リトル・トリー


 長い長い間、この本のことは噂で聞いていましたが、数年前、NJの古本屋さんで思いがけず出会うことができました。日本でも一時絶版になっていたと聞きましたが、また人気が出てきたということで、手にはいるようになりました。

英語名は“The Education of Little Tree.”時代背景は上記の本と、ほとんど一致しています。白人が、どんどんインディアンの生活を脅かしていた頃、自分たちの生活様式を守るため山に逃れたインディアンの祖父母に育てられることになるリトル・トリーと呼ばれる少年の話です。

当時、アメリカインディアンは、自らの伝統文化を継承することさえ禁じられ、子ども達は、皆強制的に白人の設立した寮とは名ばかりの監獄のような学校に集団で入れられ、徹底的に白人文化の教育を叩きこまれていました。リトルトリーも、ついには、白人達の手から逃げ切れなくなり、祖父母から切り離されてしまうのですが・・・

この本では、リトルトリーの体験を通して、アメリカインディアンの素晴らしい生き方を垣間見れる一方、彼らの歩んできた悲しい歴史も知ることができます。

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