2007年6月アーカイブ

私達は、これからあることを予想して、今しなければならないことをしていく、ということがあります。たとえば、明日、空港へ行く予定があるのですが、朝10時に着くには、道路の渋滞を予想して、30分早めにでかけなければならないと、計画を立てますし、そう実行しようと努めます。

これって、考えてみますと、普段当たり前にしていることですが、私達の今の行動が、予想によって決められていくようです。また、予想はしていないのですが、あることを起こすために、今何かをしていくということもあります。

もし、明日をよい日にしたいのであれば、明日を気持ちよくすごせるように、今日健康食をして、大酒を避けて、ほどほどの運動や仕事をして、よい睡眠をとるようにと努めます。うまくいけば、翌日は朝からよいスタートになることでしょう。

ということは、もし、私が、「来週、幸せになります。」といわれて、それを信じるのであれば、来週そうなるかのように、今行動をしていくでしょう。たとえば、どんな幸せが訪れるのだろうかと、自分の周りを探したりします。「これかな、あれかな」、「これは違うな、あれはそうでないな」といった具合です。幸せな出来事の方へ目を向けて、そうでない方は、無視していきます。その結果幸せな出来事を見つける可能性が高くなり、実際に来週幸せな時を過ごす確率が上がります。

そこで考えるのですが、占い師がいろいろなことをしながら、未来の予言をするとき、ここで述べているようなことが起こるのではないかと思うのです。占い師が、手そうなり、人そうなり、カードやクリスタルボールを使いながら、「あなたは来年結婚する人にめぐり合えるでしょう。」と言い、それを信じてしまえば、今から来年にかけて、人と会うたびに、「この人はどうなのかな。」と人を見る目が変わってきます。しかしながら、来年にめぐり合えるのですから、今年どんな人と出会っても、違うと思ってその人とは結婚しないでしょう。来年になって、異性である人は皆、結婚相手である可能性があると思い、相手をそのように見守っていますと、やはり、それらしき人を見つける確立が高くなってきます。そうしているうちに、よさそうな人を見つけ、結婚すると信じてますから、ますます、その可能性が増えるということです。

また、ちょっと違う方面ですが、「Power of Positive thinking」というのがあります。ポジティブ思考ということですが、これは、何かを将来得たいときに、その内容なり、それに至るまでの過程の様子を、イメージを起こして想像し、自分がそれを得られるんだと信じ込むことです。そうして毎日をそのイメージを持ちながら、生活していくうちに、自分の願いがかなうということです。もちろんこれも、自分で選んでそちらの方向へ目を向けていきますから、100%と言わなくても、得たいものを得る可能性が上がっていくことでしょう。

逆に、自分にとって悪い予想やイメージを持ち、それを信じ込んで毎日生活をしていったら、その悪い結果を招く確立が高くなります。自分が失敗すると信じ込んでいる人がいます。多くの場合、その信条が無意識で、自分でそうしていると思ってない人がいますのでたいへんです。にもかかわらず、自分から失敗を招いてしまいます。セラピーでその信条、つまり未来の失敗予定を暴露して、方向を変えるのに一苦労するわけです。

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