添い寝
 
Cosleep

赤ちゃんとの添い寝は当たり前!と日本人は思うかもしれませんが、アメリカでは別室で寝せるのが当たり前と思っている人が決して少なくありません。しかしながら、最近、アタッチメント・ペアレンティングという赤ちゃんとの、スキンシップを大切にする育児法などの影響により少しずつですが添い寝をする家庭も増えてきています。

今回、「添い寝」を取り上げたのは、特に日米の国際結婚の場合、日本人ママは「添い寝」で、と思っているのにアメリカ人ダディーは「別室」という考えの相違から、夫婦間の文化摩擦が起こる例が多いということに、掲示板の書き込みを読んで気づいたためです。

実際、私自身も、長男が乳児の頃、「添い寝」か「別室」かで夫婦喧嘩になりました。最後には、「別室が当たり前」と思い込んでテコでも動かない夫に押し切られる形で、生後3ヶ月を過ぎた頃から別室で寝かせるようになりました。

けれども、まったくの無経験、無知の状態で母親になった私も、いろいろと育児について経験をしたり情報を得たりするうちに、「添い寝」の良さを信じるようになってきました。

そこで、添い寝についての様々な資料を探しているうちに、今回、転載を許可してくださったタミーさんの「添い寝」の素晴らしい研究に出会いました。(タミーさんは情緒や行動障害を持った成人の特別教育専門の教師をしています。この分野において、情緒障害の成人が、親とのスキンシップの欠如による影響を受けていることが、最近、より憂慮されるようになってきているそうです。そこで、幼児期からのスキンシップに興味を持ち、論文を書き上げたということです。)

英文の方はタミーさんのホームページに掲載されていますので、ご主人に「添い寝」を説得できないでお悩みの方は、是非、英文の方をご主人に読んでもらってください。ちなみに、あれだけ頑なに、赤ちゃんとの添い寝を拒んだ夫ですが、この論文を読ませたら、あっけなく「添い寝が良かったね。」と方向転換しました。(既に二人の子は、赤ちゃんではないので、遅すぎた!!のですが・・・是非、これから赤ちゃんを迎えるご夫婦に、お役に立てていただけたら幸いです。)

(この翻訳を仕上げるためにタミーさん、そしてタミーさんのご友人のAya Kasaiさんには非常にお世話になりました。改めて感謝いたします。)

【添い寝】

乳児の独り寝は主に西洋の習慣であり、人類の歴史においては非常に歴史が浅い。夜を通して子どもが独り寝できるようにトレイニングするという習慣は、約2世紀前に始まった。1700年代末以前は、添い寝が全ての社会において一般的った。(Davies, 1995)現在も、多くの文化において添い寝の習慣は続けられており、赤ちゃんは生後12年は、母親の母体の一部とみなされ、寝ている時も目覚めている時も母親の傍で過ごしている。そのような文化においては添い寝は、赤ちゃんと母親の両方にとって最善の方法だと当然のこととして認められている。そして赤ちゃんを別の部屋で独り寝させるという西洋の行いは、常軌を逸しているとみなされる。 (Thevenin, 1987).  

幼児期の*対処的添い寝ではなく、誕生時から行われる家族の習慣としての添い寝と定義される*自発的添い寝の総合的研究は、まだされていない。しかしながら、医学的そして人類学的な実証的見地からみると、過去2世紀にわたる、赤ちゃんに独り寝をさせる西洋の動きは、親子の絆や、安全面に悪影響を与える結果となるかもしれない。

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語彙説明

 対処的添い寝(reactive cosleeping):乳幼児の夜泣きなどの睡眠障害を解決するために、やむなく添い寝させる場合や、乳幼児が大きくなりベビーベッドの柵を越えて這い出して親のベッドに入り込むようになり、結果的に親と添い寝することになってしまう場合。 

自発的添い寝(nonreactive cosleeping):親の選択による添い寝。(一般に、赤ちゃんが生まれて来る以前に選択する場合が多い。)

