妊娠中の3タイプの痛み

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 ninpu.jpg妊婦の50%~80%が骨盤付近や腰の痛みを経験します。妊娠期骨盤痛は妊娠18週頃に始まるのが最も一般的ですが、妊娠8週~12週で始まることもあります。最もひどくなるのは妊娠29週~40週で、痛みは通常産後6ヶ月くらいまでによくなりますが、慢性になったり、身体に障害を及ぼすこともあります。夜間に痛みが強くなるという研究結果もいくつかあります。

およそ67%の妊婦が夜間の腰痛に悩み、その内36%が痛みがひどく目が覚めてしまうほどだと訴えています。過去に腰痛経験のある女性の方が、より妊娠期間中に腰痛が再発することが多く、またより早い時期に腰痛が始まりがちです。

妊娠中の骨盤痛には以下の3つのタイプがあります。

■恥骨結合機能不全(恥骨離開)
■腰椎と仙椎の痛み(腰痛)
■後部骨盤痛(仙腸関節痛)
  

貴女の痛みは、この3タイプのどれでしょう?以下でさらに詳しくそれぞれの痛みを解説します。

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chikotsu.jpg◆恥骨結合機能不全(恥骨離開):恥骨は繊維と軟骨の混合である繊維軟骨で、左右の骨盤をつないでいます。妊娠中、出産に備えて骨盤輪が広がることにより恥骨結合は平均2~3ミリから4~5ミリ広がります。

恥骨結合機能不全は関節が緩みすぎ、骨盤がグラグラと不安定になった場合に起こります。重症の場合には恥骨結合が一部または全部裂けてしまい10ミリ以上のわたって離開してしまうこともあります。

恥骨結合機能不全は一般に妊娠15週~28週に起きます。痛みは徐々に増して行きます。出産後、痛みがなくなる人もいますが、産後数ヶ月にわたって痛みが続く人もいます。

【症状】

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  • 恥骨結合の刺すような痛み、鈍痛、電流が走るような痛み、ズキズキする痛み、きしみ。実際にそれが聞こえることもあります。
     
  • 下腹部、足の付け根、会陰、もも、足、腰に広がる痛み。
  • 以下の動作が困難:歩行、階段の上り下り、椅子から立ち上がる、物を持ち上げたり運んだり、股を開く、寝返り

【原因】
恥骨結合機能障害は妊娠期間中の以下の要因の組み合わせで起きます。

◆骨盤への負荷の変化
◆ホルモンや生化学の変化により引き起こされる靭帯の弛緩
◆骨盤とコア・マッスルの弱化による背骨ー骨盤の不安定化
 

【日常生活の中でできること】

  • 物を持ち上げたり運んだり、長時間立ったり、歩いたり、負担のかかる運動を避ける。
  • 頻繁に快適な姿勢で休む。
  • 膝を曲げた姿勢で横になる。膝の間に枕を挟み横になる。膝をわずかに開いて座る。足を組まない。
  • 股を開く動作を避ける
  • 車の乗り降りの際には膝をくっつけた状態で。
  • ベッドに横になったり、起き上がったりする際には足を開かないようにする。寝返りの際にも、できるだけ両足を一緒にする。
  • 良い姿勢を保ち、腰を曲げたりひねったりしない。
  • 水泳をする場合は、足を外側に蹴る動作のある平泳ぎなどは避ける 

お薦めのベルトは骨盤を後方から前方に恥骨に向かって締めるトコちゃんベルト1です。

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◆腰椎と仙骨の痛み
 

youtsui.jpg【症状】
腰の真ん中あたり、しばしば腿の後ろにも痛みを感じます。長時間立っていたり、同じような姿勢を続けたり、物を持ち上げたり、ひねったりすると痛みは悪化します。

【原因】
腰椎と仙骨の痛み、いわゆる腰痛は、妊娠中の体重増加によって姿勢が変わり(お腹を突き出し、反り返るような姿勢)、腰が過度に湾曲することによって起こります。この体重負荷の配分の変化によって、椎間板、靭帯、関節面にストレスがかかります。これらのストレスは神経幹や骨盤の筋肉組織の限界を越え、痛みにつながります。また子宮の拡大のために腹筋が伸ばされ、腹筋力はさらに弱まり、腰の筋肉にはさらにストレスがかかり、鈍痛や刺すような痛みとなります。

お薦めのベルトはトコちゃんベルト2です。お腹が大きくなってきたら妊婦帯2でお腹を支えることで、腰への負担を減らすことができます。


 

 ◆仙腸関節痛(後部骨盤痛):約20%の妊婦に起こります。

senchoukansetsu.jpg仙腸関節(図1)は体重を支えるための丈夫で安定した関節で、普段は、ほとんど動くことはなく、歩いたり走ったり飛び跳ねたりと言った動作の際に足から背骨への衝撃を吸収してくれます。

【原因】

  1. 出産に備えて骨盤を拡張させるためのリラクシンと呼ばれる妊娠中に分泌される弛緩ホルモンの影響によって、体の靭帯が緩みます。
     
  2. 子宮の成長により骨盤周囲のコアマッスルが引き伸ばされ腹筋が弱まることによって起こります。
     
  3. 妊娠に伴う体重増加や歩行姿勢の変化によって仙腸関節への負荷が著しく高まります。
     
  4. 妊娠中の体重増加による仙腸骨関節にかかる負荷は増加するとともに不安定化します。

【症状】

  • 骨盤、仙腸骨周囲の深い位置での鈍痛
  • 足の付け根、ももの後部あたり、お尻の頻繁な痛み
  • 立ったり、座ったり、階段を上ったり、片足で立ったり、低い椅子に座ったり立ったり、物を持ち上げたりする際により痛み、横になっていると痛みは軽減する。
  • 仙腸関節に腫れや神経痛がある場合は、骨盤に凝りや激痛を感じるかもしれない。


日常生活の中でできること

<横になる姿勢の時>

  • 膝の間とお腹の下に枕をはさみ横向きに寝る。横向きに寝ることは、胎盤への血流を減らすことなく腰への負担を減らします。
  • もし、腰がベッドに沈むようだったら、ベッドと腰の間にタオルを巻いたものを入れます。
  • 特に、妊娠19週後は長時間上向きに寝ることを避けます。長時間の仰向き姿勢は赤ちゃんと子宮の重さが血管や背骨を圧迫し、胎盤や赤ちゃんへの血流を減らしてしまうからです。


<立ち姿勢の時>

  • 頭の上から紐で真っ直ぐに引っ張られているような気持ちで真っ直ぐに立ちます。
  • お腹をお尻を引っ込め腰の湾曲を減らします。
  • 膝をわずかに曲げて立つことにより腰の湾曲を減らすことができます。

<座り姿勢の時>

  • 背もたれの真っ直ぐな椅子を選びましょう。
  • 膝とお尻が同じ高さになるようにして猫背にならないようにしましょう。
  • 小さな枕などを背中と椅子の間に置くのもいいでしょう。

お薦めのベルトはトコちゃんベルト2です。

 

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