで必ず気になる妊娠・出産絡みのトラブルにも触れます。雑誌「日経ヘルス」で大人気の連載がついに単行本化!

博士の愛した数式


最近、小説を読むことがめっきり減っていたのですが、久々に心温まる純文学の本でした。

事故で記憶が80分しか持たない数学者の老人、期せずして未婚の母となってしまった誠実な若い家政婦、素直で明るい小学生の息子、それぞれが、お互いをさりげなく労わりながら、なんでもない日常の中に安息と小さな幸せを見出していく様子が、なんとも美しく、昔のセピア色になった家族のアルバムを見るような懐かしいような気持ちになり、心地よい余韻の残る小説でした。

ハンカチ王子と老エース

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ハンカチ王子と老エース−奇跡を生んだ早実野球部一〇〇年の物語

昨夏、日本中に感動を与えたハンカチ王子こと斉藤君と田中君の戦い。私は実際の試合を見なかったのですが、甲子園史に永遠に残ることになるであろう死闘の様子をネットで読み、いち母親として頂点を極めた17才の少年の強い精神力が一体どうやって育まれたのかに大きな興味を持ちました。

特に本のレビューで実は斉藤君は『以前は些細なことがきっかけで精神的に崩れてしまう投手だった こと、そして「僕はあの日、鬼になりました。」と自ら語るように、精神的な脆さを克服したきっかけがあったこと』を知り、さらに斉藤君の心の成長の様子を知りたくなり本を購入することにしました。

本の中では、斉藤君が早実に入学してから2006年のあの夏の瞬間までを追いながら、前後左右して
今回の早実の夏の選手権大会優勝が、いかに早稲田実業100年の悲願であったか、その苦難の歴史を紐解いていきます。

早実野球部創設、大戦後の焼け跡からの野球部の建て直し、昭和31~33年王貞治(墨田公園で草野球をして遊んでいた14歳の王貞治が、たまたま散歩に来た早実野球部復活の立役者の一人に見出され親の反対にあいながらも早実に入るまでのエピソードなども面白いです。)昭和55年~57年荒木大輔を擁してさえ成しえなかった優勝、そして斉藤君に引き継がれた優勝への悲願が、過去、現在にまたがって早実野球部に深く関わってきた人々へのインタビューを通して綴られ、その思いが読んでいても伝わってきました。

私は、特に野球が好きなわけではりませんが、この本は野球というスポーツを通して少年たちが成長する様子、そして100年という時の中に精一杯生きたひとりひとりの熱い思いが遂に一点の時と場所に結晶して偉業を成し得るまでを描いた人間ドラマとして大いに楽しむことができます。

甲子園決勝の最後の最後に斉藤君と対決することになった駒大苫小牧のライバル田中将大君がバッターボックスに入りながら「野球の神様がこの場面をつくってくれた」と思ったと後に語っていますが、まさに多くの人の強い思いには不思議な力があるとこの本を読んで改めて思いました。


前々からずっと気になっていた本ですが、やっと取り寄せて読むことができました。

家族のNY駐在とともにNYの高校に通うことになった孫娘(景子さん)から、ある日、分厚い手紙が届きます。歴史のクラスで第二次世界大戦について学ぶことになった孫娘が「戦争の見方や体験は国によって違いがあるはず。」という歴史の先生の指導の下、かつて軍人を目指して陸軍士官学校に通っていた祖父に質問状をしたためたのです。

「おじいちゃんが受けた義務教育は?」「なぜ、軍人の学校に進んだの?」「陸軍士官学校の教育はどんなだったの?」「戦後の学生生活で何を考えていたの?」「アメリカとの戦争は正しかったと思う?」「極東軍事裁判について、どう思う?」「天皇について、おじいちゃんの考え方は?」「日本のこれから、そしてアメリカとの関係は?」etc...