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 【親子の絆と睡眠環境】

添い寝 John Bowlbyの初期の研究によると、常に一緒にいる母親と赤ちゃんは安定した絆がある。(Bowlby, 1953 cited in Davies, 1995)夜間のスキンシップにより赤ちゃんは情緒が安定する。 (Davies, 1995) Hayes, Roberts, Stowe(1996)は幼児期の添い寝の研究において、独り寝をしている乳幼児は、添い寝の子と較べて、安心するための物(おしゃぶりや毛布など)に、かなり強い愛着を持っており、その物がないと、よりむずかりやすいということを発見した。

1992年の「幼児期の柔らかい物とおしゃべりに対する愛着の研究」 (Lehman, Denham, Moser, & Reeves) では、柔らかい物とおしゃぶりの両方に愛着を持っているの幼児40%、おしゃぶりのみに愛着を持っている幼児の80%は、生後19ヶ月までに母親との絆がしっかりと築かれていないと評価された。添い寝によって結ばれる親子の絆は、母親に限らず、父親達もまた同じ場所で寝、より多くの時間を赤ちゃんと共にすることにより絆を深め、またそれを楽しんだと報告している(Davies, 1995; Seabrook, 1999; Thevenin, 1987)。ファミリーベッドで赤ちゃんと一緒に寝た父親は、赤ちゃんが自分の必要を満たすために完全に目覚めて泣き出すことにより、眠りを妨げられるということがより少ない傾向にある。

 

【人類学的検証】  

人類学における添い寝の検証は、豊富である。Thevenin (1987) and Lozoff and Brittenham (1979)は、添い寝が行われている社会に関する書物を調べたところ、父親が別の場所で寝る文化をいくつか含むが、母親と乳児が添い寝をする200近い文化に関する古典的研究があった。

 研究の中に含まれていた文化の例としては日本人、韓国人、フィリピン人、エスキモー、アフリカのクン サン族、アメリカ先住民のオキノワ族だった (Lozoff & Brittenham, 1979; Thevenin, 1987)。オキノワ・インディアンの文化の記述には、6歳まで親子の添い寝と、制限のない母乳の授乳、そして子供と安定した絆を築くことを伝統文化として受け継いできた親に共通する、添い寝にうまく適応し精神的に余裕のある態度が観察されたとある(Thevenin, 1987)。添い寝は世界総人口のおよそ90%において一般的に行われている習慣なのである(Young, 1998)

人類学における豊富な添い寝の検証と相反して興味深いのが、イスラエルのキブツという共同体である。イスラエルの伝統的キブツ共同体において、乳児は生後6週目から共同体の保育施設において寝起きをする。キブツ様式における母子の絆に及ぼす影響の研究(1994) において、Sagi, van Ijzendoorn, Aviezer, Donnell,Mayseless らは、両親と同じ屋根の下で寝ずにキブツ共同体の家で寝る子どもは母子の絆の安定度が甚だしく減少することを発見した。

彼らが行った48人の健康な乳児の研究において、全ての乳児が一日に9時間、一週間に6日を専門の保育士とともに小さなグループで過ごした。全ての乳児は夕食時(4時頃〜8時頃)4時間、自宅に戻って過ごした。その後、自宅で寝るキブツの乳児グループは、親の保護下でそのまま夜通し過ごした。一方、共同体で寝る乳児グループは、乳児園に戻され寝かしつけられた。二人の女性が、共同体の真ん中の家から、数軒の子どもの家を監視していたが、彼らは6歳から12歳までの50人以上の子どもの責任を負っていた。 

この「監視役女性」はキブツ共同体のメンバーで、上記のような役割を当番制で、六ヶ月毎に一週間のサイクルで担うため乳児と親密になることは決してない。保育施設における保育の質、母親の経歴、母親の仕事に対する満足度、幼児の性質といった基礎環境に関するデータは両方のグループにおいて基本的に同じであった。唯一つの違いはキブツでの寝る場所であった。母親との安定した絆を持っていたのは、キブツの自宅で寝起きする乳児で80%、共同で寝ている乳児では48%だった。このことは、添い寝そのものとは直接関係はないが、自分の家で寝起きしている赤ちゃんがより高い比率で安定した絆を持っていたのは、面倒を見る人が一貫していることによって、監督の女性に比べより早く乳児に反応できるからであろう。

