食べ物戦争

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spongebo.jpg 数日前、NBCのDatelineという番組で子どもと食べ物とコマーシャルに関する“Food Fight”という題名の一時間番組がありました。

まずレポーターが、プリスクールの3歳児達にマクドナルド、ケンタッキー、M&M(チョコレート)などのロゴを見せます。すると全員が間髪入れずブランド名を言うことができました。Mという文字を知らない子でもM&MのロゴのMを見せただけでM&Mと回らないお口で言うことできました。

次の実験では、スパイダーマンとアメリカ国旗のアイシングを施した、二つのカップケーキを3歳児の前に出して選ばせると→全員スパイーダーマンを選びました。次にスクービーとシュレックのシールをたくさん貼ったバナナと、普通のカップケーキを並べると→全員、バナナを選びました。次に先ほどのバナナと同じシールを貼った石と普通のバナナを並べるて、どちらが食べたい?という問いに→大多数の子が石を選びました。

昔の食べ物のCMは、母親をターゲットにしているものが多かったということです。たとえば「○○は、栄養たっぷりで、お子さんにも安心して食べさせられますね。」などという内容です。ところが最近は、人気アニメのキャラクターを使って「○○を食べて君も元気になろう。」というように直接子どもをターゲットにしたCMが主流になっています。またシリアルを始めとする、さまざまなお菓子の箱に、シュレック、ドーラ、スポンジボブ、バービーなどのキャラクターを印刷して、子どもに買わせようとしています。

食品業界が年間これらのCMに使う費用は$10 Billion、 ざっと日本円に換算して11,500億円という天文学的な金額が使われているというのです。子どもが年間平均で目にする食べ物のコマーシャルは17,000だそうです。

以前、Newsweek誌で読んだ調査結果では、親は平均、子どもに7回しつこくねだられると買い与えてしまうそうです。そのような子どもの力を”Power of Nagging”(nag は「うるさくせがむ」というような意味)というそうですが、親が躍起になって「どうしたら子どものNaggingを親がうまくコントロールして躾けるか?」と頭を悩ませている一方で、企業は虎視眈々と「どうやったら子どもの”Power of Nagging”を利用して、もっと親にねだらせられるか。」を研究しているというのです。インタビューを受けた1人親が「何度も何度も繰り返しNOというのは親にとって大変なことです。食品業界がなんらかの自主規制をすべきです。」と言っていました。まったくその通りだと思います。

ちなみに写真のマカロニチーズですが、次男の「買って〜!」に一度くらいいいか、と先日買って、ランチに作ってあげたのですが「マズ〜〜イ!!」と、ほとんど残してしまいました。(付属のチーズは粉でいかにも体に悪そう、食品内容を見ると、なんだかわけのわからない物がいっぱい混入。)私の作った、ごくオーソドックスなチェダーチーズをかけただけのマカロニチーズの方が数十倍もおいしいということを悟ったようです。すかさず、「ね、キャラクターに騙されて買うと大抵こんなもんよ。」と良い教訓になりました。

記事はこちらでも読むことができます。
http://www.msnbc.msn.com/id/14415766/page/2/

ここは、ケロッグの子どものページですが、正にキャラクターとロゴの洗脳の場所です。
http://www.kelloggs.com/funktown/index2.htm

こちらは、日本のケロッグのサイトですが、あまりのアプローチの違いにチョットびっくり。
http://www.kellogg.co.jp/

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コメント(9)

前回に続き失礼します。
このキャラクター攻撃、スウェーデンだかフィンランドではテレビコマーシャル禁止だそうです。子供に、キャラクターなどで直接訴えるのは
子供が自分で判断ができないので、いけないようです。

詳しく覚えてないのですが、どなたかご存知ですか???

