2009年6月アーカイブ

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セラピストがよく使う言葉で、airとかventとか言うのがあります。心の中に気持ちを溜めておかないで、発散しましょうと言うときに使います。

ある女性:「彼とはたいへんうまくいっています。何も隠さずに全てを話していると思います。まるでガラスのように透明な関係と言ってよいでしょう。」

私:「あぁ、それはいいですね。でも、腑に落ちない点は、あなたはそのように簡潔にものを言ってしまうので、いったい何が彼との間で起こっているか解らないですね。ひょっとしたらその表面下にいろいろな気持ちが隠れているかもしれないが、あなたは気がつかない。彼との関係でも二人で言わなくしてしまっているものがあるかもしれない。もしそうならAirをしなければならないですよ。」

女性:「そう言われてみれば、実はお互いに話さないことがあります。一緒になったら二人がどう家賃を払っていくのかとか、毎月の出費をどのように割ってお互いに負担していくのかとか、、、」

私:「それに、一緒に住むのなら将来についてお互いにどう思っているのか、将来結婚の可能性があるのかどうかとか、、、こういうのは今のうちにAirしておかないと、後になって困ることが起こるかもしれない。」

女性:「そのですね。これからもっとAirしていこうと思います。」

私:「その通り、Airingが大切です。」

女性:「違う話になるのですが、この年になるとおならが結構でるんです。もちろん彼の前ではしないようにしています。でも、夜寝ているときには自分もコントロールできないので、出てしまうと思うのです。これまでそのことについて彼は何も言いませんでした。でも、先日私は自分のおならで起きてしまいました。」

私:「自分のいびきで起きる人がいるのは聞いたことがあるけれど、おならで起きる人のことはこれまで聞いたことがないですね。すごい。」

女性:「それで、彼も気がついているのではないかと思い、私の睡眠中のおならに気がついているか聞いてみました。そしたら、「知ってたよ、火山が爆発したのかと思って起きた。」ですって。」

私:「やはり、彼もそういうのは話に出さないんですね。」

女性:「ま、女性もこの年になるとこういうこともあると説明をしておきました。やはりこのような事柄も自由に話せなくてはだめですね。彼に聞いた時に笑い話にもっていってくれた彼の優しさがとても嬉しかったです。私はおならのことを話せる関係と話せない関係と違いがあると思います。二人の関係の通気性のメジャーメントであるとともに、彼の人間性を知る手段でもあったわけです。」

私:「なるほど。日本で焼肉を一緒に食べられる関係っていうのがありますね。あまりお互いに気にしなくてよいって言う意味でしょうか。おならの関係っていうのも面白いな。」

女性:「私の友人できれいな人がいるんです。彼女がおならをするなんて想像もできません。しかし彼女曰く、ベッドルームで大きなおならをして、その後旦那さんが入ってきたら、においで驚き、「おまえ、おならしたら窓でも開けてよ。くさいじゃないか。」と平気で話しているんですよ。」

私:「はっはっは。やはりAirしなくちゃだめだ。よい関係を作るには、Airをしないと臭くなる。皆さんたくさんAirしましょう。ちょっとこの辺臭くなってきたかな。」

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