 

【安全性】 

1999年5月の消費者安全委員会[CPSC] が添い寝または赤ちゃんを大人のベッドに寝かせることに対して警告を発した。これは1980年から1997年にかけて2歳以下の子供の死亡原因の研究に基づいていた。CPSCの研究における故意によらず圧死した2178人の赤ちゃんのうち、ソファーやベッドに寝かせられていて死亡した幼児は180人だった。CPSCのデータの別の分析においては、大人のベッドに寝かされていて死んだ515人の幼児のうち121人の死亡原因が、人間による圧死、394人がベッドのフレームなどにはさまったり、布団などが覆いかぶさったためだった 。(Heinig, 2000)

 CPSCの統計は、いかに安全に添い寝をするかを大衆に対して教育する代わりに、親に添い寝を思いとどまらせるよう警告するマスコミの過剰報道をまねいた。しかし、乳児突然死症候群の研究の最終年に2700人の乳児が死亡し、そのうちの大多数がベビーベッドの中で独り寝をしていて死亡したということをメディアは伝えなかった (Seabrook, 1999)。一方、CPSCはマスコミに対して、死亡した赤ちゃんの寝ていた場所を伝えた他は、赤ちゃんに覆いかぶさってしまった大人が酒類や麻薬の影響を受けていたかどうか、赤ちゃんを寝かせていたベッドの表面などが適切だったかどうかというような危険要因に関してのデーターを公表しなかった。死亡した赤ちゃん515人のうちの79人はウォーターベッドの上に寝かされていた (Seabrook, 1999)。親は、ベビーベッドを選ぶ時と同じ慎重さを持って、添い寝に関する安全のガイドラインに従わなければならない。

 添い寝している時の安全は、最も大切なことである。親はかなりの注意を払って子どもに安全な睡眠環境を整えるべきである。たくさんのガイドラインがあるが、そのほとんどは常識があればわかることでである (Sears, 1995b; Thevenin, 1987)。まず最初にベッドは、子どもが落ちてしまう可能性が絶対にないように配置されなければならない。それにはメッシュのガードとなる枠を設けたり、添い寝用の特別なベビーベッド(三方に枠のついた)を使用したり、ベッドと壁に隙間のないように配置したり、赤ちゃんがはさまってしまう隙間のないことを確認したりすることである。次に、生後間もなくは、母親の隣に添い寝させ、父親と母親の間で寝かせないようにしなければならない。父親は最初のうちは、母親ほど乳児に気が回らなからである。

添い寝をする人は、通常より大きめのベッドを壁にぴったりと隙間のできぬようにくっつけて使用するか、赤ちゃんの寝る側にメッシュのガードを設ける、又は三方に枠がついたベビーベッドと普通のベッドを組み合わせて使用し、その場合、ベビーベッドの枠のない側とベッドの母親側とをピッタリ隙間のできぬようくっつけ、マットレスとベビーベッドの高さは同じにする。乳児の傍では重たい掛け布団や枕の使用は避けるべきである。母親の体温があるので、赤ちゃんに着せ過ぎないこと。添い寝する乳児に対しては、普通、夜を通して授乳することになるが、これは促進すべきことである。ウォーターベッド、ソファー、他の柔らかいものは、添い寝には使用されるべきではない(Heinig, 2000; Sears, 1995b; Thevenin, 1987)。最も大切なことは、もし親がひどく睡眠不足だったり、薬やアルコールの影響を受けている場合には、添い寝をするべきではないということである。喫煙する親も、受動喫煙(他人のたばこの煙を吸わされること)は、突然死症候群による死の危険性が急増するので、添い寝するべきではない (McKenna et al., 1993; Sears, 1995b)

