腰痛&骨盤ケアの最近のブログ記事

 ninpu.jpg妊婦の50%~80%が骨盤付近や腰の痛みを経験します。妊娠期骨盤痛は妊娠18週頃に始まるのが最も一般的ですが、妊娠8週~12週で始まることもあります。最もひどくなるのは妊娠29週~40週で、痛みは通常産後6ヶ月くらいまでによくなりますが、慢性になったり、身体に障害を及ぼすこともあります。夜間に痛みが強くなるという研究結果もいくつかあります。

およそ67%の妊婦が夜間の腰痛に悩み、その内36%が痛みがひどく目が覚めてしまうほどだと訴えています。過去に腰痛経験のある女性の方が、より妊娠期間中に腰痛が再発することが多く、またより早い時期に腰痛が始まりがちです。

妊娠中の骨盤痛には以下の3つのタイプがあります。

■恥骨結合機能不全(恥骨離開)
■腰椎と仙椎の痛み(腰痛)
■後部骨盤痛(仙腸関節痛)
  

貴女の痛みは、この3タイプのどれでしょう?以下でさらに詳しくそれぞれの痛みを解説します。

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chikotsu.jpg◆恥骨結合機能不全(恥骨離開):恥骨は繊維と軟骨の混合である繊維軟骨で、左右の骨盤をつないでいます。妊娠中、出産に備えて骨盤輪が広がることにより恥骨結合は平均2~3ミリから4~5ミリ広がります。

恥骨結合機能不全は関節が緩みすぎ、骨盤がグラグラと不安定になった場合に起こります。重症の場合には恥骨結合が一部または全部裂けてしまい10ミリ以上のわたって離開してしまうこともあります。

恥骨結合機能不全は一般に妊娠15週~28週に起きます。痛みは徐々に増して行きます。出産後、痛みがなくなる人もいますが、産後数ヶ月にわたって痛みが続く人もいます。

【症状】

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  • 恥骨結合の刺すような痛み、鈍痛、電流が走るような痛み、ズキズキする痛み、きしみ。実際にそれが聞こえることもあります。
     
  • 下腹部、足の付け根、会陰、もも、足、腰に広がる痛み。
  • 以下の動作が困難:歩行、階段の上り下り、椅子から立ち上がる、物を持ち上げたり運んだり、股を開く、寝返り

【原因】
恥骨結合機能障害は妊娠期間中の以下の要因の組み合わせで起きます。

◆骨盤への負荷の変化
◆ホルモンや生化学の変化により引き起こされる靭帯の弛緩
◆骨盤とコア・マッスルの弱化による背骨ー骨盤の不安定化
 

【日常生活の中でできること】

  • 物を持ち上げたり運んだり、長時間立ったり、歩いたり、負担のかかる運動を避ける。
  • 頻繁に快適な姿勢で休む。
  • 膝を曲げた姿勢で横になる。膝の間に枕を挟み横になる。膝をわずかに開いて座る。足を組まない。
  • 股を開く動作を避ける
  • 車の乗り降りの際には膝をくっつけた状態で。
  • ベッドに横になったり、起き上がったりする際には足を開かないようにする。寝返りの際にも、できるだけ両足を一緒にする。
  • 良い姿勢を保ち、腰を曲げたりひねったりしない。
  • 水泳をする場合は、足を外側に蹴る動作のある平泳ぎなどは避ける 

お薦めのベルトは骨盤を後方から前方に恥骨に向かって締めるトコちゃんベルト1です。

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◆腰椎と仙骨の痛み
 

youtsui.jpg【症状】
腰の真ん中あたり、しばしば腿の後ろにも痛みを感じます。長時間立っていたり、同じような姿勢を続けたり、物を持ち上げたり、ひねったりすると痛みは悪化します。

【原因】
腰椎と仙骨の痛み、いわゆる腰痛は、妊娠中の体重増加によって姿勢が変わり(お腹を突き出し、反り返るような姿勢)、腰が過度に湾曲することによって起こります。この体重負荷の配分の変化によって、椎間板、靭帯、関節面にストレスがかかります。これらのストレスは神経幹や骨盤の筋肉組織の限界を越え、痛みにつながります。また子宮の拡大のために腹筋が伸ばされ、腹筋力はさらに弱まり、腰の筋肉にはさらにストレスがかかり、鈍痛や刺すような痛みとなります。

お薦めのベルトはトコちゃんベルト2です。お腹が大きくなってきたら妊婦帯2でお腹を支えることで、腰への負担を減らすことができます。


 

 ◆仙腸関節痛(後部骨盤痛):約20%の妊婦に起こります。

senchoukansetsu.jpg仙腸関節(図1)は体重を支えるための丈夫で安定した関節で、普段は、ほとんど動くことはなく、歩いたり走ったり飛び跳ねたりと言った動作の際に足から背骨への衝撃を吸収してくれます。