日本でもおまけつきのお菓子はたくさんありますが、食品となると少ないと思います。
買い物も子供がいない間に済ませてしまえば、ねだられることもないですが、週末に一緒に買いだしに行くようだと、買わされる羽目になりかねませんね。

m1さん、確かヨーロッパでは禁止されている国が多かったと私も記憶しています。どこだったてでしょう?以前、メルマガで書いたことがあるような気もしたのですが・・・どこだったかなーと探していて、以前書いた記事も見つけたので、ついでコメントで付け加えておきます。

それからm1さんのおっしゃるように、上記番組でも玩具メーカーと食品メーカーの提携ということも言っていました。

「アメリカのスーパーに初めて行った人が、まず驚くのが通路に所
狭しと並べられたシリアルの種類の多さだと思う。ある統計によ
ると、アメリカ人の49%の人が朝食にシリアルを食べ、1人平均
160杯食べているということで、おそらくアメリカは世界1のシリアル王国・・・だ

と思っていたら、なんとアメリカは第四位でメダリストではないのである。金メダルはアイルランド、銀はイギリス、銅はオーストラリアだそうである。

シリアルの広告は各局で一日平均
25時間も流されているそうで、その広告費は、自動車メーカーに次ぐ第二位だそうである。

ファーストフードエクスパートによると、企業はフード・デザイナーや心理学者を雇い、子ども達が、よりこれらの飲食物に中毒に
なるように(また、どうしても食べたいという気持ちにさせるために)巧妙に脂肪、砂糖、塩の量を調整し、さらにInternational Flavors and Fragrances Companyという企業があり、子ども達がもっと食べたくなるような匂いや色、味の添加物を開発し混入させているというのである。

さらに、そのような食べ物をより大量に食べさせるために、1955年
マクドナルドのフライドポテトは2.3OZ、210カロリー、1サイズのみだったのが、今ではスーパーサイズ 6.9OZ、610カロリーまである。コカコーラも1955年には6.5 oz、80カロリーワンサイズだったのが、今一番人気のあるサイズがその3倍の20 oz.80カロリーである。」

怖いですね〜〜恐ろしいですね〜〜。

興味深く読ませて戴きました。

私の周りのアメリカ人の子供達(息子のクラスメイトと、私達夫婦の友人の子供達)の殆どが、偏食です。彼らを見ていて、つくづく思うのは、「体格の差は遺伝なんだなぁ」という事です。
うちの子を含め日本人の子の方が栄養のバランス良く、数倍の量の食事をしていると思うのですが、体は小さいですよね。
夫と「アメリカ人の子供の食生活をコピーすれば、もっと大きくなれるんじゃない?」などと冗談で話しています。
SHさんが紹介して下さった、”中毒になるように・・・”の下り、本当に怖いですね。

たとえチビでも、将来に亘って健康な方がいいや。・・・という事で納得しようと思います。

ハルさんコメントありがとうございます。やはりこの番組の中で言っていたのですが、アメリカ人の食事、特にファーストフード系の食事に隠されたカロリーというのは、ものすごいそうなんです。ですから、ちょっとしか食べていないようでも、カロリーの摂取量はきっとすごいと思うんです。

その他、清涼飲料水から摂取するカロリーも大きいと思います。アメリカのSサイズって日本のLサイズ位に相当するじゃないですか。

体格は遺伝も確かに大きいと思いますが、家庭環境も大きいと思います。と言うのは、うちの近所に韓国から二人の子どもを養子にしているアメリカ人の家庭があるのですが、その子は養子に来た頃は、栄養失調気味でガリガリで小さかったのに、10歳になる今、体格はお母さんとお父さんにそっくりのLLサイズです。

それから、これは不思議だなーと思うことなんですが、日本人同士のご夫婦のお子さんでも、ティーンエイジャーになる位から、体格が非常にがっしりして顎なんかも張ってきて、どちらかというとアメリカ人的体型になる子を結構たくさん見ています。

私の友達の二人の息子さんもそうなのですが、家庭では、きっちり日本食で育っているのに、どうしてこんなに体格が良くなるの(がっしり、たくましいです)と親も首をかしげているほどです?(お父さんとお母さんは、ごく普通の日本の体型、親族にも、それほど大きい人はいないそうです。)

これは私にとっての謎です。

とても勉強になりました。

話はそれますが、日本食を家で食べ、育っているお子さん達が遺伝に反して大きく育っているようだ・・・
とのお話の一因にスナックタイムが貢献しているのでは・・と思いました。
私自身、主人も身長はともかく、高校くらいまで、かなり痩せていたと思います。(特に私は)それは遺伝の一部もあるかと思います。
日本の学校にいる時は子供達も遠距離通学に12時までは昼食を我慢の生活をしていたのですが、こちらのインターに転校して、スナックタイム、放課後もお菓子やジュースを買える状態になって、体格が変わってきました。
二人とも中学生で、かなりの運動量もあると思うので、学校でおやつを買うことは禁止していませんが、帰ってきたら夕食もしっかり食べるわけで、家では日本食でも一日のカロリーは私の子供の頃とは大違いだと思います。