安全な添い寝の仕方イラスト

添い寝
三方に枠がついたベビーベッドと普通のベッドを組み合わせて使用し、その場合、ベビーベッドの枠のない側とベッドの母親側とをピッタリ隙間のできぬようくっつけ、マットレスとベビーベッドの高さは同じにする
添い寝
赤ちゃんの寝る側にメッシュのガードを設ける
添い寝
通常より大きめのベッドを壁にぴったりと隙間のできぬようにくっつけて使用する
(イラスト by Aya Kasai)

© 2003 Tami E. Breazeale

 

 【幼児突然死症候群】 

添い寝や突然死症候群の研究は、家族全員で同じベッド寝ることを選ぼうとする親の決断を支持する多くの驚くべき知識を集約した。実際に1980年以前の全てのSIDSに関連した乳児の睡眠に関するリサーチは、睡眠実験室内で乳児を隔離して行われた、このような研究に反して、医療人類学者James McKennaは、母子の添い寝のリサーチを行った。McKennaは、乳児の睡眠生理学は、添い寝という情況の中で発展したものなので、乳児の眠りは標準的な添い寝環境においての乳児を研究対象とすることなしに完全に理解することはできないと仮定した (McKenna et al., 1993)

 Dr. McKennaのリサーチにおいては、添い寝は、子どもが睡眠中に他の人に接触し、反応し、音や動きや感触や視覚や嗅覚や、臭覚、二酸化炭素や、体温に反応するほど近くに寝ていることと定義した(McKenna et al., 1993, p. 264)McKennaは添い寝によって、危険な寝具、室温、乳児の寝る姿勢など、SIDSの他の危険要因が変わるとしている。

 既に確立している睡眠ポリグラフの記録ガイドラインを使用して、McKennaは、実験室で母親と生後2〜4ヶ月の赤ちゃんに添い寝してもらい、両者の睡眠、呼吸、覚醒のパターンを記録した。また、母親と赤ちゃんに二晩、隣接する別室で寝てもらい、三晩目には添い寝してもらい同様の記録を取った (McKenna et al., 1994)

 添い寝の調査結果では、添い寝する母子は、非常に高いレベルでお互いに影響し合い、非常に良く似た睡眠と覚醒のパターンを示した。幼児の覚醒欠陥と何軒かのSIDSによる死との関係が疑われており (McKenna et al., 1993; Sears, 1995b)、添い寝が赤ちゃんの呼吸パターンや、中枢神経、心臓血管に何らかの影響を与え、これらを守る役割を果たしているというMcKennaの仮説は、かなり妥当だと思われる。

 興味深いのは1994年のイギリスにおける生理的発達、乳児の睡眠、アジア系乳児のSIDSの危険性の研究において、PetersenWailooは、アジア系の乳児はSIDSの生理的危険要素が幾分多いにもかかわらず、人口当たりのSIDSの発生率がずっと低いということを発見した。著者は、それは恐らくアジア系移民の育児習慣により、乳児がより多くの刺激を受けるためであるとしている。その育児方法には、添い寝、赤ちゃんをおんぶや抱っこをしている時間が長いこと、赤ちゃんがより家庭生活の様々な場面にかかわっていることなどが含まれる。添い寝がより一般的に行われているアジアの国々でのSIDSの発生率は、西洋の社会よりも、非常に低いのである (Thevenin, 1987)

 

【添い寝に対する考え方】 

生後間もなくからの添い寝は、世界の先端を行く母乳育児推進組織(LLLI, 1997)La Leche League Internationalや多くのプロの母乳育児コンサルタント(Heinig, 2000)によって推奨されている。母乳育児をしている夫婦が、赤ちゃんと添い寝する利点は赤ちゃんと母親の両方が、より眠りを妨げられずに母乳による授乳の頻度を増やせるということである。

