107434 母を乞う気持ち |
ある種の鳥は生まれて初めて目にする動く存在を親と信じ、ひたすら追従して成長します。
カルガモ親子の引越しのトピックを見る度、生き抜くため必死に親鳥を追う姿に
少し切なくなったりします。
雛(ひな)にとって刷り込みの対象となり親子の絆を結ぶのは母親です。
人間の子どもが母親を求める眼差しにも似たものがあるように感じられます。
高度な社会性を要求される人においては、物理的な衣食住を満たすだけではなく
愛着や信頼関係の築き方の基礎を伝達するのも、まずは(母)親の役割といえそうです。
ふり返れば、時代や文化、個々の家庭の背景もあるように考えるのですが
私は、親が「自分自身にしか興味がない」と感じながら育ちました。
彼らの子どもへの関心といえば、それ(自分の成果)が世間の目にどう映るか?ということ。
私の「気持ち」にはまるで関心がなく、あってもそれをどう自分の意に沿わせようか
ということが関心のすべてのようでした。
虐待や、毒親という言葉が象徴するような明らかな仕打ちは論外にしても
自分の気持ちを共感、受容をされることのないまま
愛着や相互信頼の構築のないままに育つこと、平たくいえば
誰かと「真に心を通わせた経験がない」ことは
鳥でいえば離巣(心の自立)のスキルがないといえるでしょうか。
それはその後に自分の内の言い知れない孤独感、信頼感や安心感の欠如という
ハンデとなって長く苦しめられました。
幸いなことに、新たに築いた家庭においてそれを満たすことが叶いましたが
土台の脆弱性は今なお感じられます。
人生の午後に至っては、気力がわきづらくなっていくこともあるでしょう。
別の概念でよく言われるのが、自分の「心に棲む満たされない子ども」という表現。
これは実年齢に関係なく、人生の終わりまで抱え続ける人も多いようです。
その子どもの気持ちは、愛情への飢餓感や孤独感、悲しみ、不安や怒りなどを
溜め込んで、時折ふとしたキッカケで救いを求めて意識の表面に上がってきます。
じつは私自身が、自分を破壊しそうになってようやく目が覚めたのですが
かぼちゃグラタンさんの場合も、お母さまに対する満たされなさへの
怒りや反感、敵意を、ご自分に認めてあげることができずに抑えつけるあまり
もしくは認めることへの恐れや不安、寂しさや悲しさが昂じることで
自傷衝動となって現れているように思いますがいかがでしょうか?
妄想した衝動が自分を乗っ取り、実際にことを起こすまでに至らないように
ともあれ、お母さまやお祖母さまへの感謝や罪悪感をいったん脇に置いて
(お母さまも同質の飢餓感や寂しさが今のあり方に現れているのかも…)
ご自身の渇愛や怒り、恨めしさ、負の感情を認めて受け容れることが
心に棲む満たされない子どもを救う第一歩となります。
お母さまが今後ご自分に関心や承認を向けてくれるという期待を断念して
ご自身が自分の正直な本音の気持ちに関心を向け、認めて寄り添う。
これはご自分にしかできないことですし、ご自分ができることでもあります。
もちろん信頼できる今のご家族に、カウンセラーなど安心できるプロの方に
吐露して受けとめてもらうというサポートを受けることもお勧めです。
ご自分の気持ちを認め受容(されることにより)する作業によって、お気持ちが
元気を取り戻すことができてこそ、いずれお母さまやご実家のご家族との関係性にも
変化の兆しを期待できるようになると思います。
…深刻な話に感じられたかも知れませんが、もし少しでもピンとくる部分があれば
参考にしていただけますように。
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【107432】 家族、実母との関係 愚痴です… 2023/1/23(月)00:22 かぼちゃグラタン (2134) |
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┣【107436】 re(2):家族、実母との関係 愚痴です… 2023/1/27(金)18:39 かぼちゃグラタン (609) |
┣【107434】 母を乞う気持ち 2023/1/25(水)22:45 dryangle (2949) |
┣【107437】 re(1):母を乞う気持ち 2023/1/27(金)21:43 かぼちゃグラタン (941) |
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