これらの質問に対して、祖父は戦前戦後の日本と自分自身の人生を振り返りながら高校生の孫娘にもわかるような言葉を選びながら語りかけるように応えていきます。

「『戦争犯罪人は一人前に汽車に乗ったりするな。歩いて行け!』。制服を着ていたから、私が陸士の生徒であることは一目でわかる。それを知った上での罵声だった。ついこの間までは、国を守るために命を捧げようとしている若者として、尊敬の目で見られていたのだ。おじいちゃんは沈黙して、屈辱にただ唇をかむしかなかった」

「おじいちゃんは、・・・・と思ったのだよ。」「景子・・・・わかるかい?」という優しい口調に自分の過去を孫娘と共有できる喜び、辛い歴史を通して自分が学んだことを孫娘に語り継いでもらえる喜び、筆者自身の語り継ぐことへの使命感そして何よりも孫娘への愛情が伝わってきます。

軍国主義へと歩んだ日本、戦争突入、混乱の戦後、価値観の転覆、日本経済の復興、このあたりの歴史を私達は詳しく学校で習うことが全くありません。孫娘の景子さんもNYの高校に通い始め、自分がいかに日本の近代史について知らないかを痛感し、戦争の話になっても日本の立場について全く説明することができない悔しさを味わいました。

私自身も、全く同じ思いを時々しますし、私の長男もMiddle School(中学)に通う頃から第二次大戦について学ぶようになり、アメリカ=完全正義という歴史観で行われる授業に疑問を感じることもあるようです。

今までSweetHeartの掲示板には、かつて日本が占領、侵略した国に住む方たちから、現地での反日感情に日々接して、日本人であることが恥ずかしくなった、どう対処していいのかわからない、などという書き込みが時折ありました。この本を読むと、多くの日本人がどこかで感じている、罪悪感とは一体何なのか?なぜ罪悪感を感じるのか?歴史の授業で教えられなかった部分がなんだったのか?なぜ教えられなかったのか?を解明してくれるはずです。

この本を読むことで、第二次世界大戦当時の日本をよく知らないままに完全否定するのではなく、当時の日本の国際的な立場、歴史の流れ、その時間に生きた日本人の思いをより深く理解できるようになると思います。(戦争を肯定するとか日本の行為を正当化するという意味ではなく。)

また、最後に挿入されている孫娘景子さんからの「おじいちゃんのレポートを読んで」という祖父への返信には、景子さんが祖父の手紙から考え学び、大きく成長した様子が伝わってきて感動的です。「・・・・これまでは、日本の歴史に自信が持てなくて、あまり詳しく知らないままに、また、あまり深く知りたくないという気持ちもあって、顔を伏せるような気分がありました。でも、そんな気分をおじいちゃんのレポートが吹き払ってくれたのです。おじいちゃんのレポートは、いまでも読み返しています。これからも読み返していくでしょうこれは私の原点になってくれそうな予感がします。」

「・・・しかし、おじいちゃんのレポートを読み、日本がコリアを併合したわけも、そのために受けたコリアの人びとの痛みもわかってみると、日本とコリアの間には大きな歪みがあることを感じます。

日本人である私も私の友達も、日韓併合のことはほとんど何も知らない。だが、仲良しのコリアンは日韓併合のことをよく知っていて、日本に対して憎しみの感情を持っている。この違い。それは教育の違いだということがわかってきました。・・・・・(中略)・・・しかし、このようなことでは、おじいちゃんのいうように、歴史に学ぶことはできないと思います。日本がコリアを併合した事実を知り、そこにあった過ちを知り、コリアの人びとが受けた痛みを知る。コリアの人も同じようにして、日本への併合を防ぐことができなかったコリアの問題点を知り、その過ちを知り、その過ちによって受けた痛みを学ぶ。そうしてお互いの違いを知り、それを認め合い、受け入れることで、私達の世代は新しい日韓関係を結ぶことができるのだと思います。・・・・(中略)・・・そういうことを仲良しのコリアンと話し合いました。彼女はうんうんとうなずいてくれました。これもおじいちゃんのレポートで学んだことの一つです。」

高校生以上の人たちには是非一読してもらいたい本だと思います。

笑顔で生きんしゃい!

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ミリオンセラー「佐賀のがばい、ばあちゃん」の続編です。普通、二匹目のドジョウを狙った第二弾は大したことなかったりしますが、「笑顔で生きんしゃい!」は、前回に書かれていなかった、ばあちゃんとのエピソードも多く盛り込まれ、再び心に訴えるところのある本になっています。

