2007年4月アーカイブ

衝動買い

先週のNHKの「ためしてガッテン」という番組で、「衝動買いの心理」についての特集がありました。衝動買い走る心理現象の一つとしてアメリカのスーパーボール(年に一度の全米フットボール優勝決定戦)で流されるCMと視聴者の心理を例にあげていました。

視聴者は応援しているチームが勝ち点をあげ狂喜乱舞の状態にあると、その直後に流されるコマーシャルで出てくる商品が、実際より素晴らしい商品に見えてしまうのだそうです。そして、それが衝動買いにつながるというわけです。

これを専門的には「気分一致効果」というのだそうです。つまり気分が良いと目にしたものを必要以上に良く捉えてしまうというわけです。ですので、天気の良い日は株価が上がったり、経済とも密接な関係があるのだそうです。

スーパーボールの30秒のCMが今や3億円です。企業が、それだけの金額を払う価値があるということです。つまり、非常に多く人が、このような巧みな心理操作によって衝動買いに走っている、ということでもあり、恐ろしいほどの効果だと思います。

アメリカの男性の頭の中は、スーパーボール=ビール=パーティーという感じですが、これも、小さい頃からコマーシャルによって摺り込まれた心理行動なのかもしれません。

ところで、先日の松坂のレッドソックスとイチロウのマリナーズ戦でも、バッターの真後ろのバックネットのフェンス下の一番目立つ広告ボードに、"日本語"のコマーシャルが映し出されました。(アメリカ人が見てもわからないでしょうから、完全に日本の視聴者向けなんでしょうが・・・)どこの会社の広告だったか忘れましたが、それこそ物凄い広告費を払っているんだろうと思います。

なんでも松坂がボストンにもたらず経済効果だけでも86億円と言われていますが、その他、日本のテレビ局への放映権料(年間26億円)、広告料なども考えると、日本の野球選手は大枚はたいて獲得しても、それに見合うほどの経済効果があるのだと思います。

最近、大リーグに日本人の選手が増えている理由の一つも、単に、日本人選手の実力が上がっただけでなく経済上の理由もあるのではないか?とうがった見方をしてしまうのです。(野球大国キューバとかの同じくらい実力の選手を雇っても、同じような経済効果は絶対に見込めないでしょうから。)

ヴァージニア・テク事件

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バージニア工科大学惨劇の新しいニュースが刻々と流れていますが犯人が8歳の時に両親とともにアメリカに来た韓国人の学生だった(永住権保持者)ということも驚きの一つでした。

一般にアジア系アメリカ人やアジア系の学生は、もの静かな優等生というイメージがあり、犯罪者としてニュースに顔写真が出るようなことは大変稀です。

(有名大学では、アジア人の学生が占める割合が増え過ぎてしまったため入学規制しようという動きまで最近ではあります。)

それが、今回はアメリカ史上最悪の32人の犠牲者を出した残忍な事件の犯罪者です。絶えずニュースで流され続けている、どこにでもいそうなアジア人学生の犯人の顔を見ると複雑な気持ちです。

アメリカの韓国コミュニティーに与えた衝撃もかなり大きいものと思われます。(もし、これが日本人の青年だったらと考えてみてください。)

こういう事件が起きると、日本ではすぐにアメリカの銃規制について語られますが、(アメリカではそれほど話題にならない)アメリカの銃規制については、非常に奥が深い問題なので、私はここであえて深入り
しませんが、Gun Rightなどで検索すると山のように情報が出てきます。

ごく簡単に言うと銃を持つ権利を主張する人たちの言い分はこうです。

●もし政府が専制的になった場合、人々には政府を転覆する権利がある。(独立宣言に基づく)

●政府は集団としての市民を守る義務があるが、犠牲になる以前の特定個人を守る義務はない。したがって個人は自衛する必要がある。

●銃規制しても犯罪者は法に反して銃を保持し続けるであろうから、その場合、銃を放棄した犠牲者は自分を守る術を持たない。よって、銃規制は暴力的な犯罪をより増やす。

いずれにしても銃をもつ権利を主張する団体は政治団体への献金額がすごいらしいです。よって、銃規制の将来は暗いと感じます。

Mom&Sonパーティー

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mom&son.jpg長男のハイスクールではMom&Son Party という母親と息子だけで参加する素敵なイベントがあります。子供たちも皆、タイとシャツにジャケット着用という正装で母親をエスコートして参加するディナーパーティーです。

母親たちは皆、自分の背を越し逞しく成長した息子たちの成長に目を細めつつ、息子たちの友達やその母親たちとの親交を深めます。

私は大体、パーティーの類が苦手なので、今年は息子の仲良しのお母さんに誘われて渋々初参加したのですが、意外と楽しく、何でもトライしてみるもんだと思いました。パーティー会場では、小学校低学年の時以来、会っていない子もいて、彼らの成長振りには本当に驚くばかりでした。

mom@son2.jpg特にハイスクールのセニア(4年生)の子供たちは、髭の剃り跡も濃いような子もいて完全に大人です。(それに比べると、わが子はまだまだ少年っぽい。)

アメリカの場合、大抵皆ハイスクール卒業とともに大学の寮に入ったりして親元を巣立っていきます。そういう意味で、このようなパーティーは、息子たちの成長を喜ぶとともに残り少ない年月を惜しみ慈しむ貴重な一時のような気がします。

Peter Lugerステーキソース

steak.jpgPeter Luger Steak House Sauce
昨日、夫の友人夫婦の新居に夕飯に招かれました。そこでステーキと一緒に出されたのがこのソースです。私は普段ステーキには、自分で作ったグレービーか、ポン酢に大根おろしでさっぱりと食べるのが好きで既成のステーキソースは好きではないのですが(特にA1)、このPeter Lugerのステーキソースはイケルと思いました。

Peter Luger Steak Houseは私も十数年前に一度だけ行ったことがあるブルックリンにある、ステーキでは定評のある老舗です。

このソースは普通のスーパーでも買えますが、手に入らない場合はAmazonでも5ドルで売ってます。お試しあれ。ステーキだけじゃなく、チキンにも合うと思います。

ところで、お呼ばれした家のキッチンが素晴らしくて、普通の3倍サイズの大型冷蔵庫、ガスレンジは12個もあるプロシェフ用。夫の友人の奥さんは、このキッチンが気に入って家の購入を決めたというのですが、おかしいのが実は彼女は料理をほとんどしない、ということです。昨晩の夕食も、こんなに豪華なキッチンがあるのに、ご主人がまだまだバーベキューするには、かなり寒いのに、外のバーベキューグリルで肉とポテトを焼いて出してくれました。

ピッカピカの高級キッチンに料理をしない奥さん!これって結構、典型的アメリカ人の家庭です。

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