【原因】

  1. 出産に備えて骨盤を拡張させるためのリラクシンと呼ばれる妊娠中に分泌される弛緩ホルモンの影響によって、体の靭帯が緩みます。
     
  2. 子宮の成長により骨盤周囲のコアマッスルが引き伸ばされ腹筋が弱まることによって起こります。
     
  3. 妊娠に伴う体重増加や歩行姿勢の変化によって仙腸関節への負荷が著しく高まります。
     
  4. 妊娠中の体重増加による仙腸骨関節にかかる負荷は増加するとともに不安定化します。

【症状】

  • 骨盤、仙腸骨周囲の深い位置での鈍痛
  • 足の付け根、ももの後部あたり、お尻の頻繁な痛み
  • 立ったり、座ったり、階段を上ったり、片足で立ったり、低い椅子に座ったり立ったり、物を持ち上げたりする際により痛み、横になっていると痛みは軽減する。
  • 仙腸関節に腫れや神経痛がある場合は、骨盤に凝りや激痛を感じるかもしれない。


日常生活の中でできること

<横になる姿勢の時>

  • 膝の間とお腹の下に枕をはさみ横向きに寝る。横向きに寝ることは、胎盤への血流を減らすことなく腰への負担を減らします。
  • もし、腰がベッドに沈むようだったら、ベッドと腰の間にタオルを巻いたものを入れます。
  • 特に、妊娠19週後は長時間上向きに寝ることを避けます。長時間の仰向き姿勢は赤ちゃんと子宮の重さが血管や背骨を圧迫し、胎盤や赤ちゃんへの血流を減らしてしまうからです。


<立ち姿勢の時>

  • 頭の上から紐で真っ直ぐに引っ張られているような気持ちで真っ直ぐに立ちます。
  • お腹をお尻を引っ込め腰の湾曲を減らします。
  • 膝をわずかに曲げて立つことにより腰の湾曲を減らすことができます。

<座り姿勢の時>

  • 背もたれの真っ直ぐな椅子を選びましょう。
  • 膝とお尻が同じ高さになるようにして猫背にならないようにしましょう。
  • 小さな枕などを背中と椅子の間に置くのもいいでしょう。

お薦めのベルトはトコちゃんベルト2です。

子宮下垂/子宮脱

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ウエストニッパーを締めると、腹圧が下の方向に逃げ、骨盤の底のテント状の筋肉をたるませます。すると、本来骨盤の中に収まっているべき直腸・子宮・膀胱も一緒押し下げられトラブルが起こります。さらに、腰骨の一番はっているところを締めけると、骨盤が逆三角形から四角形に変形し、骨盤の底を支えている筋肉全体が引伸ばされてしまいます。こうなった骨盤の底の筋肉は、しっかりと直腸・子宮・膀胱を支えられるでしょうか?

そうでなくても分娩後の骨盤の底の筋肉は引き伸ばさ れ傷付いているのですから! お産の直後は大丈夫でも、更年期頃になってからおこる場合もありますので、ご注意を!


■■このページの症状がある方のトコちゃんベルトのつけ方■■

まずトイレをすませ、二つ折りの座布団の上にトコちゃんベルトを乗せておきます。左図のように素肌の上に腹巻を着用し、仰向けでお尻を高くして5分間ほど寝てください。すると子宮などの骨盤内臓器はお臍の方向に上がりますので、このままの姿勢でトコベルを着けてください。(「トコちゃんベルトのつけ方」をご参照ください)その後ショーツを着けると、内臓が下がってきにくくなります。当然、立って着けるのは効果は低いです。脱腸(鼠径ヘルニア)の場合は上ベルトと下ベルトの間があかないように着けると良いです。

産後のママでの調査では、「トコベル着用群の方が、トコベル非着用群と比べて有意に肛門の痛みは少ない」とデータが出ています。裾広がりになっている骨盤を整えるのと、トコベル着用を併用すれば、これらの症状はいっそう早く改善するはずです。

 産後の腹帯を何も着けないとお腹に力が入らず、腰が痛んだりします。トコちゃんベルトで骨盤の下半分をしっかり締め、お臍から下の腹部は軽く支えましょう。産後急いでお腹を締めつけなくても、産後2ヵ月ほどたってから腹筋の運動などを始め れば、しっかりウエストは細くなりますのでご心配なく。

 お腹のゼイ肉をいくらおさえても、健康にも美しくもなれません。締めるべきは骨盤 です。こんなベルトやコルセットなどをつけると症状がひどくなることがあります。

分娩の進行が遅れる(遷延分娩)最大の原因は、

1.陣痛が弱い(微弱陣痛)
2.胎児の回り方の悪さ(回旋異常)

この2つです。陣痛が始まってから2日も3日もかかったり、水おり(破水)から時間が たって感染したり、赤ちゃんが弱って(胎児切迫仮死)、吸引分娩や帝王切開となって しまう人もあります。

私のサロンに妊娠8ヶ月〜分娩日に5回以上通っておられた方で、上記のような理由で 「すごく時間がかかった」とおっしゃる方が少なく、「帝王切開になった」と聞いた ことがないため、その理由を今までの私の経験や、研修中の助産師の経験を総合し、 その一部を動画にしました。回旋異常が起きると分娩の進行が遅れ、そのため陣痛が 弱くなってしまうことが多々あります(続発性陣痛微弱)。

尾骨に激痛

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【質問】

�@現在妊娠7ヶ月です.1ヶ月以上前に妊娠体操のあぐらをかくようなポーズをしたところ,尾骨に激痛が走り,それ以後右の座骨の辺りと尾骨の痛みが続いています.最近お腹が重くなったためか,更に痛みが増して,歩くのが辛くなってきてしまいました.病院では妊婦の腰痛は当たり前と言われています.ちなみに妊娠前は普通の体型で,現在は4kgの体重増加です.今後体重がもっと増えたら更に痛みが増すのかも,と思うと憂鬱です.トコちゃんベルトはこういう腰痛にも効果があるのでしょうか?