ばあちゃん語録には、ばあちゃんの人生観が結晶されていて、このような人生観で毎日を生きたら随分楽になるだろうと、つくづく思えます。

第一弾「佐賀のがばい、ばあちゃん」の冒頭の「幸せはお金が決めるんじゃない、自分自身の心のあり方で決まるんだ。」という筆者の言葉を再び納得させてくれる一冊です。

たとえば、「(成績表が)1と2ばかりでごめんね。」と言うと、ばあちゃんは「大丈夫足せば5になる。人生総合力」と言ってのけてしまいます。

悪口を言われて悔しがると「二、三人に嫌われても、反対を向けば一億人いる」と言います。

このような、いぶし銀のようなばあちゃん語録は、人づきあいにしても、子育てにしても、悩んでいる時に、すっと肩の力が抜けるような哲学があります。

明治・父・アメリカ

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私の大好きだったSF作家、星 新一氏が書いた父親、星 一の半生です。星 一は現在の星薬科大学の創設者であり、当時アメリカで野口英世や伊藤博文、後藤新平らと深い親交を結んでいます。

大変な苦労をして明治27年(1894年)20歳でアメリカに渡りスクール・ボーイ(住み込み手伝いの学生)をしながら資金をためコロンビア大学に入学(1896年)し見事に卒業。NYでアメリカに日本のことを知ってもらうための英字新聞を創刊。明治38年に帰国するまでの星 新一の限りなくポジティブな生き方をイキイキと綴っています。

特に、まだまだ若く勢いのあったアメリカという国、能力のあるものには援助を惜しまなかったアメリカ人、そこに不器用ながら真っ直ぐな心で入り込み、困難にもくじけず自分を活かしていく星 一の姿がまぶしいほどに輝いています。

たとえば星 一はアメリカに渡った後に、人の良さにつけこまれてお金を騙し取られ、ほとんど無一文になってしまいます。そこでスクールボーイとしてアメリカ人家庭に住み込むのですが不器用さゆえに1ヶ月の間に25回も追い出されてしまいます。それでも、星は決して泣き言を言わず、確実に仕事を覚え実直にこなし、行く先々で気に入られ別れを惜しまれるほどになります。

以下は、小島直記という人の本の後書き解説の中でも心を打ったと部分として引用されていますが・・・

住み込んでいた家の夫人が星に

「おまえのお母さんは、きっと非常に立派な人なんでしょうね。」と言いだす。そして、「なぜ、そんなことを・・・」といぶかる星青年に

「ここの家でも、これまでに何人かの日本人を使ってみました。しかし、どの人も同僚の悪口を言ったり、不平不満を口にしたりする。それなのに、星は一度もそんなことを言わず、よく働いてくれている。おまえのお母さんは、おまえのような純真な子を生み、忍耐づよい、健康な青年に育てた。これは容易なことではありません。だから、会わなくてもそれがわかるのです。」

そう言われて、星は胸にこみあげるものを感じ、涙を流した。

「わたしは子ですから、もちろん母を尊敬しております。しかし、ここの奥様にそうおほめいただくとは、思ってもみませんでした。そのお言葉を母が聞いたら、どんなに喜ぶでしょう。」

星の母親は無学で字が読めませんでしたが、やはりとても実直な人でした。この一節を読んで、やはり母の力というものがすごいものだと感じました。

特に、異郷に生きる日本人の心を打つ一冊だと思います。

一時、絶版になっていたのですが、最近また復刻されたようで、とても嬉しいです。

日出処の天子

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manga.jpg先日、茶飲み仲間と昔感動した漫画とうい話題で盛り上がっていました。

「はいからさん」「ポーの一族」「エースをねらえ」など色々と出てきたのですが、最後に「日出処の天子」という名前が挙がりました。私は読んだことがなかったのですが聖徳太子がテーマになっていて、とても面白いということで、この名前を挙げた本人が、なんと全巻そろえてお宝として持っていたので、ありがたいことに貸してもらうことができました。

そして読み始めたら止まらない!久々のコミックの世界。一挙に全巻制覇しました。ジムにまで持って行って、周りに「いい大人がコミックなんて読んでいる」と思われないように、しっかりカバーをかけて、片隅の自転車をこぎながら読んでいるのですが、いつもなら難行苦行の30分も、この本を読んでいると、あっと言う間!

