こどもの体のゆがみの最近のブログ記事

 前回、千葉県のKさんが3歳頃から骨盤や背骨の歪みのため、定期的に病院に通っ ていたことを書きましたが、「3歳頃から歪んでいるなんてごく一部の子でしょう」 と思われた方もあったのでは?

 ところが、子どもの骨格の歪みは実に多いのです。 私が観察した中では、生後2ヶ月の赤ちゃんでも、約半数に骨盤が歪みがみられま す。股関節の開きが左右で違ったり、はっきりとした脚長差がみられる子もありま す。3歳頃になると3〜4人に1人くらいは背骨の歪みがあります。小中学校での側 湾検査では、誰でもわかるくらい強い側湾でないと整形外科受診を勧められませ ん。それに、たとえ受診したとしても「経過観察」で済まされることが多いようで す。

 骨格に歪みがあると小学生の頃からでも、肩凝り・腰痛・頭痛・体調不良が起こる ことも多いのですが、子どもの身体の危険信号に気づいている親ごさんはとても少な いようです。我が子の姿勢が悪いと「シャンと背筋を伸ばしなさい」とか「内またで 立っていたらみっともないよ」と声かけても、すぐに元に戻ると「もうこの子は、 しゃんとしようとしない」と子どもの意識の問題にしてしまうのです。歪んでない人 が「背筋を歪めたままにしときなさい」と言われたら「こんな不自然なことできない !」と思うのと同様、背骨が歪んだ人が背筋をシャンと伸ばしていることは、とても 不自然で続けられないことなのです。

 この頃うちにも「小尻になりたい」とか「O脚が嫌」との女性が多いです。「SA ITA」という雑誌の7月13日号付にも「おなか太りとO脚解消」として、骨盤や背 骨の調整で良くなった実例写真や、施術法の写真が載っています。うちでもわずか数 分間の施術の前後で、はっきりお尻が小さくなる人も多いです。きれいになることと 健康になることは大いに関連があるので、私達も技術の向上に努めています。もちろ ん、子どものうちに骨盤調整しておけば、XやO脚、内股などで悩むことはないはず なんですけどね。

今回はしっかり読んで練習しておくと、とても役立つ内容です。読み流して後日反省 することのないようにね!

「おいで」とちょっと子どもの手を引いたとたん、「ギャー!」と大泣きし、腕が動 かなくなる。親はオロオロ。子育て中に時々あることです。今日サロンに来られたマ マも、「寝不足! また子どもの腕が抜けて、小児科に連れて行ったら整形外科に行 くように言われ、整形外科の先生がいなくて、夜中ず〜っと泣かれて、大変だった」 と。聞けば上の子も3回抜けたと!

こんな時は接骨院(整骨院)に行くとすぐに直してもらえます。でも、予防できたら もっといいですよね。それはあるし、パパやママも日ごろから練習しておくと、簡単 に直せることがあるのです。今回はそのための、ちょっとお得なお勉強です。

これは「肘内障」と呼ばれるもので、幼児期に多く、突然大泣きし、腕を動かさなく なります。こんな時は肩や手首の関節ではなく、たいてい肘の関節に亜脱臼が起こっ たのです。幼児では肘関節の橈骨(とうこつ)の骨頭が未発達なために亜脱臼しやす いのです。

【抜けないようにするには】
子どもの手を引くときは、手首より上を引っぱると抜けやすくなります。握手するよ うに引くと手首の関節がクッションの働きをするため、抜けることはまずありませ ん。一度抜けると癖になり、何回も抜けることがありますので、くれぐれもご注意を !うちの次男も保育園とかで数回抜けました。ママが注意していてもパパが無頓着 に引っぱっては意味がありません。パパにも子どもの手の引き方を教えてあげてくだ さいね。


【観察のし方と直し方】
手を引いた直後、子どもが突然大泣きし、腕を動かさなったら、、、今は右腕を痛 がっていると想定し、練習しましょう。

1.まず子どもと向かい合って、大人の右手の平に子どもの右肘を乗せます。
2.大人の右親指と他の4本指とで、子どもの右肘の両側を軽く支えます。
3.その時子どもの手の平は必ず下向きになっています。確認してください。
4.子どもの右手の平に大人の左手の親指を入れ、他の4本の指で子どもの手 の甲を支えながら、子どもの手の平が上向けになるよう半回転させて下さい。
5.この時に肘も同時に回転しますので、コクンと音がして痛みはすっと消えます。
6.これで痛みが消えないなら、接骨院(整骨院)か整形外科を受診しましょう。
7.少し痛みが残る程度なら、スーッとする湿布をして、軽く包帯を巻いてあげる良 いでしょう。
まず大人同士で右も左も練習し、次に子どもで練習しましょう。何回か練習しておか ないと、本番では役に立ちませんよ。