睡眠実験室における研究によると、添い寝している母親は実際、夜を通して非常に頻繁に乳児に授乳しているが、それを母親自身は朝、目覚めたときにほとんど覚えていない。添い寝の実験中、頻繁に目覚めたにもかかわらず、母親は赤ちゃんと離れて寝たときよりも、添い寝した時の方がより、よく眠れたと報告した (McKenna et al., 1994)。添い寝と無制限の夜の授乳のもう一つの利点は、母乳だけを与え続けると同時に添い寝をする女性が再び妊娠できるようになるまでに出産後1年までかかることも多く、自然に次の子どもの妊娠までに間隔が開くという点である。

添い寝はまた、夜恐を減らし母性の保護本能を満たすと報告されている (Medoff & Schaefer, 1993)。また多くの添い寝推奨者は、添い寝は自然な育児法、又は親子の絆を大切にする育児法の一部であり、より自信に満ち独立心に富んだ子供を育むとしている (Sears, 1995a; Thevenin, 1987) 

一昔前の小児科の専門家達は、「親のベッド」で子ども達を寝かせることは、親にとっても子どもにとっても非常に否定的な結果をもたらすと言い続けてきた。Dr. SpockDr.BrazeltonDr.Ferberと言った育児の権威や専門家達は、添い寝は子供に悪い習慣をつけてしまうか、もしくは睡眠障害を引き起こし、不健康な幼児期の依存心を発達させ、また夫婦の結婚生活にも害を及ぼすと添い寝する親に警告を与えた (Ball, Hooker, & Kelly, 1999)

生後すぐからの自然な添い寝の習慣を、年長の子どもとの、(睡眠障害などの)問題を解決するための対応策としての添い寝と誤解したことが、このような反添い寝派を生んだ原因となっているようである。対処的添い寝の研究 (Lozoff, Wolf, & Davis, 1984; Rath & Okum, 1995) において、添い寝と子どもの睡眠障害と家族のストレスとの関連性が発見された。しかし黒人家族における添い寝と白人やヒスパニック家族との添い寝における文化的相違は大きい。Lozoff,Wolf,Davis1984年の研究において、6ヶ月から4歳までの子どもを持つ母親150人をインタビューした。

 白人の添い寝の子どもに報告された睡眠障害の率は、一人寝の子どもの3倍だった。黒人の子どもの場合は、その反対で、添い寝する子どもの方が一人寝の子どもよりも睡眠障害が少なかった。添い寝は黒人の家族の70%において慣例であり、伝統により現在も行われている習慣であるが、白人家族では35%である。このような研究結果は、添い寝と睡眠障害の関係を示すことができなかった(Medoff & Schaefer, 1993)

 

Lozoff, Wolf, Davis (1984)の研究における添い寝する白人とヒスパニックの子供達は、黒人の子供達に比べ年長であったという事実は、添い寝の仕方には文化の違いがあるということを示している。すなわち、黒人家族は、白人やヒスパニック家族に比べ、より習慣的に添い寝する傾向にある。他の学者によって再審理された重要な自発的添い寝の研究はまだなされていないがDr. McKenna (1994) Dr. Sears (1995b) による人類学的な検証(Lozoff & Brittenham, 1979; Thevenin, 1987)や研究結果は、添い寝が、特に母親が授乳中の場合、価値ある習慣であることを明白に示している。

 人気雑誌“The New Yorker”の記事でJohn Seabrook(1999)は、彼と妻と生まれたばかりの息子との添い寝体験について書いている。彼の妻は幼少期、親と添い寝をしている。また息子を母乳で育てており、本能的に添い寝を欲していたという。しかしながら、筆者は反添い寝派の専門家の意見に従った方が自然だと感じていた。

 数ヶ月の寝不足と、赤ちゃんに一人寝を教える数々の試みの後、父親は根負けする。そしてこの時期、彼はある有名な医者を訪ねる。その医者とはDr. Richard Ferberで、彼のパブロフ方式、“cry-it-out”と呼ばれる、泣き止むまで泣かせ続けるシステム、スリープ・トレーニング方式は、一端、赤ちゃんが“Ferber化される”と、夜通し一人で眠ってくれることを保障することで悪名高い。