本にはさまざまな歴史上の人物が出てくるので、太古の史実に急に興味が湧いて色々とGoogleして久々に歴史を学んでしまいました。こうやって全ての歴史を勉強すれば全然苦にならないということがわかりました。

それにしても、限られた太古の昔の史実を元に、ここまで話を広げられるなんて、このコミックの作者、山岸涼子さんは天才だ〜!!と鼻息荒く思ってしまいました。ベルバラにしても、大和 和紀さんの源氏物語をコミックにした「あさきゆめみし」もそうですが、日本のコミック文化はすごい!と改めて感銘しました。

それにしても、日本のコミックは、改めて考えると美しい少年達の性愛を扱ったものが結構多いのに驚きました。これって中性的な少年たちの集団ジャニーズが流行ったりするのとも何か共通点があるような気がします。

今年の夏、日本の本屋の結構目立つ場所に男性同士が抱き合っている表紙の半コミック、半小説のようなものが置いてあって、ふと手に取ってパラパラと中身を見てしまったのですが、なんと、本当に男性同士の官能小説。ワオ〜これって、誰が読むんだろう?と思っていたら、ある日オンラインの読売新聞の「性の風景2006」という記事の中の男性キャラに「萌え」 というタイトルに目が留まりました。

この種の小説のことをヤオイと呼び、女性作者が女性読者のために書いている男性同士の恋愛はセックスを描いた作品だそうです。そして、ヤオイ好きの女性達が集まる「乙女ロード」という場所が池袋にあるんだそうな。不思議の国ニッポン!ドナルド・キーンさんも、この話題でまた1冊本が書けてしまいそうです。

「聞く技術」が子どもを伸ばす!

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SweetHeartの「子育てトピック」で内容を詳しく紹介している−子どもが心を開く親の話し方聞き方−How to Talk So Kids Will Listen & Listen So Kids Will Talk−の邦訳。実際の会話例も豊富で、簡潔明快、今日からでもすぐに実行できることばかりです。子どもに対してついついネガティブな物の言い方、批判、小言を言ってしまう方には、自分の口から意識せずに、もしくは、止めようと思っても出てしまうそういう言葉を、認識し改めるステップByステップのガイドになるでしょう。最初にこの本を読んだのは、長男が幼稚園〜小学校低学年の頃でしたが、その子がティーンエイジャーになって読み返してもも、また学ぶところの多いにある本です。

ところで「水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ 」でも「子どもが育つ魔法の言葉」でも「愛に生きる」才能は生まれつきではない でも全ての本に共通しているのが≪ポジティブな言葉を子どもにかけることの大切さ≫です。簡単なことのようで案外難しいことだと思います。

モモ−時間どろぼうと・・・

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モモ−時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語

ミヒャエル・エンデの冒険ファンタジー1976年にドイツ児童文学賞を受賞した作品。

きっと子どもの頃に読んだことのある方も多いと思いますが、私は子どもに読み聞かせする本として、数年前に初めて手に取りその魅力に引き込まれました。大人でも十分に楽しめるファンタジー・・・というより現代社会の中で失われてしまった、何もしない時間、空想する時間、余裕のある生活の大切さを大人にも子どもにも改めて気づかせてくれる本だと思います。今の言葉で言うとスローライフの薦め、と言ったところでしょうか。

内容は、人々を幸せな気持ちにさせてくれる不思議な力をもった少女モモ。いつもモモの周りには、たくさんの人々が集まって時間を忘れて時を過ごしていました。ところが、得体の知れない灰色の時間泥棒が街にやってきて、人々に時間の節約をそそのかし、あまった時間を盗んでいきます。街の人々は、どんどん忙しくなり余分な時間がなくなっていきモモの周りに集まる人もいなくなってしまいます。モモは、皆の時間を取り戻すため時間泥棒に対決を挑みます。


SweetHeartの「バイリンガル教育掲示板」にも度々顔を出してくれる”インター卒生”(ハンドルネーム)の著書。

学生〜ビジネスの世界を通して2言語、2文化に精通した著者が、豊富な実例をあげながら大変わかりやすく言語力とバイカルチャー(社会への適応力、対応力)の関係を解き明かしています。

日本のインターに関する卒業生ならではの考察は、これからインターに子どもを入れようと考えている方の参考になるでしょう。

また、子どもに英語を見につけさせたいと考えている方には、副題にあるとおり「英語力 プラス α」の外国人と同じ土俵でコミュニケーションを取るために語学力と同等に大切な「α」の部分を教えててくれます。

「家庭力」を育てよう

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ある新聞の社説に「不登校の増加・家庭力、親力を高めよう」という題名がついていました。「家庭力、親力」聞きなれない言葉だけど、いまの日本の家庭に日宇t章な力なのは間違いありません。家族が一緒に時間を過ごすホームスクールの課程にとっては、家庭量=ホームスクールそのものという気もします。