�A先日お腹を圧迫しないように胃の下に枕を置いて腰をさすっていたら,そのまま寝てしまいました.朝起きたらうつ伏せにはなっていなかったのですが,赤ちゃんがつぶれたのでは,と心配になりました.胎動があるから大丈夫でしょうか.

�B6ヶ月くらいから気づいたのですが,膣が妊娠前より盛り上がっているような気がします.これは普通のことなのですか?病院の検査では何も言われなかったので,問題はないのでしょうか?
沢山質問をしてしまい,申し訳ありませんが,よろしくお願いいたします.


【アドバイス】

�@あぐらをかくようなポーズをする瞬間に骨盤をよじり、その時に仙骨や仙腸関節がずれたのだと思います。たぶんトコちゃんベルトを着けると痛みは和らぐと思います。産後に痛みが気になるならば退院後早めに骨盤調整を受け、トコちゃんベルトで骨盤固定しておけば1〜2ヶ月でスッキリすると思います。トコちゃんベルトを勧める病院も増えつつありますが、まだまだ「妊婦の腰痛は当たり前」と言って何の対策もアドバイスしない無関心・無責任な病院が多いですね。

�Aうつ伏せに近い姿勢で寝ても、7ヶ月だと羊水は赤ちゃんの周りにたっぷり有りますので、つぶれることはないはずです。胎動があれば心配ないと思います。

�B膣が子宮に圧迫されて妊娠前より盛り上がっているような気がするのは、一般的によくあることです。産後徐々になおっていくものです。

【質問】

3年前の第一子出産のとき、クリステレルによる分娩でしたが、そのときの押し出しが原因で骨盤を緩めて、産後の腰痛になったのではといまでも後悔しています。

出産したときのこどもの頭囲は、33cmとさほど大きくはないものの後ろのほうが左右に張り出していて、超音波で見たときは、五角形みたいな感じでした。それが私の骨盤内の形と合わなかったのではないかと勝手に推測しています。

今回の子供も頭が大きそうなので、もしも無痛分娩をするなら、子宮破裂やこどもの頭蓋骨が圧迫されるのを避けるために、陣痛促進剤を使う前に、レントゲンで確認したほうがいいと思うのですが、そういうことは一般的に行われているのでしょうか。

私としては、再びクリステレルでぼろぼろになるなら、帝王切開も辞さない覚悟でおります。 ちなみに、産後2ヶ月のとき、腰痛で整形外科にかかった際に撮影したレントゲンには、恥骨結合部が人差し指1本分は開いてうつっていましたが、異状なしといわれました。  度々恐れ入りますが、宜しくお願いします。


【アドバイス】

 左右の恥骨の間、恥骨結合の中央には軟骨がありますので、男性でもその部分は白く写らず開いている様に見えます。恥骨結合部の異常は片脚起立で写さないと診断できないことが多多あります。レントゲンで児頭と骨盤を写す方法として、マルチウス・グースマンという撮影法があますが、これだけで児頭骨盤不均衡と診断するのは無理があります。産道に贅肉が多い場合は小さい子でも通りにくく、贅肉がなく開きやすい骨盤だと大きな子でも通ります。

吸引やクリステレルによる急激な分娩の進行は、骨盤を無理に開かせることになることは事実です。しかし、妊娠前から腰痛がある人は、緩やかに進行した安産後でも、産後は腰痛が悪化することがあります。ですから、貴女の場合はクリステレルによって悪化したとは言いきれません。

低出生体重児を安産でする〜っと産んでも、ひどい恥骨結合離開になることもあります。「帝王切開なら術後の腰痛は免れる」と思いこんでいる人が多いのですが、関係ありません。胎盤のホルモンの消退現象によって起こるとしか考えられないほど、全く陣痛を経験せずに帝王切開しても、恥骨結合離開になることがあります。流産後ですら歩行困難になる人もあります。帝王切開だと創の痛みと重なる分だけ痛みは強烈です。 
 
一方、周囲の人に「バリバリ」と音が聞こえるほど急激かつ強烈に恥骨結合離開した人でも、すぐにトコちゃんベルトでしかり骨盤を締めたことにより、普通に退院し産後の腰痛もなく元気にしているママもおられます。分娩時や産後の腰痛、恥骨結合離開を恐れて帝王切開を選択しても、差し引きプラスが得られるとは私には思えません。

産後体型の矯正

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【質問】

いつも大変大変お世話になっております。32週に入りお腹のbabyの頭は2週間、足が1週間くらい大きいと言われました。(大きすぎ?)今回私が大きくならなかったのに今まで私が貯蓄してきた栄養でうまく育ってくれたようです。息子の時も3週間早く3180gで生まれたので、たぶん今回も早まるのではと思っています。

 そこで そろそろ出産・産後準備を と思い始めたところなのです。それで息子の時の出産後の失敗を繰り返さないためにも(おデブのままということですが・・・)骨盤矯正を視野にいれた準備をしていこうと思っています。雑誌を読んでいたらリフォームインナーと総称し、筒型サポーター(子宮の戻りを回復させる)やウェストニッパーやショーツガードル、リフォームガードルなどどれも産後の引き締め効果に効きそうな名前で産後期間によって必要品を分けていて心動かされてしまっています。

