2.満足感や充実感を味わった経験を大切にする。私が海外の日本語学校に勤務していた時、小学1年生から中学3年生までの漢字の読み書きの進級問題集を作成して学年の枠を超えて活用した時があります。学年末には、その子が理解した学年(級)の合格証を一人ひとりに渡しました。
全員が達成感を持った漢字学習になっただけでなく、その自信は他の面においても現れました。
現在勤務している学校の子どもたち(1年生から4年生)は一輪車が大好きです。乗れるようになるまで時間はかかりますが、練習すれば練習しただけ成果がでて上手に乗れるようになります。お互いに声をかけあって練習しています。一輪車の技ができるようになると同時に子どもたちのなんともいえない表情が心を打ちます。
3 その子の成長を認める。どの子も必ず成長しています。けっして他の子と比較しない。
保護者の方で、お兄さんやお姉さんと比較したり同級生と比較する方がいます。この言葉はけっしていい結果は生みません。A子の、B子の、C子の個性はその子の持っているすばらしい才能です。どの子にも伸びようとする資質はあります。
それをどの場面でだれが気づかせてあげるかです。
数年前に出会ったある子は、運動が大好きでした。マラソンなどで友だちに抜かされるとその瞬間に動きが止まってしまうのです。その後は、足が痛いとか朝から調子が悪かったとか言い訳をする子でした。
担任の先生はそれを攻めるのではなく、その子をまるごと受容してくれました。2年間かけて、その子の記録の伸びのすばらしさを励まし続けました。
小学5年生の時に参加した地区陸上大会の400メートルリレーでは、惜しくも首一つの差で決勝進出はなりませんでした。その時の彼の言葉は忘れません。
「校長先生、バトンパスを工夫すれば来年は決勝間違いないよ。次こそ・・・」
その子は今年中学生になり大きな大会で見事入賞を果たしました。陸上だけでなく算数など教科面においても大きな成長をしていったのはもちろんのことです。本人はもちろん、担任の長期的て視野にたった指導の結果です。
その子の活躍を新聞で見てあまりのうれしさに転勤して遠くの学校に赴任していった当時の先生に電話をしました。その先生の一言は「その子を信じて、あせらず長い目で励まし続けたからかな。みんなに支えられて指導ができた。感謝しています。」すばらしきかなI子先生。
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