医学博士の斎藤茂太(しげた)氏は、「家庭力を育てよう」という本の中で「家庭量とは一言で言えば、家族のパワーがひとつの求心力をもつことである。」と言っています。

(斉藤茂吉<精神科医&歌人>の長男が斎藤茂太。次男は北杜夫<作家>。)

「家族が一個の単位として機能しない、つまり糧威力が落ちている三大原因を私は、核家族化、少子化、家族の個人主義化だと思っている」そしてそれを克服するためには、「みんなが少しずつ我慢することが大切なんだ」と説いています。

「愛とは堪えること」で、家族は「共存する力」ではなく、「共存に耐える力」をつけなければならないとも。みなさんにとっての「家庭力」ってどんなことでしょう?

親は弓、子どもは矢

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人間に育てること』(長谷川一彌さん主催の人気ブログ「人生を豊かに生きるための『知恵・コツ満載ブログ』)を読んで私の大好きなKahlil Gibran(カリール・ジブラン)のChildrenという詩を思い出しました。私なりの日本語訳もつけてみました。


"Prophet"
<Kahlil Gibran writes: >

Your children are not your children.

They are the sons and daughters of Life’s longing for itself.

They come through you but not from you,
And though they are with you yet they belong not to you.

You may give them your love but not your thoughts,
For they have their own thoughts.

You may house their bodies but not their souls,
For their souls dwell in the house of tomorrow, which you cannot visit,
not even in your dreams.

You may strive to be like them, but seek not to make them like you.
For life goes not backward nor tarries with yesterday.

You are the bows from which your children as living arrows are sent forth.

The archer sees the mark upon the path of the infinite, and he bends
you with his might that his arrows may go swift and far.

Let your bending in the Archer’s hand be for gladness;
For even as he loves the arrow that flies, so he loves also the bow
that is stable.



あなたの子どもは あなたの子どもではない

彼らは生命そのものが望んだ息子と娘である

彼らはあなたを通って生まれてくるが、あなたから生まれるのではない

あなたと共にいるけれども、あなたのものではない

あなたは彼らに愛を与えなさい、しかし考えは与えてはいけない
彼らには自分の考えがあるのだから

彼らの体を住まわせてあげなさい、しかし魂を住まわせてはいけない
彼らの魂は明日の家に住み、あなたは夢の中でさえ訪れる事ができ
ないのだから

あなたが彼らのようになろうと努力してもよいが、彼らにあなたのよう
になることを求めてはいけない
生命は過去にさかのぼることなく、昨日に留まることさえないのだから

あなたは しなる弓であり、子ども達は放たれる矢

弓の射手は無限の彼方にねらいを見定め、力いっぱいあなたをしなら
せ矢はすばやく遠くへと飛んでゆくだろう

喜んで射手の手の中でしなりなさい
飛んでゆく矢は愛され、また留まる弓も愛されるのだから

<翻訳:SweetHeart>

日本語で翻訳本も発見したのでリンクをつけておきました。「預言者」という題で、なんだか怪しげなタイトル(英語版は表紙も怪しげ)ですが、とても素敵な詩の数々が掲載されています。

佐賀のがばいばあちゃん
島田 洋七

評判に違わない最初から最後まで涙あり笑いありで感動とともに一気に読める本でした。漫才コンビB&Bでギャグ「もみじ饅頭!」で一世風靡した島田洋七さんの子ども時代の実話です。

昭和33年、広島から佐賀の祖母の元に8歳で預けられた洋七少年(本名:昭広)と祖母との明るいド貧困生活と人情あふれる周りの人たちとの交流の思い出を綴ったものです。

たとえば、剣道や柔道がやりたいと言う洋七少年に、おばあちゃんは、お金ねがかかるなら「やめときんしゃい」と一言。スポーツがしたいなら「走りんしゃい」「走る地べたはタダ、道具もいらん」と言うばあちゃん。その言葉に乗せられて毎日グラウンドを走り続けた洋七少年は学校で一番足が早くなります。