 でも私はトコちゃんベルトを出産直後から着用して骨盤を矯正していくことを大前提にし健康痩身を目指しているため必要ないなぁと思いつつ、キュッとしたウェストやお尻に憧れているため、出産1週間後からショーツガードルにしようかな?とか腹巻きをサポートタイプにしようかな?とかあれこれ悩んでいます。産後トコちゃんベルトを着用しているときは普通の下着で十分ですか? 産後の期間によって下着類などを変える必要もないでしょうか?よろしければご指導ください。

 ところで私、お腹が大きくなったのもありますが、お尻が小さくなったかな?と一人勝手に思っていました。でも主人が"今回は!"お尻り全然大きくならないね!って言ってくれました。トコちゃんベルトさまさまです。


【アドバイス】

せいさんの体重が増えずお尻も小さくなったのに、赤ちゃんは十分大きくなっているようで何よりです。日本では「産後おデブにならないため」にとのキャッチフレーズで、様々なリフォームインナーが売られていますが、これはほとんど日本だけの現象です。産後の期間によって下着類などを変えるよう勧めれば、下着メーカーは儲かりますが、医学的には有害無益です。

 私は産後2ヶ月は、トコちゃんベルトで骨盤と骨盤底筋群を回復させるのが望ましいと考え、リフォームインナー着用しないようアドバイスしていますので、私のところに通っている人ではリフォームインナーを全く買っていない人が多いです。

 ほとんどの女性は、キュッとしたウェストやお尻に憧れているでしょう。私ももちろんそうですので、仕事をやりくりして、5月からフラダンス、9月からジャズダンスも通っています。

脚長差

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【質問】

今年の4月に生まれた次女は生まれつきの脚長差があります。差は大きく2センチですが短いのは左の大腿骨です。生後2週間して気がつき整形外科医に彼女が一ヶ月の時に見てもらいました。レントゲンをとった上でのその時の医師の診断は、

大腿骨が2センチ近く短い
腓骨が数ミリ短い
外側のくるぶしが小さい
膝がやわらかいことから、ある靭帯が欠損していると思われる

今後のことは、

歩き出したら靴底でアジャストする
5、6才頃で骨を伸ばす外科的手術をする
14才頃に同じ手術をもう一度する

もし何もしなかった場合には彼女の脚長差は最終的には10センチになる、と簡単な計算の後におっしゃっていました。とにかく小さすぎてまだわからない、長く忍耐のいる治療になりますから、と言われ、2ヶ月後にエコグラフィー、そして次は6ヶ月後に会いましょうと言われました。

エコグラフィーの結果は

大腿骨頭は正常な位置に左右ほぼ同じ大きさで存在する
大腿骨の大きさ(骨の直径)が右は9ミリで左は6ミリと違いが大きい
筋肉の発達も右に比べると劣っている

次女はお腹の中にいるとき逆子でした。いつ位から逆子になっていたのかはっきりわかりませんが、ある時期から急にすごい胸焼けがし始めたので、もしその頃からとすれば、回転術でなおすまでの(37週でなおしました)3ヶ月近くは少なくとも逆子だったと思います。回転術で逆子をなおしたものの、位置はまだおかしく顔がわたしのおへその方を向いていました。41週に自然分娩で生まれましたが、顔面位でなかなか出てこれずとてもたいへんでした。

整形外科の医師は前述したようなことをおっしゃいましたが、私は今やるべきことがあるはずでやれるだけのことはやりたいと思っています。少なくとも左足ができるだけ強くなるようにしてあげたい。ですが、異国のことであり(現在はカナダにいます。)言葉の問題もあってなかなかよくわかりません。エクササイズをアドバイスしてくれる理学療法士とは2、3週間に一度会い、彼女の運動能力の発達の程などを見てもらったりしています。

脚長差以外に気になるのは、足を体にひきつけていることが多いこと、左手の握力が右手より弱いことと、仰向けにねたとき体をまっすぐにせず左まがっていることが多いことがあります。各部所の体温の差などはないようです。

次女は完全母乳で育てていますが、よく飲み、よく寝ます。また丁度3ヶ月になった頃左側に寝返りするようになりました。

渡部先生はご長男が3歳の時に骨盤調整で脚長差を整えていたら、、、と書いていらっしゃいますが、これはどのようなことなのですか?それはカイロプラティックによるものですか?私の次女のような小さな赤ちゃんの段階でも治療が可能なのでしょうか?


