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2007年06月30日
最近、小説を読むことがめっきり減っていたのですが、久々に心温まる純文学の本でした。
事故で記憶が80分しか持たない数学者の老人、期せずして未婚の母となってしまった誠実な若い家政婦、素直で明るい小学生の息子、それぞれが、お互いをさりげなく労わりながら、なんでもない日常の中に安息と小さな幸せを見出していく様子が、なんとも美しく、昔のセピア色になった家族のアルバムを見るような懐かしいような気持ちになり、心地よい余韻の残る小説でした。