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2010/5/23(日)21:50 - Iruka - 1104 hit(s)
在米で経験者です。アルコール依存症の夫が断酒して何年か経ちます。
とぴぬしさんのご主人が hit the rock bottom しない限り快方に向かうことは
無いでしょう。主人がお酒におぼれていた時に、私はアラノンに足を運ぶ勇気が
ありませんでした。でも、もしあのときにアラノンに行ったならば、地獄だと感じていた
年数、日数は、少しは短かったでしょう。主人の家族に相談していましたが、最後はもう
一杯一杯だった様で That's enough. (もうその話は十分だ）と言われ、私が相談したことで
夫の家族をも苦しめていたことを知りました。それを言われてからは、一人で誰に相談する
ことも無く、耐え忍びました。今考えると、なんという無駄な気苦労だったのかと思います。
とぴぬしさん、アラノンの集会を見つけて行ってみて下さい。似た境遇の人たちの話を
聞きに行って来て下さい。それはご主人を救うためではありません。貴女を救うためです。
そうでなければ、貴女は私と同じように、主人の傷だけ何とかしようとしてもがいているうちに
自分が精神的に受けた悲しみ・抜け道の無いどん底感や、家族を守らねばという大きすぎる
プレッシャーで、知らず知らずのうちに、既存の心の傷に絆創膏を貼ることも無く悪化させる
一方となるでしょう。
主人が断酒して数年立ったとき、ふとしたことで私の中にある、ある引き出しが開いたときに、
当時感じた恨み、つらさ、恐れ、孤独という感情が、そっくり「生」のまま残っていることに気がつきました。
その時にやっと、自分の手当てをしていなかったことに気付いたのです。主人はＡＡで、病院で、
手当てを受けたけれど（でも、彼を助けたのは彼自身です）、私は主人が飲まなくなったから
ということで万事良好だと勘違いをしていました。
依存症者を支える家族というのは、依存症者よりも精神的に病んでいることが多々あると
聞いた事があります。飛行機の緊急時の酸素マスク装着も、子供が居る場合、まず自分に
マスクをしてから子供にと教えられますよね。ここで２人が病んだらいけません。
まず自分を助けてから、経験者やサイコセラピストなどの話が分かる人からの助言を得ましょう。
アルコール依存症者をよく知らない人は、泥酔した姿をビデオに撮ってとか、その場
しのぎのことしか助言できません。けれども、アルコール依存症はそんなものでは、何もならない。
まず自分を助けに行ってください。そしたら、次にすべきステップが見えてくると思います。
我が家の場合、夫が何度もhit the rock bottom し、「自分は依存症だ」ということを自覚してから
（「分かる」ではありません。自ら目覚めるという、自覚です。）本人がＡＡに行きました。
ＡＡに行っていても山あり谷あり（飲んだり飲まなかったり）という時期が続きました。
そんなときにまたお酒で羽目をはずし本人も猛反省したようで、病院でやっている依存症プログラムに
通い始めました。そこで、アルコール依存症のメカニズムや、心理的な事、urgeが起きたときにどうするか、
など具体的に学んだり考える機会を得て、同時にＡＡにも通っていました。その後も何度かレールから外れ、
飲んでしまったこともありました。しかし、飲まないで居られる期間が段々と長くなり、今では
一滴も飲みません。本人が、飲んだら最後だと一番わかっています。
何にせよ依存症というものは、かかってしまったら死ぬまで付き合うものなのだそうです。
だから、何かが主人の中で切れてしまった時、また飲む事があるかもしれない。
もしそうなった時に、私はまた取り乱して壊れてしまうかもしれないという不安は
拭いきれません。でも、今になってよく分かります。主人は「あの時支えてくれてありがとう。
頭が上がらない。」と言ってくれますが、私はそばに居ただけです。克服したのは彼自身。
私は克服に手を貸していないのだと。私はそばに居て、彼が自らを救うプロセスを応援していた
だけです。
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