【ケース1】
小学校5年生の時、学校で椅子に腰掛けようとした時に、後ろから椅子を引かれて 激しく尻もちをついた。数日してもお尻から腰全体の痛みが強いため、親に連れられ て整形外科を受診しX線検査を受けたが、「骨はきれい。そのうちに治るでしょう」 と言われた。しかし、その後も授業中に座っているのも辛いほど痛みが続き、月日が たつにつれて痛みは背中にまで及び、肩こりもひどくなった。私学への進学もあきら め学習塾もやめて、いろいろな治療を受けたが良くならず、事故から1年半ほどたっ た頃、親に連れられて私のサロンに来室。骨盤から背骨全体が激しく歪んでいた。中 学1年でお母さんより背も高く体格も立派なのに、まだ初潮はない。

よくある学校での悪ふざけから、こんなことになるとは本人も両親も夢にも思わな かったことでしょう。最初にかかった整形外科で診断書を書いてもらっておらず、学 校保険への請求もしておらず、1円のお金も返って来ていません。その後、健康保険のきかないハリ・整体・カイロと、莫大な出費だけでなく、椅子を引いた子にも、その親御さんにも、学校の先生にもわかってもらえない精神的な辛さ、勉強も習い事も クラブ活動も思いっきりできないいら立ち、初潮がこない悩みなど、計り知れないも のがあります。

初潮と事故との関係ですが、>「生理不順がひどい。赤ちゃんができない」などの悩 みの相談は、私のサロンでは毎日のようにあります。このような悩みを持つ女性は、 骨盤の中心にある仙骨の歪みが強いことが多く、仙骨調整後すぐに妊娠した人も数名 ありました。ケース1の中1の女の子も、「初潮がそろそろ来そうな時期に仙骨を歪 め、卵巣機能が抑制されてしまったのでは?」と私には思えてし方がありません。    

腰痛や肩こりで来られた人で、骨盤の歪みの激しい人に「何か激しく腰を打ったり 尻もちをついた記憶はありませんか?」と尋ねると、たいていは「ああ、そう言えば ・・・」と思い出しながら語ってくださいます。「車に当てられた」などの交通事故 もありますが、それより多いのはささいな日常の出来事です。「小さい頃に玄関のコ ンクリートの上に落ちたことがあると母が言っていた」、「幼稚園の時に階段から落 ちたことを覚えている」、「小学校の時にドッジボールを蹴ろうとした時に、うっか りボールに乗り上げてしまって、お尻から地面に落ちた」、「カチカチに凍りついた 雪道で尻もちをついて、しばらく尾てい骨が痛くて大変だった」、「バレーボール部 で毎日骨盤を打ちまくっていた」、「坂道を自転車で姉と二人乗りで下っていた時、 猫をよけるのに姉が急ハンドルを切ったら、私だけ道路にお尻から落ちた」、などな ど。尻もちをついてX線検査を受ける人も少ないし、例え受けたとしても骨折の画像 が写るわけでもなく、そのうちに治ると誰もが思うんですよね。

【ケース2】  
「毎晩『頭が痛い』と泣くので困っている」と、小学1年生の女の子を、お母さん とお祖母ちゃんが連れて来られた。見ると骨盤と第1頚椎歪みがすごい。すぐに両方 とも整いその日から頭が痛いと言わなくなった。ところが半年後、「スノーボードに 行って帰ってきてから、また毎晩頭が痛いといって泣く」と再びお祖母ちゃんに連れ られて来た。前回同様に歪んでいた。両親はアウトドアスポーツが大好きで、小さい うちから子どもにもいっしょにしていた。

このように、首や頭のトラブルもなかなか多いです。「小学校のころから頭痛持ち だった」と言う人も時々あり、「親からは『なんや、子どものくせに』と言われて相 手してもらえなかった」と言う人、「お母さんに連れられていろんな病院に行き、い ろんな検査も受けたが『異常なし』と言われた」など、さまざまです。

それ以外に、「椅子に座っていたところ、後ろからポンと頭をたたかれたひょうし に、コキンと音がした。その後10年たつのに、首や肩の凝りがひどく、頭が割れそ うに痛んで薬を飲んでもあまり効かない。吐き気がしたり気分がいつも悪くて、一生 このままかと思うと辛い。頭をたたかれたことも誰にも取り合ってもらえず辛い」と 言うケースもありました。  

皆さん、お子さんの身体の歪みと痛みの訴えには、十分に注意を払ってあげてくだ さいね!