【アドバイス】

書き込みを読んでの私の推測は、「貴女の赤ちゃんは胎内で左の膝を伸ばしていて、左の足が顔の近くに来ていた。そのため、今も足を体にひきつけていることが多い。膝も屈曲させる力が弱いためにやわらかい。今は左の骨盤の上後腸骨棘が後下方変位していて、仰臥位になると左大腿骨頭は右大腿骨より、頭と天井に近い位置に来ている。そのため、左下肢が短く見えるだけでなく、仰臥位でX線やエコグラフィーで天井方向から長さを測ると、左が傾斜が強いため短く写る」です。

 骨盤の仙腸関節に大きな歪みがある人は、大人も子どもも筋肉・骨にも太さの違いが見られることが多いです。でも、どんなに極端に太さが違っていても、骨の長さそのものに違いがあったケースを私は未だ出会ったことがありません。8月中には私のHPに極端な左右差のあるケースの写真をアップする予定ですので見て下さい。仙腸関節が歪んだままエクササイズに励んでも、努力に見合うほどの効果は現れ難く、アジャスト後は特に努力しなくても、子どもは遊んでいるだけで、短期間で左右差が縮まって行きます。

 左手の握力が右手より弱いことと、仰向けにねたとき体をまっすぐにせず左にまがっていることは、顔面位分娩のため頚椎に歪みができたためではと思います。もちろん骨盤の歪みから、上方に歪みが及び頚椎がゆがむことが多いのですが、まだ4ヶ月ですので、頚椎からも歪みがスタートし、歪みが下方に及んでいるものと思います。

 私が骨盤調整した最年少は生後39日です。でもこの子は1回でアジャストに成功せず、生後4ヶ月の時に2度目で成功しました。1回で成功した最年少は生後43日です。外見上1〜2cm程度の差がある乳児に、私はしばしば出会っていますが、骨盤調整で外見上の脚長差はなくなり、機嫌も良くなります。この子たちが例え大腿骨長の精査を受けたとしても、左右差があるとは思えません。骨盤調整後1週間たっても頚椎が自然に直らない場合は、頚椎の調整をしていますが、最年少は4歳です。

 カナダから一時帰国し、愛知県の実家から京都まで施術に通われた妊婦さんがありました。一時帰国際はぜひお寄りくださいね

 エッセイを書き始めて始めてはや10ヶ月。昨年の8月に、最初の原稿を読まれた時 に妊娠初期だった人も、もう出産を終えられたはず。その後も続々と新しい読者の皆 さんが、連載を読み始めておられることでしょう。妊娠中の腰・恥骨・脚の付けね・ 尾骨の痛みなどについての、原因と対策は私のホームページにもバックナンバーがあ りますのでぜひお読みくださいね。では、今回はとても気になる産後のスタイルにつ いてです。

骨を整えると痩せるというのは本当ですね。(最初は、ほんまにぃって感じでし た すいません)すっかり元の体重に戻りました。(見た目はもっと痩せてます)  長年のお尻の痛みから解放された上に、お通じもよくなって、更に痩せるなんて、ほ んまにすごい!」 これは千葉県のKさんから届いたメールです。彼女は初めての妊 娠で立てないくらいの腰痛になり、大阪府に住む実母に手伝ってもらいながら、半年 間子育てをしてきました。インターネットで私を知り、実家から2時間以上かけて私 のサロンに通い、3ヶ月間で8回の施術後、千葉の自宅から届いたのがこのメールで す。

 彼女は3歳頃から骨盤や背骨の歪みのため、定期的に病院に通っていました。歪み が良くなるわけでもなく、小学4年生からお尻が痛み始め、働き始めた頃には脚もし びれだしたとのこと。最初にうちに来られた時は「これで真っ直ぐに立っているつも り?!」と疑うほど背中〜腰がグニャッ。その立ち姿があまりにも印象的で、3ヶ月 ほどして髪もショートになって現れた時は「エエーッ?」と見間違うくらいスリムに ! 歪んだ背骨がシャンと伸びれば、その分身長も伸び、下腹もへっこみ、元気に歩 けてシャキシャキ家事や育児ができれば体脂肪も減る。反対に身体の痛みで外出も おっくうになると、ストレスもたまって、ついついお菓子に手が伸びると、、、。結果は言うまでもないですね。

kanima.jpg 肥満、お尻や下腹に肉が付く以外に多いのが、ガニ股=O脚です。妊娠前は両膝が くっついていたのに、産後にくっつかなくなり、2人3人産むごとにひどくなってい く人があります。こんな人が70歳になったら? そう、日本では町でよく見かけます よね、両膝が30cmも離れてしまっているオバアチャンを。日本以外ではどうなんで しょうね? ヨーロッパでは見かけないと聞いたことがありますが、靴が良いからな のでしょうか? それと、オジイチャンでそんな膝の人を見たことがありますか?  私はないです。そうなんですよ。女性の骨盤はゆるく、出産を重ね、歳を重ねるごと に、太ももの骨が骨盤から外に向ってのびるように骨盤が変形していき、両膝の間が 開いていくのです。そうなりたくないですよね。そのためには、産後は我慢できる程 度の腰痛と思っても、骨盤を整えることをお勧めします。

 産後に骨盤を整えることは日本ではまだまだ普及していません。ところが、京都市 左京区のHさん(フィリピン出身)いわく、「フィリピンでは腰を直してくれるオバサ ンがあちこちにいて、産後はそこに行くのが当たり前になっている。やり方もここと ほとんど同じ。日本ではそんな所がないと思っていたけど、保健所から来た助産婦さ んに、こちらを教えてもらえて良かった」と。産後の骨盤ケアはフィリピンの方が大 分進んでいるみたい! 皆さんの国ではいかがですか?

