こどもの鉛 (lead) 中毒

ipaint.gif (2856 バイト)NewsWeek誌で1978年以前に建てられた家のペイント(ペンキ)に含まれているという鉛と、それによる子どもの鉛中毒についての記事を読んだのと、たまたま同時期に友人から実際に古いペインのはがれ落ちた物を口にして鉛中毒になってしまった子どもの話を聞いたことが重なって不安を覚え鉛中毒について、さらに調べてみました。

鉛中毒は、米国環境保護庁(EPA)によって、子どもの健康に危険を及ぼす5つの有害物に含まれている。(鉛、空気汚染、殺虫剤、タバコの煙、水質汚染) 鉛は、非常に微量でも、神経系に障害を引き起こすことが知られている。

過去50年に75,000種類の新しい化学物質が地球環境にばらまかれており、それに伴う子どもの病気も増加している。たとえば喘息は1980年以来三倍に増え、小児がンは過去20年の間に10%増加している。

特に子どもは環境汚染の影響を受けやすい。なぜなら、まず子どもは体の重さに較べると大人よりも飲み、食べ、息を吸う絶対量が多いためである。また、子どもの生化学、そして生理学的機能は十分に発達にていないためである。

ihouse.gif (1600 バイト)たとえば、古いペンキが剥がれ落ちたかけらを子どもが口にしてしまった場合、深刻な鉛中毒を起こす。また直接口にしなくても、古くなったペンキが最終的に埃になって吸い込まれるということも考えられる。

鉛中毒におかされているアメリカの子ども達は200万人、そのうち5歳までの子どもに限ると90万人に及ぶ。鉛中毒の症状は注意欠陥障害、学習障害、発達障害、聴覚障害、多動、知能低下、一部の筋肉麻痺などである。

一般家庭でペンキの鉛テストをすることができます。私の場合、あちこち探していたら、たまたま息子の宿題の工作を仕上げるのに必要なペンキを買いに行ったペイント店で$8くらいで見つけることができました。LeadCheck Swabs という名前で ストロー位の太さで5pにも満たない長さのプラスチックの筒で、中に鉛に反応する化学物質が入っているので、割って中のスポンジを壁に数十秒こすりつけ反応を見るだけです。

また血液検査によって簡単に子どもの血液中の鉛の含有率を調べることができます。鉛が発見されたら、上に塗りこめてしまうのではなく、ペンキは剥がして塗り替えるのが一番と良いいうことです。

日本でも公園の滑り台や、ブランコに鉛を使った塗料を塗っている場合 もあるので、帰宅後は手を洗ったり、また古い鉛の水道管が使われている地域では、朝一番に水道を使う場合、2〜5分ほど水を流しっぱなしにするといいそうです。

日本では鉛は大きな問題として扱われていないようですのでその実態がよくわかりませんが、アメリカではかなり深刻な問題として扱っています。

その他、子どもの鉛中毒の原因のなるもの:鉛の上薬を塗った陶器、ワインなどを入れる鉛−クリスタル・デカンター、漢方薬。(TIMEより)

鉛は陶磁器の表面につやを出す上薬と絵柄を描く絵の具に含まれ、光沢を出す作用があるそうです。2007年5月に中国製土鍋から鉛が検出され日本のメディアを騒がしたことは記憶に新しいと思います。