《3歳で足の長さが違う》

私の長男が3歳くらいの頃、私の母がお世話になっていた鍼灸の先生に診てもらったところ、「この子、あし長さが違うねぇ、」とおっしゃいました。まじまじと見ると左右の脚の長さは、1cmたらずですが確かに違っていました。その先生は、「こんな子はこれから大変やしねぇ」といろいろ話して下さったのですが、どうしてそんなことが起こるのか説明して下さるわけでもなく、脚長差を直して下さるわけでもなく、、、私はどうして良いか分からず、我が子の将来に漠然とした不安を抱くようになりました。でも、ジャンプする力が弱いことや、縄跳びが下手、小学校に入った頃から腰椎が歪んでいることなど、私には気がかりなことはありましたが、中学校を卒業するまでは身体の痛みとは無縁で育ちました。」

《高校生で椎間板ヘルニア》
高校生になると長男はブレイクダンス(?)に熱中しはじめ、そのせいもあるのか16歳頃にギックリ腰を起こしたのがきっかけで、腰痛持ちになってしまったようです。でも、私に言うと「そんな踊りをしているからや!!」と叱られると思ってか、かくし通して踊っていました。でも、ついに私の目にもおかしいと写るようになり、問い詰めると「左の足のゆび先までしびれている。もう何ヶ月も前からや。腰と左足が痛い。授業中に座っているのもしんどい」と言うではありませんか! それから私が勤める大学病院整形外科に連れて行き、MRIの結果、「おぅー、立派な椎間板ヘルニアや」と診断されました。17歳の時でした。
でも、そこはさすがに大学病院、「すぐに手術しよう」とは言われませんでした。

その後、いろいろな治療を受け良くなっていきましたが、しびれがすっかり消えた時には20歳になっていました。こんなこともあって、今は私と二人でカイロプラクティックの仕事をしていますが元気そのもので、25歳にもなるのに相変わらずハウスやなんやと踊り続けています。大人から見ると「ヘンな踊りをしているから、腰を痛めるんや」と思いがちですが、どうも踊りと腰痛は関係ないんじゃないかと今は思います。

《幼児期に腰痛の基礎ができている》
うちのサロンに来られる方々の中には「16歳で椎間板ヘルニアの手術を受けた。それから20年近くになるが1日たりとも痛まない日はない」などと、切々と語る方もおられます。そんな話を聞くたびに、胸がキューンと痛みます。今の私は、長男が十代で椎間板ヘルニアになったのは、幼児の頃にすでにでき上っていた脚長差、小学生ですでにはっきりしていた腰椎の歪みと関係あると思っています。つまり、骨盤のずれにより脚長差が生じ、骨盤という骨格の土台が歪むことによって腰椎が歪み、椎間板が左右対称ではなく「くさび形」にゆがんだことにより、椎間板ヘルニアになったと考えています。もちろん、ギックリ腰によって、さらに事態は悪化したことでしょう。

もしも、3歳の時に骨盤調整で脚長差を整えていたならば、椎間板ヘルニアにもならなかったことでしょう。私も直してあげられなかったし、どこに行けば直してもらえるかも知りませんでした。でも、今は違います。知識も技術も身につけ、たくさんの子どもや大人を診ました。そして、「痛みやしびれはあったとしても、骨盤や脊柱をきれいに整えれば、自然治癒力によって症状はうすらいでいく」と、私たち親子は確信を持って毎日働いています。今のところそのとおりの結果が出ています。特に、長男の遊び仲間(ダンサーとかDJ)のような若い人とか、プレママや産後間もないママは症状の改善が早いですね。「人間の自然治癒力ってすごい!」といつも驚かされます。

前回は、胎内での赤ちゃんの置かれている環境と、生まれてすぐの対応について書きました。次回は、私の長男のように骨格に歪みのある子にしないためには、どうしたらよいかについて書く予定です。

