pwd TTXovIvIuPaXo rc 1085 date 2009/8/5(水)09:42 uname とんぼ email host ool-18bb8243.dyn.optonline.net subject re(1):金持ち父さん size 2062 how -1 link 1 resp 774.msg tree 774 psemail res 1 最近、長年教科書作りに深くかかわって来た方と、中学の先生のお話を 全く別の機会にお聞きしました。 共通するのは、ゆとり教育が叫ばれた頃に教育が骨抜きになってしまったという ことです。 教科書作りにかかわって来た先生いわく、ゆとり教育ではそれ以前の60% (だったかな?)のことしか教えなくなってしまい、教育検定ではバッサリ バッサリと、どんどん勉強の面白い部分が削られて行ったそうです。たとえば 月の満ち欠けでも、満月、半月、三日月がどう見えるとその3つの名前を教えるだけ。 どうしてそうなるのか?その一番面白い部分、なぜだろう?どうしてだろう? そうなんだ!と思える部分を削ってしまった。文科省の指導理論は、「だれでも 理解できることしか教えないこと」。そうすれば、皆が「自分はできる。」 という自信になり、そこから「学ぶ意欲が出てくる」。 だそうです。その結果は、ほとんどの子は勉強しなくても、なぜかできてしまう 状態になり、どんどん学習習慣と意欲が多くの子からなくなってしまったそうです。 公立中学の先生によると、いまだかつてないほど、算数の基礎が出来ていない子 が大量に入ってきて教育現場は混乱を極めたそうです。 ここからは私の考えですが、一定以上の収入のある家庭の子達は一斉に公立 ばなれを起こし、私立へと流れました。多くの私立では全く別のカリキュラムを 使い、今までどおり、またはそれ以上に子ども達に勉強させ、子ども達の 学力は上がっていきました。多くの私立では高校1〜2年までに教育過程を ほとんど終わり、あとは受験勉強に力をそそぎます。 私の友人の子の入った私立中学は全然名門でも何でもありませんが、学校の 説明会では「うちの学校で、普通に勉強していれば、必ず早稲田以上は入れます。」 とまで言うそうです。(ここでは、だからどうなんだ?学歴社会うんぬんの話 は別に置いておきます。) もちろん貧しい家庭の中でも学習意欲をつけ伸びていく子はいるでしょう。でも それは少数派です。いわゆる大学受験に必要な学力をつけて、ごそっと有名 どころの大学にはいっていくのは、ある程度の収入がある私立の子たちなのです。 結局、そこでトピ主さんのつけた表のような結果になるわけです。 ゆとり教育が提唱されて徐々に実施が始まってから約30年、本格的に全国で 強制執行されて約20年。被害者の数は膨大です。経済の停滞とあいまって この間、貧と富の距離がかなり広がり、固定化されてしまったと思います。