どこの国の話?

今年、息子の小学校に新しい校長先生が来ました(33歳という若さです。)。昨日、町の新聞にこの新しい校長先生のプロフィールとインタビューが掲載されていました。その中で、校長がおととしまで教えていたフロリダの小学校の児童の家では冷蔵庫がない家庭、冷蔵庫どころかその日の食事も食べられない家庭があったと書いてありました。

それを読んで改めて世界一お金持ちのアメリカの貧困層の存在を思い知りました。

私も長年アメリカに暮らして、いろいろな場所を訪れていますが、「これがアメリカ?」と思うような貧しい町を、いくつも見て来ました。都市部ではいわゆるスラム街、中西部、南部の田舎などでは、まるでゴールドラッシュ時代が終わってそのまま打ち捨てられたような町もありました。

今日のニュースでアメリカは世界人口の5%を占めるに過ぎないのに、世界石油消費量は25%を占めていると言っていました。あたかもアメリカが世界を搾取してアメリカ人が皆うるおっているような数字ですが、アメリカ国内の貧困層は思いのほか多いのです。

「もしも世界が100人の村だったら」
全世界を100人の村に縮小すると
(中略)
6人が全世界の富の59%を所有し
その6人ともがアメリカ国籍
(中略)
もし冷蔵庫に食料があり、着る服があり、頭の上には屋根があり、寝る場所があるなら・・・・あなたはこの世界の75パーセントの人々より裕福・・・

というあまりに有名な詩があります。これを読むとアメリカ人全員が裕福だと勘違いしてしまいそうですが、実際に正しく計算すると、アメリカの6人に1人は貧困層と言われ、人口のほんの1%が国内の富の半分を所有していると言われていますから、世界の富の59%を掌握するのは多分、比率的には1人以下のアメリカ人になってしまうと思います。

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