これまで、2回にわたって子どもの骨格について書きましたが、話がアッチコッチしてわかりにくいですね。申し訳ございません、難しいんです。


《家族で骨格チェック》

さあ、今日は家族でお互いに骨格のチェックをしてみませんか? 大人のみならず、子どもの骨格の歪みも意外と多いものですよ! 貴女のパートナーやお子さんはどうでしょうか? 
骨格の歪みというのはさまざまですが、大ザッパに三つの方向から見てみましょう。この時、障子(なければ壁)に向って真っ直ぐに立ち、左右の手の平を合わせ、ゆっくりと床に指が着くようにお辞儀してもらうと良く分かります。

1.背中の方から見て背骨がまっすぐか? 左右にクネクネカーブしていないか?  背中の盛り上がり方が左右同じか? 違うか?

2.横から見た身体の線が美しいか? そりすぎていないか? 前かがみ過ぎないか?  顎や下腹が前に出すぎていないか?背中が丸すぎないか?平らべった過ぎないか?

3.頭のてっぺんから見てねじれてないか?例えば、肩は左が前に出て、腰骨は右が前に出てないか?


《側湾》
1.の代表的な歪みは脊骨の側湾です。小学校や中学校で側湾検査をしているところもあるようですが、私のサロンに来られる方では「学校でそんな検査を受けたことがない」とおっしゃる方が多いです。また、受けたことのある方でも「軽いので様子を見ましょう」と言われただけの方や、「牽引に通ったり、金魚体操などをしたけど良くならなかった」とおっしゃる方もあります。大人になってからとか出産後に、腰や背中が痛くなって治療を始める方が多いのですが、「子どものうちに、せめて伸び盛りの時期に歪みを直しておけば、こんなに苦しまなかっただろうに」と思える人が、あまりにもたくさんおられます。

《猫背》
2.の代表的なのが猫背で、1.と合わせ持っている人も多いです。それ以外に20代やハイテイーンの若者にやたら目に付くのが、薄っぺらな胴体、平らべったい背中です。このような体型だと、ホテルの制服などを着て立っている姿は美しいのですが、体の痛みや不調に悩んでいる人が多いです。人間の背骨は他の四本足で歩く動物を違って、首と腰の部分が前にカーブし、背中の部分が後ろにカーブしています。

《薄っぺらい背中の若者は・・・》
頚椎や胸椎のカーブが弱いとか、真っ直ぐに近いと、とてもずれやすくなります。骨格模型を見るとすぐに理解できるのですが、むずかしいですね。例えば、寝違えや向き違えをよく起こして、首が激しく痛んだり、重い物を持ったとたんに背中が痛んだりします。また、いつも首すじや肩がこって重だるい人が多いです。これらのカーブが外界からの衝撃を和らげるバネの役目もしてくれているのですが、ないために衝撃に対して弱くなってしまうのです。薄っぺらい背中の若者が多いのは、重い荷物をしよって歩いたりする経験が少ないまま、身長ばかりドンドン伸びたからではないかと私は思います。 小中学生の頃から柔道などをしたりしている人には、しっかりした背骨のカーブがありますものね。

《出産後仰向けで寝られなくなったのは・・・》
妊娠中の腰痛のために私のサロンに通っておられたプレママで、妊娠中期まではちゃんと頚椎のカーブがあったのに、月数が進むにつれてカーブが消失する人があります。誰しもお腹が大きくなると仰向けで寝られなくなるのが普通です。それで、「早く仰向けで寝たいなぁ」と産後に期待を膨らませているのに、その期待もむなしく「産後、仰向けで寝られなくなった」とおっしゃるママが実に多いのです。貴女もそうじゃない?

 その原因は腰痛もあるのですが、腰痛がなくなっても、「枕が合わなくなったのか仰向けでは苦しくて絶対に寝つけない。寝覚めがスッキリしない」と、決まり文句のようにおっしゃいます。原因はよくわかりませんが、胎盤から分泌される靭帯をゆるめるホルモンのせいで、頚椎を支えている靭帯までゆるんでしまうのではないかと私は思っています。