フィリピンの情報がまた一つ。つい先日うちに施術に来られた香港のC さんからのメールです。「うちで働いてるフィリピン人のお手伝いさんに聞くと、向 こうでは産後整体をやってくれることが常識と言ってました。また産後一ヶ月以内外 出はしないことや、ほとんど安静にすることも常識で、周りに産後のトラブルになる人なんて、彼女はまだ聞いたことがないといってます」。Cさんは日中ハーフなので 日本語も上手。前回のメルマガに書いたフィリピン出身のHさんから話を聞いた時は 「彼女の住んでいた周辺だけのことでは?」とちよっと疑ったのですが、やはりそう ではないようですね。

「日本も早くフイリピンに追いついて、妊娠中〜産後の腰痛や身体の不調に悩む女性 が少しでも減りますよう」と願いつつ私は毎日働いています。

 それから、フィリピンの情報がまた一つ。つい先日うちに施術に来られた香港のC さんからのメールです。「うちで働いてるフィリピン人のお手伝いさんに聞くと、向 こうでは産後整体をやってくれることが常識と言ってました。また産後一ヶ月以内外 出はしないことや、ほとんど安静にすることも常識で、周りに産後のトラブルになる 人なんて、彼女はまだ聞いたことがないといってます」。Cさんは日中ハーフなので 日本語も上手。前回のメルマガに書いたフィリピン出身のHさんから話を聞いた時は 「彼女の住んでいた周辺だけのことでは?」とちよっと疑ったのですが、やはりそう ではないようですね。

「日本も早くフイリピンに追いついて、妊娠中〜産後の腰痛や身体の不調に悩む女性 が少しでも減りますよう」と願いつつ私は毎日働いています。

 何歳になってもたっぷりと体力を持ち続けたいですよね。ところで、体力とはいったいどんなものでしょう? 最も大切な体力とは、「病気にならない力」といわれていますが、一般的には持久力があるとか、瞬発力があっていつもイキイキしているとか、大きな力を出せるとか、いろいろな意味で使われています。

産後1月以内を比べて見ると、どう見ても欧米人の方が体力的に上のようです。でも、70〜80代ではどうなのでしょうね。日本人と欧米人の体力の違いを論ずるのは大変ですね。 ところで、欧米で出産した日本人は共通して、産後間もなくから出歩いている欧米の女性の姿に圧倒されている様子です。アメリカ在住のYさんら寄せられたメールをご紹介致します。

「夫はアメリカ人なので、3人ともアメリカで出産しました。…中略… 私の場合も例外にもれず、出産した翌日には退院という早さでした。…中略… わずか1日ほどの入院の間に、2時間ごとに体温、血圧を測りに来る看護婦、母乳育児を奨励するビデオを見せたり、おびただしい数のパンフレットの説明やサインなど、全く体を休める暇なんてないんですよね。こんなところに、これ以上いたくない、って毎回思いました。 …中略…  生まれて間もない赤ちゃんを連れて、買い物しているアメリカ人女性を見かけることがありますが、私には全く考えられませんね。 …中略… 1人目の時、3週間過ぎたからと、出産後はじめてスーパーに買い物に行ったとき、突然悪寒におそわれて、体がガタガタ震え出したことがありました。アメリカ人女性には,こういう出産後の異変ってないんでしょうか。」
 
産後1月以内に、新生児を抱いて買い物なんて、私にも到底考えられないことです。でも、こんな元気なアメリカの女性を見ても、やっぱり私にはアメリカ人は日本人より体力があるとはやはり思えないのです。若い内にどれだけ無理ができるかではなく、中高年になってからどれだけ自分の足でしっかり歩けるかが問題だと思うのです。

 私がロチェスターで驚いたのは、おびただしい数の車椅子の高齢者の姿でした。ロチェスターはメーヨーという巨大な病院を擁する小さな田舎町ですから、そこに全米のみならず世界各地から病人が集まってきて、ホテルに宿泊しながら外来診療と、極めて短い入院治療を受けるのですから、それは当然なのでしょう。でも、病院の各部門で働いている人達の中には、日本人では見たことがないほど、お相撲さんの小錦くらいに太っている人がいました。それなのに足はか細く、サッサと歩けない30〜40代の人をあちこちで見かけたのです。

 「こんなんでは年をとってからの車椅子生活者は、アメリカの方が日本よりに絶対に多い」と、私は確信を持ってしまったのですが、どうなんでしょう? アメリカでは国のためにベトナム戦争などで負傷し、車椅子生活者となってしまった人達に対して、車椅子で行きたいところへ行けるよう、国の責任で施設が整備されています。だから、車椅子の人がどの町でも目立つのかも知れません。それに対して、日本ではまだまだ車椅子で行きたいところに行けません。京都の四条河原町から四条大橋を渡るなんて、車椅子でなんてとても無理です。家から出られない車椅子生活者が多いから、町では目立たないのかも知れません。

 ところで、日本の腰痛人口は、44歳までは男女ともあまり変わらないのですが、45歳以後は女性がグンと多くなり、65歳以上では2倍ほどの違いになります(1993年、厚生省)。また、変形性膝関節症・変形性股関節症も、女性の方がはるかに多いのです。なぜでしょう?

