pwd 6mUXtRiDK2Y7A rc 2758 date 2012/12/15(土)22:03 uname ひかる email host 50-50-84-42.snpr.wi.frontiernet.net subject re(1):銃は必要か? size 3202 how -1 link 1 resp 3927.msg tree 3927 psemail res アメリカにも銃規制に賛成している人はたくさんいます。「誰も声を大きくしない」ということはないです。 現に各ニュースサイトのコメントを書き込む欄では、事件発生直後から銃規制賛成派と反対派の意見が飛び交っていますし、違法銃に反対する全米750人の市長のグループのディレクター、マーク・グレーズ市長が「この事件がワシントンを動かさないというのなら、一体何が動かすというのだろう」という声明を発表しています。もちろん「ワシントン」というのはsenateと houseを含む政治組織を指しているものです。 ちなみに私が個人的に付き合うアメリカ人の友人たちは、8割は銃規制に賛成派です。残り2割については、実は銃の話をしたことがないのでわかりません。ただその2割の友人、知人は、普段からハンティングをする人たちです。うちの子供たちの友人の中にも、13歳(だったかな?)のバースデーを待って親と一緒に週末はハンティング、というライフスタイルがここ中西部ではごく一般的ですので、そのようなファミリーについては、護身のための銃に賛成なのか反対なのか、また実際所持しているのかどうかもわかりません。ただ言えることは、銃規制に反対の私や夫を含む8割方の友人たちは、どちらかと言うとリベラル寄りです。同姓婚に関しても異論はないし、厳格なクリスチャンでもない。で、ハンティングに行くようなライフスタイルの知り合いのほとんどが、厳格なクリスチャン。彼らの行く教会では、この世はGodが作ったので、ジーザスが産まれた何千年前に地球も出来た(実際には40億年以上前ですよね)、と固く信じ切っています。ゲイにも反対。政治的にはもちろん共和党。多分黒人大統領にも心の中では違和感を覚えている人もいるんでしょう。そしてもちろん「護身のため」に銃は当然、という傾向が多いです。一般的にそう言われていますが、私の周りを見ても本当にそうです。ちなみにお付き合いしている友人知人のほぼ全てが白人です。中西部の白人が9割超えの地域ですのでそうなるのですが。 ただ、年間何兆ドルのビジネスである銃ですから、一気になくすことなどは無理だと思います。それに州のパワーが強いアメリカでは、いくらオバマ大統領がどうこうしようとしても、州に対して出来ることは限られているでしょう。今回の健康保険を国でやらせるのでだって州の抵抗にあって大変ですよね。共和党知事の州では、銃規制が進むことは難しいのではないでしょうか。私の住む州も、共和党の知事になったとたん、銃の取得に関する手続きが緩和され、その年には銃購入が何倍にもなったという経緯があります。 絶大な勢力を持つ全米ライフル協会は、共和党とベッタリですから、とにかく共和党が仕切っているうちは銃規制がキビシくなることはないでしょうね。出来ることと言えば、選挙のたびに民主党に投票して住んでいる州を民主党寄りに変え、銃規制が進むのを待つしかないのでしょうか。今回の事件の後でも、銃規制に反対する人たち(共和党)の意見ときたら「銃が人間を殺すのではない。狂った人間が銃を誤って使用しているのだから銃を規制することは解決にならない」だの「銃を規制するのなら、ナイフやバットも規制するのか?先日起きた殺人ではバットが使われていた」など、しょうもない理論を展開しています。ただそのような人間の中にも「銃そのものを規制するのではなく、銃購入の際の「チェック」を厳しくすれば良い」という意見は多く見られます。 パ昨日聞いていたパブリックラジオに出演していたサイコロジストは、「今年は何度もこういう事件が起きているが、パニックにならないように。冷静に考えると、このような事件は極めて「稀」と言えることで、毎日そこら中で起きている日常の事件ではない。必要以上に敏感になったり、子供を学校へ行かせることに不安がったりする必要はない」と言っていました。