この生活が、彼らの身体にどの様な影響があるのか、想像もつきませんが・・・

あと、欧米の子は一般的に就寝時間が早いですよね。家の子たちも影響されて、ベッドに入る時間が日本の子よりは早いと思います。早寝自体は子供の身体に良いことだと思います。長身になる原因のひとつかもしれません。

日本の中学生の平均睡眠時間があまりに短くてびっくりしてしまいます。

ふむふむ、スナックタイム、確かにこのカロリーって見落とせませんね。塩も砂糖も日本のお菓子よりかなり大目ですしね。

ハワイで日系人の体格の変化を調べたら、やはりアメリカ化をしていたという調査はあったと思います。

日本の中学生の平均睡眠時間ってそんなに少ないんですか?

でも小学生も塾通いの子達はお弁当持参で夜の10時帰宅だそうですものね。成長期のそういう生活は体格にも影響しそうですね。成長ホルモンの出る時間に寝ていないということで。

昨年、夫が英会話の生徒さん(日本人)13人を連れて、アメリカの実家周辺にホームステイに行ってきました。それで驚いていたのが、中高生の男の子の食べる量がものすごいんだそうです。しかもハンバーガーとかホットドックとかに大喜び。運動やってる中高生って、日本でも食べる量も物もはんぱじゃないみたいですよ。そういえば、夏になるとアメリカやオーストラリアから中高生が交換留学生で来るのですが、ゆかた姿の彼ら。体格よくて、着こなしも、歩く姿も同じで後ろから見ると見分け(日本人、アメリカ人、オーストラリア人)つきませんでした。中高生の女の子たちって人生で一番ぱんっぱんの頃か、結構重そうって子いますよね。でもなぜかみんなそれ以降になると(とくに独身の社会人)、とってもうすっぺらくスリムになるんですよね。

sweetheartさんの次男さん、インスタントのマカロニチーズ、まずかったんですね、、、。うらやましい。うちの偏食の次男なんて、私のマカロニチーズ食べてるんですが、たま〜に買う箱のやつ(日本在住なので)、とってもおいしいって言ってます。この次男、鳥の唐揚げが好きなので、お弁当の時はよく入れるのですが、ある時、冷凍食品が安くてつい買って、入れたら、「今日のあのオレンジのすごくおいしかった。」と言われて、ものすごくがっかりしました。なんなんでしょうね、これ。うちのこどもたち、うちにはないもの、カップラーメンにすごく憧れてます。、、、
ところで昨年、夫が英会話の生徒たち13人(日本人)を連れてアメリカの実家周辺にホームステイに行きました。それで驚いていたのが中高生の男の子たちの食べる量がものすんごいんだそうです。特にハンバーガーとか、肉類、スナックに大喜びだったそうで、食べる量はんぱじゃなかったそうです。うちの子たちはまだ小学生で食も細いんですが、そのうち、そうなるんだろうか。
それから夏になると、アメリカやオーストラリアから交換留学生(多分、高校生)がホームステイに来ていて見かけるのですが、ゆかた姿の彼ら(日本人、アメリカ人、オーストラリア人)、体格のよさ、歩き方、着こなし、同じで見分けがつきませんでした。高校生って人生で一番ぱんっぱんの時で、体格の良い女の子も結構見かけますよね。でもなぜか、それ以降(特に独身の社会人)、とってもスリムでうすっぺらくなるんですよね。

kokobooさん、市販の方がおいしいって言われるとガックリってわかります。でも、もしかしたら日本のインスタントとか冷凍物って、とっても美味しいので仕方ないですよ。私達も里帰りすると、子ども達のリクエストの一つがチキチキバンバンという鳥のから揚げ、それからスーパー惣菜の肉団子です。体験入園のお弁当の定番でした。

高校生から20才くらいって、日本の女の子は確かにピチピチに肥える時期ですよね。客観的に見てアメリカの女の子の場合は12歳くらいから17歳くらいが一番スレンダーできれいで、それ以降、肥えてくる子が多いような気がします。それに比べ日本女性は、20代が、とってもきれいだと思います。

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