 骨盤は大きな骨が3ヶ所の関節でつながって円い形となっています。前のつなぎ目が恥骨結合で、後ろのつなぎ目は2カ所あり、尾てい骨の左右のななめ上にある仙腸関節です。この3ヶ所が出産後、だれもが多少たりとも緩み開くのですが、産後きれいに修復されていない(つまり歪んでいる)女性が多いのです。私の経験では骨盤の歪んでいる割合は出産回数が多いほど増え、3回以上出産した人は、ほぼ全員に歪みがあると思います。

 長崎大学の田中宏和先生が1981年に発表された論文『骨盤輪不安定症−その臨床的・解剖学的研究−』の中に、女性特有の骨盤の変化として、「左右の恥骨が段差を残して固まっているものが多い」と書かれています。これは、出産で恥骨結合が開き、その後きれいに元通りにくっつかなかったとしか、私には考えられません。

 このような骨盤でも、若いうちは腰痛があってもあまり気にならない程度で、育児や家事に忙しくて自分の体をかまっている暇もない人が多いようです。また、産後の痛みなどがいったん良くなっても、更年期頃になるとたいてい悪化します。これは、筋肉・じん帯・軟骨・骨が弱くもろくなることにより、再度骨盤が緩んだり、いっそうひどくずれたりして、痛みやトラブルが起きるからです。40代の後半から腰痛持ちになった人の殆どは、「私の腰痛は妊娠・出産とは関係ない」と思い込んでおられるのですが、出産時の骨盤の歪みとしか考えられない人も多いのです。

 骨盤が悪いと股関節も痛むことがしばしばあります。太ももの骨の一番上を大腿骨頭と言います。これを骨盤でしっかりと受け止めているところが寛骨臼で、大腿骨頭と寛骨臼で股関節ができています。仙腸関節がきれいだと股関節も調子が良いのですが、仙腸関節に歪みがあると寛骨臼の位置も変わり、大腿骨頭とのバランスが悪くなります。カクカクしながら痛んだり、キリキリとこすれるように痛んだりします。こんな状態が長年続くと、股関節が変形してしまい、変形性股関節症と診断名が付くようになります。ひどくなると人工骨頭に置き換える手術を勧められます。でも手術すればすっかり痛まなくなるわけではないことは、皆さんよーくご存知ですよね。こうなる前に骨盤を整えておくと、自然に股関節も痛まなくなります。

 股関節の痛みよりはるかに多いのは膝の痛み です。膝が痛くて整形外科に行くと、たいてい「軟骨がすり減っている。変形性膝関節症です」と診断され、筋肉を強くする体操を勧められます。確かに太ももの筋肉が弱ると膝に衝撃が加わりやすくなりますので、膝は痛むことが多いのですが、それだけでは説明のつかない膝の痛みが良くあります。骨盤調整をするとベッドから降りた時にはもう痛みが消える人もあります。また、左右の脚の長さが違うと膝が痛むことが多いのですが、骨盤調整して長さがそろうと数日〜数ヶ月でたいてい痛まなくなります。もちろん運動も大切ですし、太りすぎも良くありません。

 腰・股関節・膝が痛いと歩くのも億劫になるし、体重も体脂肪率もグングンUP、ウエストサイズはさらにUP! ますます不健康な体型となります。(私は80歳になってもオシャレを楽しめるプロプーションでありた〜い!)それだけでなく、コレステロールや血糖値もUP! 糖尿病や脳梗塞などの生活習慣病にもなりやすくなります。骨粗鬆症も進行を早め、骨折などを機会にドーンと体力が低下し、要介護となったり、寝たきりになったりしてしまうのです。

 何歳になっても楽しく生き続けるためには、元気な体が何といっても資本です。産後は靭帯がゆるんでいるため、骨格のゆがみを整える絶好のチャンスです。骨格を整えると筋肉がコチコチになっているのが自然にほぐれ、腰・股関節・膝の痛み、肩こり頭痛などからも解放されます。姿勢も美しくなり、足腰の冷えもなくなり、体調も良くなります。

 何歳になっても介護を受けなくてもいいように、年をとる前に骨格を整えましょう。 「育児や介護ができる体作り、介護のいらない体作り」これが私のテーマです。

産後の安静&養生

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「アメリカで出産し入院期間が短く、産後の安静がほとんどとれなかった」というメールをもらって、7年前のことを思い出しました。

それは、木村看護教育振興財団からの派遣で、日本人11人(内1人は私費)で、ミネソタ州のメーヨーの病院見学を4週間経験した時のことです。最後に感想を語り合う会で、多くの仲間が「お産の翌日、車椅子に乗せられて、青白い顔で家に帰って行くお母さん達の姿を見た時、これではあまりにも可哀想。家で赤ちゃんを可愛いがれるとは思えない」と、異口同音に語り合いました。

私のことを話せば、少なくとも一人目は随分安静にしていました。それは私の母が口うるさくそうさせたからです。母は大正2年(1913年)、北陸の生まれで、生きていれば85歳。私が長男を出産した時、「字を見るな」、「柿を食べるな、体が冷えて体調が狂う」、「おとなしく寝てないと体にガタが来て、もう一人生んで養生するまでは治らん」など・・・、助産婦として3年目の私には「そんなのは迷信や」と言いたい反面、実例をあげて説教する母には反論はできず、昔から語りつがれていることに対して「掟破り」のようなことをする勇気もなく、おとなしくしていたものです。こんなことを書こうという気持ちにさせてくれたメールをご紹介します。