皆が貧しい時代だったからこそ、ありえた話のような気もしますが、それにしてもばあちゃんの生き方には十分学ぶものがあると思いました。

特に、おばあちゃんの名言の数々が光っています。

「悲しい話は夜するな。つらい話も昼にすれば何ということもない。」

「人に気づかれないのが本当の優しさ、本当の親切。」

「ケチは最低!節約は天才!」

「時計が左に回ったら、壊れたと思って捨てられる。人間も昔を振り返らず、前へ前へと進め
!」

冒頭に書かれていた「幸せはお金が決めるんじゃない、自分自身の心のあり方で決まるんだ。」と言う洋七さんの言葉を納得させてくれる内容の本でした。

もともと、この本は請け負ってくれる出版社がなく自費出版するも、売れずに廃刊になっていたものが、徹子の部屋で紹介された途端、問い合わせが殺到。現在に至ったそうです。小学生でも高学年位なら読める本じゃないかと思います。


吉行和子さんが、ばあちゃん役で映画も公開されたそうです。
http://www.gabai-baachan.com/

SweetHeartのお薦め本リストはコチラ
http://www.sweetnet.com/bookj6.htm/

マザー・テレサ

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昨日、レンタルビデオで借りて見ました。子どもの頃に見たあの美しく初々しいロミオとジュリエット主演のオリビア・ハッセー(当時15歳)。久々にスクリーンで見て(50歳)時の流れを痛切に感じましたが、彼女が、素顔で演じているマザーテレサは、写真で親しんでいるマザーと無理なく重なるものがあり、十分に感動できるものでした。この映画を見て、SweetHeartで紹介したQuoteの意味がよりよく理解することができました。

People are unreasonable, illogical, and self-centered. Love them anyway.
If you do good, people may accuse you of selfish motives. Do good anyway.
If you are successful, you may win false friends and true enemies. Succeed anyway.
The good you do today may be forgotten tomorrow. Do good anyway.
Honesty and transparency make you vulnerable. Be honest and transparent anyway.
What you spend years building may be destroyed overnight. Build anyway.
People who really want help may attack you if you help them. Help them anyway.
Give the world the best you have and you may get hurt. Give the world your best anyway."
-- Mother Teresa

マザーは、この言葉を観念的に言っているのではなく、実際に自分の経験に基づいて言ったのだと理解できました。


できれば「マザー・テレサ−あふれる愛」を読んでから、この映画を見ることをお薦めしたいです。この本は、マザーの活動を10数年にわたって撮り続け実際にマザーと深い交流のあった日本の写真家が綴ったものでです。本では、時間の限られた映画では描ききれなかったマザーの子どもの頃の様子、彼女の思想の原点がより詳しく描かれています。

本の中の数ある写真の一つに日本人の商社員の奥さんが割烹着を着てマザーの活動を手伝っている姿がありました。日本の駐妻は、こんな所にもいるんだ!エライ!強い!すごい!と感動しました。

Mother TeresaのQuote

"Peace starts with a smile" 「平和は微笑みからはじまる。」

I have come to realize more and more that the greatest disease and the greatest suffering is to be unwanted, unloved, uncared for, to be shunned by everybody, to be just nobody [to no one]
--Mother Teresa
「最悪の病気と最悪の苦しみは、必要とされないこと、愛されないこ
と、大切にされないこと、全ての人に拒絶されること、自分がだれで
もなくなってしまうことだと、より実感するようになりました。」
−−マザー・テレサ

Do not wait for leaders. Do it alone, person to person
--Mother Teresa
「リーダーを待つのはおよしなさい。一人で、人から人へと行え
ばいいのです。」

"We ourselves feel that what we are doing is just a drop in the ocean. But the ocean would be less because of that missing drop."
-- Mother Teresa


In the West there is loneliness, which I call the leprosy of the West. In many ways it is worse than our poor in Calcutta.
「西洋では孤独があります。私は、それを西洋のらい病(ハンセン氏病)
と呼びます。多くの意味で、それはカルカッタの私たちの貧しさよりも
ひどいことです。」
---Mother Teresa

A Child is Born

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二人目の子を妊娠中に、5歳だった長男と一緒に毎晩眺めては、生まれてくる赤ちゃんについて話しました。受精、受胎、胎児の成長、出産までをカラー写真でおさめた素晴らしい写真集です。


私”はなぜカウンセリングを受けたのか―
「いい人、やめた!」母と娘の挑戦

女優東ちづるさんの「私には青春の記憶がない」という告白から始まる。

SweetHeartのメルマガを読んでくださっている九州お住まい先生が生徒さんに好評だったということで推薦してくださいました。早速、「読書のすすめ」から取り寄せて読んだのですが、久々に本に吸い込まれるように読んでしまいました。