《首の健康は枕で管理》
首を健康に保つためには頚椎カーブを正しく保つことが大切と思います。そのためには、人生の1/3の期間を過ごす睡眠中の姿勢が大切と思います。私は、枕は頭をのせる物ではなく、首をのせる物と考え、いろいろな枕を家族のために作りました。夫は交通事故でひどいムチウチになり、整形外科医から「枕をして寝てはいけない」と言われ、十年以上も枕なしで寝ていました。もともと短時間熟睡型だったのに、事故後は熟睡できず、いくら寝てもスッキリせず、いつもしんどいとぼやいていました。そんな夫のためにもカイロプラクティックを勉強したのですが、枕も夫のために作ったのがきっかけでした。数個めにピッタリくる枕ができて、以来嘘のように熟睡できるようになりました。息子達も私の作った枕でしか寝なくなりろ、そのうちに不眠に悩む息子の友達にも作ってあげていたらおっつかなくなり、現在にいたっています。この枕で寝ると、肩こりだけでなく「寝腰」といわれる腰痛も、ずいぶんと楽になるのでふしぎです。おかげで、私もどれだけでも寝られて困ります (^^ゞ

首は一人一人違います。身長も違えば首の長さもカーブの具合も違います。ですから、画一企画では合うはずがありません。一人一人にピタッと来る枕に調整する必要があります。私のサロンの会員さんには私が調整してあげていますが、自分でもできるものです。それに首はナマモノです。何万円も出して自分の首や頭に合う枕を作ったとしても、来年の自分に合う保障はありません。いつでもこまめに調整できることが大切なのです。

《大切な子どもの枕》うちの会員さんに「肩こりはいつ頃からありますか?」と尋ねると、「小学性の高学年頃から」と答える方がしばしばあります。中には「小学校入学の時から。ランドセルを背負うのがつらかった」と答える人も! 近年の小学生の体力はどんどん低下しています。歩行、外遊び、家事労働などが減り、反対に習い事、学習塾、ファミコンなどで過ごす時間が増えてきているため、足腰が弱っているだけでなく、肩こりや頭痛で悩んでいる小学生も増加しているようです。うつむき姿勢で机に向う時間が増えると、当然頚椎カーブは弱くなります。その上、高めの枕で寝るとますます悪化することになります。肩こりで悩むお子様には、正しい頚椎カーブが保てるような枕で、寝させてあげることが大切と思います。学校などでのささいな事故による、子ども体の変化にもあなどれないものがあります。次回は具体的なケースをご紹介しましょう。そうそう、身体の歪み方の3.も忘れちゃいけませんね。(^0^)/~~see you again !

胎内での姿勢

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私は3回とも自分の働いていた病棟で出産しました。次男は今23歳なのですが、生まれた翌日あらためて顔を見ると、右の下顎がえぐれたようにへっこんでいました。手足の様子を見てすぐに私は、「右手を握って右顎の下にかなり長い間挟み込んでいたんやな。でも、ひと月もせんうちに左右同じになるわ。」と全く気にとめませんでした。予想どおり、1月後には左右同じになりました。後で聞いたところ、先輩の助産婦さん達は私が嘆き悲しむのではと、ずいぶん気をもんだそうです。

 私がなぜ平気だったかと言うと、こんなことがあったからなんです。 その何ヶ月か前に知人が私の働く病棟で、右足のかかとを右顎の下に挟んでいたと推測される赤ちゃんを出産しました。その子は整形外科の小児専門の先生に診てもらって、右の股関節が脱臼していることが分かりました。お母さんはオムツの当て方や抱き方など細かく指導を受け、その後顔にも股関節にも問題を残すことなく成長しました。このように胎内で赤ちゃんが膝を伸ばしていると、生まれた時にその脚の股関節は脱臼していることや、その後の対処の仕方で2月ほどの間にきれいに直ることが、この頃から分かっていました。

 私の次男はお乳は良く飲むし、元気に動くし、ぐずらないし、何も心配することなくスクスクと育ちました。ところが、ただ一つ気になることがありました。それは右手の動きが左手より悪いことでした。6カ月になるとそれが顕著になり、おもちゃなどを取ろうとする時決まって左手しか伸ばさず、その頃になってようやく「この子はこのままでは左効きになる」と心配になったのです。それからずーっと右手を使うよう働きかけ続けました。

特に食事の時はまだ手のかかる三男そっちのけで、いつも膝に次男を座らせ、私の右手を沿えて、右手でお箸を持って食べられるよう練習を続けました。その甲斐あって右手で上手にお箸が持てるようになりました。でも、お絵描きは保育園で、「好きな方の手で自由にのびのび描けように」との方針のため、絵も字も左手でしか書けなくなってしまいました。野球も左投げ左打ちですが、お箸だけは今も左手では使えません。

