英語を子どもに教えるな


題だけ見ると、ちょっとセンセーショナルな話題性を狙った英語教育批判の本、という印象を受けてしまうのが大変残念ですが、著者は在米13年、駐在子女のために日本の塾で13年間教鞭をとり、1000人にも及ぶ子ども達と触れ合い、さらにその子どもたちの帰国後の追跡調査も行った上で、より良いバイリンガル教育とは何かを考察している建設的な本です。

第四章では今話題の加藤学園の教育をはじめ、インターナショナルスクールなど、実際に通わせている親へのインタビューやアンケートを通して、日本での早期英語教育をやはり決して否定的ではなく、客観的に検証しており、これからインターに通わせようと考えている親には大変重要な考える材料となることでしょう。

最後の章では「親が留意する10のポイント」があげられていますが、ここでは英語教育のみならずコミュニケーションを通して子どもが生涯学習していくためのヒントが盛り込まれています。それがまたなかなかいいです。これから英語教育を考えている親のためのブックリストも大変充実しており久々のバイリンガル教育系の一押しの本です。AmazonのReviewも13人中13人★★★★★がついています。

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