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語彙説明

cry-it-out

アメリカの代表的、寝かせつけの方法(SweetHeartも、長男の時は病院のマタニティークラスで、この方法を学んだ。)

1、赤ちゃんを赤ちゃんの寝室のベビーベッドに寝かし付けた後、部屋から出て一定の時間いくら泣いても、ほうっておく。
2、たておば、第一日目は10分おきに赤ちゃんをチェックしに行き、次の日は15分おき、そして20分おきというように、なき続けても、少しずつ一人にしておく時間を延長していく。
3、チェックしに行った際、赤ちゃんがいくら泣いても絶対に抱き上げない。
4、やがて、赤ちゃんは自分が泣いても誰も反応してくれない、無駄だということを学び、一人で寝られるようになる。(パブロフ方式と言われるゆえん)

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Dr. Ferberとの面接の中で筆者が添い寝について質問をすると、Dr. Ferber1985年の自身の広く人気を博した著書の中で添い寝を批判しているにもかかわらず、「添い寝が、うまく行く例もたくさんありますよ。」と言ったのだった。この面接の後、筆者はほとんどの専門家が反添い寝の立場を取るのは、親にとって都合が良いことと、乳児の自立の重要性に関してあいまいな考えしかないからだと気づき始めた。彼は、幼い子の睡眠パターンを尊重することを学び、添い寝に適応し、家族全員が参加することのできる添い寝という関係が、親子の絆を結ぶことを認め、また家族と友に喜びを味わう体験となることを受け入れた。

 Ball, Hooker, and Kelly (1999)は、イギリスにおいて、イギリス人の間で行われいてる自発的添い寝の研究をした。イギリスとアメリカにおいて、添い寝は、理想とされる子育て形態の主流ではなく、またこの分野における文献は、対処的添い寝や異文化による違いを区別せずに全てを一緒くたに扱ってはいるものの、この研究が夜間の育児に関する考え方と方法に関する価値ある討論への扉を開くものであるとした。

この研究はイギリス北部の経済的に恵まれないある地域において、妊娠が判明しこれから親になるという人々を対象に行われた。対象者達は出産前に、育児に対する予想される事柄についてインタビューを受け、その後、生まれた赤ちゃんが2〜4ヶ月になろうとする時期に実際の育児様式について再度インタビューを受けた。新米の親と育児経験のある親を含む40家族が両方のインタビューを受けた。

新米の親達で子どもとの添い寝をするつもりでいる者は誰もいなかったが、最終的には、少なくとも時々添い寝した親が70%だった。出産後インタビューを受けた母親の多くは、ベッドに横になったまま授乳がしやすいこと、添い寝しながらだと赤ちゃんの面倒が見やすいことを頻繁に述べた。

 驚くべきことではないが、育児経験のある親の方が、育児での予想される事柄に対して現実的な考えを持っており、35%が添い寝を希望し、59%が実際に添い寝をした。添い寝をした新米の母親の大多数と、添い寝をした育児経験者の母親の全てが、母乳育児だった。このような研究によって、添い寝が危険でまれな習慣だという先入観にかかわらず、イギリスの親の主流は、添い寝を効果的な育児のテクニックと考え、一般的に添い寝を実践しているということを明らかになったのである。

 2001年 Tami E. Breazeale

<出典>
http://www.visi.com/~jlb/thesis.html

翻訳   : 世界子育てネットSweetHeart管理人:ホーバン由美子
翻訳監修: Kasai Aya

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<出典>

http://www.visi.com/~jlb/thesis.html
ATTACHMENT PARENTING: A PRACTICAL APPROACH
FOR THE REDUCTION OF ATTACHMENT DISORDERS AND THE PROMOTION OF EMOTIONALLY SECURE CHILDREN
 
A MASTER'S THESIS
SUBMITTED TO THE FACULTY
OF BETHEL COLLEGE

BY   TAMI E. BREAZEALE

IN PARTIAL FULFILLMENT OF THE REQUIREMENTS FOR THE DEGREE OF MASTER OF EDUCATION
 
FEBRUARY  2001

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