【香港のCさんのメールより】

中国では産後の体のトラブルはほぼ産後一ヶ月の間、しっかりと休んでいなかったからといわれます。たとえば手を冷たい水につけてはいけないとか、風に当たったらいけないとか、なるべく横になったほうがよいとか、そういう事がとても大事に言われますが、どう思いますでしょうか?結構退院してからみんなすぐに外出したりしますよね。また次の子を出産して、しっかりと休んでいたら、前回の不快なども消えるといわれます。そういう言い方もただしいでしょうか?(実際そういう人がいます)

「中国も日本と同じなんや!」と、ビックリ。今の私は中国や日本で語り継がれてきたことは正しいと思っています。

「なるべく横になったほうが良い」と言うのは、骨盤の安静と回復に重要であり、「手を冷たい水につけてはいけないとか、風に当たったらいけない」と言うのは、関節や筋肉の血行を悪化させ、痛みを増強させたり、乳房のトラブルの原因となると思います。

また、産後の若い女性に対して、先輩の女性が厳しく安静を言いつけるのは「せめて産後くらいは働かせまい」と、女性が元気に生涯を送るための智恵として「掟」のように堅持し続けられたのではないかと思います。だって、女性が堂々とゆっくり休めるのは、産後しかなかった時代って長かったでしょう?

また次の子を出産して、しっかりと休んでいたら、前回の不快なども消えると言うのも、ある程度当たっています。妊娠のために靭帯がゆるみ、骨盤内に児頭が入り込んで、骨盤の歪みが自然に矯正され、その後安静にすると骨盤がきれいなまま安定するため、腰痛がなくなることがあります。それにともなって背骨もきれいになり、痛みやコリがなくなり、自律神経や内臓の働きも改善する人もあります。

となると、産後の安静=養生はとても大切なのに、最近は中国でも日本でも「掟破り」が横行しています。核家族化のためだけでなく、病院での行きすぎた早期歩行、「昔からの言い伝えは科学的根拠のない迷信」のように言う医師・助産婦が増えてきたことや、高齢者の発言権が弱くなっていることも原因と思います。骨盤や背骨の働きを認識している職業人がまだまだ少ないのが、私にはとても残念です。
日本や中国も今はこのような状態ですが、まだ、産後の入院期間は5〜6日が普通で、その間は少なくとも上げ膳据え膳です。アメリカのように出産の翌日または翌々日に退院し、新生児はもちろん上の子まで面倒見ながら、家事一切をしなければならないなんてことはありませんね。

日本でも産後2時間程度で歩行させる病院もあれば、こんな助産院もあるんです。ご紹介しましょう。


【石川県の頼助産院、頼 玲瑛 院長のメールより】 

この仕事をしていると、とかく腰痛の方に出会います。ほとんどが、病院分娩の後の方で、分娩方法にも関連はあるとも思いますし、産後の母体への手当て? 院内での動線の長さ、産後の骨盤復古への理解の少なさなど。。。

 経験的にこれはどうも??と言う方に、このベルト(トコちゃん)は、骨盤を固定するのに適していると考えて、利用しています。 私は、助産院でお産のお手伝いをしていますが、産後は安静を新たに再認識しています。もちろん母乳育児を勧める為には、当たり前のこととして母児同室です。不要に歩くことなく、赤ちゃんがぐずぐず言っても、顔を横に向けて起き上がらなくても様子を見れるように、畳の部屋で、布団のお部屋にしています。

こんな産後の過ごし方が私の理想なんですが、皆さんいかがですか?皆さんの国ではどうなのしょうか? 欧米では産後の安静を説いていた時代はあったのでしょうか?「欧米人が産後の安静をとっていないことと、中高年者の車椅子生活者が、日本人より欧米人の方が多いことは関連あるのでは?」 と、私は思っているのですが、いかがでしょうか?

アメリカ人は日本人より体力があると言われますが、私は反対のように思うのです。メーヨーと交換で来られたナースを、3年間にわたって20人ほど京都観光案内をしたことがあります。清水寺とかを歩くと、途中で膝が痛いと言って立ち止まったり、ヘトヘトになって座り込んでしまう人が半数ほどありました。現役の30代を中心としたナースですよ! とにかく全員、歩くのが遅いので、金閣寺・竜安寺を見たいと言われても回れないのです。病院でも同じです。日本の病院で見る看護婦はサッサと歩いているのが当たり前ですが、アメリカ人はタラーリ、タラーリ。「いつになったら仕事が終わるんだろう?」という感じでした。

それでも、アメリカ人が日本人より体力があると思ったことがありました。それは、1日の仕事(見学)が終わった後、ミシシッピー川下りとディナーを楽しむ催しがあった時のこと、日本人は夜10時頃にはクタクタなのに、アメリカ人は元気におしゃべりして笑っているんです。ようやくベッドに入って6時間後には病棟へ。朝の仕事の始まりは夜明けと同時なので、眠くて眠くてやっとの思いなのに、アメリカ人はいつもの通り元気なのでさらにビックリしました。もしかしたら、体力を発揮する領域が違うのかも知れませんね?

更年期頃になってから「体のガタ」が来ることは次回書きたいと思います。日本人とアメリカ人との体力の違いについてもまた考えてみましょう。体験やご意見のメールをお待ちしています。