 次男が12歳になった頃でしょうか、小児科の神経グループで、中でも発達を専門にしておられる有名な先生が、私が働いている産科病棟に来られたことがありました。その時教えてもらったことを簡単にまとめます。

【寝返りはしっかりと!】
赤ちゃんの発達のうち、(1)首が座る、(2)座る、(3)立つ、(4)歩く、という順番は決して替わることはありませんが、寝返りやハイハイはとても個人差が大きいのです。生後1週間以内でも、うつ伏せから仰向けに寝返りする子は時々いるし、首が座る前に仰向けからうつ伏せの寝返りをする子もいます。かと思うと、お座りができるようになっても寝返りをしない子もあります。ですから、寝返りをする・しないは、あまり発達には大きな関係がないとされています

先日、NHKのBS「世界の子育て」で、京大の霊長類研究所の先生が、「這うことと歩くことは全く関係ない」と笑いながら話しておられました。これを聞くと、あたかも「乳児の発達にとって這うか這わないかは、たいした問題ではない」と受け止める人が多いのではと、私はとても気になりました。


私の経験では寝返りを早くからしっかりする子の方が、腕をはじめ全身の筋肉の発達も良いし、向き癖もつきにくく、頭は丸いし、背骨の歪みもできにくいと思います。
全くうつ伏せになったことのない子は頭も歪んでいることが多いし、首の座りや寝返りも遅いように見受けられるのですが、きちんと統計調査もされていないのに、自分が研究している視野からの判断だけで「関係ない」と断言するのは、研究者として科学的姿勢に欠けるのではと思いました。

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【無理に座らせないで!】
<2次歪曲(前湾)の出現>


新生児→3ヶ月頃首がすわる頃 →1歳すぎ立って歩く頃→成人

赤ちゃんは座ると視界が変化するためか、機嫌良く遊ぶことが多いようです。そのため、まだしっかり一人で座れないのに、まるで写真館で撮影するように、ソファに背をもたれて座らせている子を見ることがあります。私は背骨の成長から見て、これは良いこととは思えません。 日本では、庶民の赤ちゃんがオシメを着けて布団で育てられるようになったのは、まだ数十年の歴史しかないようです。

私の育った加賀地方の田舎では、母から聞いた話では、「65年ほど前まではイズミと呼ばれる藁で作った籠の中に、赤ちゃんを裸のまま胎児のような格好で座らせ、首から上だけ出して首から下はボロ布などをイズミに詰め込んで、寒くないようにして育てた」と。
ところが、福井出身の40代の人から「私はイズミに入っていた記憶がある」と聞いて驚いたのですが、なんと最近、東北出身の20代前半の人が、「私もイズミに入っている写真を持っている」と、そのカラー写真を私に届けてくれたのです(写真1)。

写真のイズミはずいぶん大きく立派ですが、小さな藁籠だとちょうど『タミータブ』に衣服を着たまま入れたようになるんですね。


タミータブの威力には驚かされてばかりです。生後1週間で股関節の開きが悪かった子が、たった1週間で改善したり、向き癖のため頭がひどく歪んでいた生後2ヶ月の子が、半年できれいになった

タミータブを考案者も、これほどの効果はわかっていないのではと思いますが、古今東西、赤ん坊を機嫌良く健康に育てる智恵には、共通性がちゃんとあることに驚きました。イズミのように丸い籠などに座らせられても、膝から下が支えられるため腰は安定していますが、前記のようにソファに座らせるのは違います。2本足歩行ができるようになった後の人間の腰椎は、前にカーブしているのが正常ですが、ソファなどに無理に座らせると腰椎は後ろにカーブしたまま筋肉が緊張して支えます。私の整体の先生から腰椎の正常なカープがない人は、まず間違いなくあまり這わず、生後9ヶ月くらいで歩いた人だ」と学びましたが、その後気を付けて観察を続けたところ、全くその通りなのです。

腰椎の正常なカープがないと腰椎は歪みやすく、腰は凝ったり痛んだりと大変です。それだけでなく、背骨全体の正常なS字状カーブもできていないため、肩こりをはじめ全身の不調で悩む人も少なくありません。 歩けるようになっても、急ぐ時は超スピードで這うような子は、幼児になっても青年になっても、たくましい子が多いようです。しっかり這わせてゆっくり歩くのが、背骨の正常なS字状カーブを作る上でとても大切です。ましてや、歩行器なんて絶対に使わないでね