東ちづるさんと言えば、完全無敵の美人&才女というイメージがありますが、彼女が「アダルトチルドレン」という自分自身の心の闇に母親とともにカウンセリングを受けながら迫った記録をまとめたものです。

私はアダルトチルドレンという言葉の意味をよく知らなかったのですが、主な特徴は

▲自分を受け入れられない=「ありのままの自分」を受け入れられない。

▲自分の欲求がわからない=周囲の期待や要求に反応して行動してきた為、自分の欲求や感情がわからない。

▲本当の自分を主張できない=なにかを主張して相手に拒否されることを恐れ、自分の欲求を主張できない 。

という点で、特に小さいころから優等生として母親の期待に応えるため、頑張ってきた長男や長女に多い傾向だそうです。(アメリカではアルコール依存症の患者に、このような傾向が多いそうです。)

東さんが、カウンセラー長谷川氏とのセッションを重ねながら、「青春の記憶が抜け落ちてしまった理由」、心の奥底に長年秘められていた暗闇の謎を解き明かしていく様子や、最終的には母親も自分を変えて行く過程がとても興味深く、アダルトチルドレンでない人も、自分の深層心理を考えさせられる一冊。

散るぞ悲しき

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iou.jpg久々に深く感銘した本です。「散るぞ悲しき」梯 久美子著

左の写真、大抵一度は目にしたことがあると思います。この旗が立てられた島の名は硫黄島。アメリカ海兵隊員が島の占領を記念して星条旗を立てている有名な写真です。硫黄島は太平洋戦争末期、日本軍側の死傷者、2万1152名(内、戦死者2万129名、生存率5%)、米軍の死傷者数2万868名(内、戦死者6821名)を出した激戦地です。

数字を見てもわかるように日本の兵士は、死傷者と言っても全滅状態です。アメリカの戦死者も、日本に比べれば、はるかに少ないとは言え、第二次世界大戦で戦死した海兵隊員の内の3分の2が、この硫黄島での犠牲者でした。(アメリカ合衆国の海兵隊は上陸作戦・即応展開などを担当する精鋭部隊で、その主任務は陸海空軍が上陸する前に先陣を切って上陸を果たすことにあり、よって常に犠牲者が最も多く出ます。徴兵制度の取られたベトナム戦争の時でも、全員志願兵でした。)

たまたま私の夫と深い親交のあった大学時代の恩師ハンフリー教授という方が、硫黄島を生き残った方で(彼の十数名いた部隊で生き残ったのは二人だけだそうです)、我が家を訪れると、たまに硫黄島のことを話されていたので、硫黄島が日米の激戦地だったということは知っていましたが、今回、日本側の硫黄島総指揮官の戦いの最後の様子が書かれたこの本を読んで、改めて日本側の犠牲の大きさと、兵士達の生の苦しみ、死に行く悲しさを知り何度も涙が出ました。

硫黄島は東京とサイパンのほぼ真ん中に位置し日本にとっては本土防衛の最後の拠点であり、アメリカにとっては日本本土空襲のための発着地として最大の足がかりとなる場所でした。

日米両者の軍事力の差は、戦う前からあまりにも歴然としていました。日本兵2万余に対し、アメリカ兵6万余。想像をこえる物量の大差。日本側は戦争末期で召集された30代以上の妻子を残して出征した兵士達が多く、対するアメリカ側は歴戦の将校と士気旺盛な志願兵の若者達から成る先鋭の海兵隊。最初から万に一つも勝ち目のない戦いであった上に、日本の大本営からは米軍上陸直前に「敵手にゆだねるもやむなし」として見放され、援軍の希望も絶たれていました。

iou1.jpg島は半日もあれば徒歩で回れてしまう程の大きさで、所々で硫黄ガスが吹き出し、ハエ、アリ、アブラムシがウヨウヨと徘徊する不毛の地。川も湧き水もなく、水源は時より来るスコールを溜めた水のみ。そのような状況下、栗林は上層部の反対を押し切って隠れるところのほとんどない島に、くまなく地下壕を堀りトンネルを張り巡らせ日本軍には例のないゲリラ戦を展開し、アメリカに5日で落ちると言われていた島を36