ほとんどの腹帯は、女性の健康にとって、むしろ有害

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戌の日とは?日本には妊娠5ヶ月の戌の日にさらしを巻いて、安産を祈る習慣があります。  しかし、これは日本特有の習慣であり、医学的な意味はありません。それどこ ろか「日本人に妊娠中毒症が多いのは、この習慣が原因」と、産婦人科の教授ら によって指摘されています。それは、なぜ?
腹帯やガードルなどで、おへその上までしっかり締めると、子宮の中で赤ちゃ んがママの背骨に押しつけられます。すると、その間にある大静脈が圧迫され、 下半身から静脈血が心臓に戻りにくくなり、足がむくんだり(浮腫)、静脈が太く 浮き出るようになります(静脈瘤)。

また、大動脈も圧迫されると腎臓に行く血液が減ります。すると、オシッコが 作られにくくなりますので、腎臓から「もっと血圧を上げて血液をたくさん送っ てくれ!」というホルモン(アンギオテンシン)が分泌されます。そのため、高血圧になり、腎臓の機能が低下して蛋白尿が出たりします。  どうですか? 妊娠中毒症の三つの症状、浮腫・高血圧・蛋白尿が、見事にそ ろいましたね。

また、胎盤に行く血液も減って胎盤が弱り(胎盤機能不全)、赤ちゃんが栄養不 足になったり、弱ってしまうのです。

腹帯を強く締めないと胎児が大きくなり過ぎ難産するって本当?

これはかなり当たっていて、強く締めると赤ちゃんは 栄養不足になり、大きくなれません。そのため、安産となりやすいのですが、最悪の場合、胎盤の一部がはがれ、赤ちゃんが胎内で死んでしまうこともあります。貴女はこんなことをしてまで、小さい赤ちゃんを産みたくはないでしょう? 

 妊娠〜お産期にかけての女性の骨盤や靭帯の変化(どんなホルモンが働くのかなど)を教えてください。産道を広げるために、妊娠反応が+に出る頃、つまり妊娠4週頃から胎盤の元となる組織=絨毛から、大量のリラキシンと名づけられたホルモンが分泌されるようです。

妊娠中の腰痛の原因は?

このホルモンは、まだ測定することはできませんが、その作用で骨盤を支えているじん帯がゆるみ、骨盤がグラグラになってきたところに、自らの体と、どんどん大きくなってくる赤ちゃんを支える負担がかかるため、全く腰痛知らずだった人ですら、いきなりお尻が重だるくなったり痛んだりすることがあります。 ホルモンの分泌量に個人差があるのか、その効き方に個人差があるのか、その両方なのか、多分両方と思います。双子のように大きな胎盤からたくさんのリラキシンが分泌され、かつ、40歳近い年齢で靭帯が脆弱になっている女性は、重症になっていることが多いです。

骨盤が歪んでしまう主な原因は何ですか?

たとえば、以下のような動作で歪むことが多いようです。

横座り、ペタンコ座り 左右どちらかの側臥位ばかりで寝る 上の子を腰骨に乗せるように抱いて、片脚に体重の大部分を乗せて立つ 床の物を右手で拾う時に右足を前に出す 風呂の洗い場で小さな椅子に右お尻だけ乗せて、右手に洗い桶を持って浴槽のお湯を汲むそれでは、お産が終わりホルモンが出なくなれば自然に骨盤のグラグラや靭帯の緩みも解消されるのでは?

緩みが生理的範囲(11mmくらいかな?)ならば回復します。しかし、緩みきって恥骨結合が20mm以上も開いた時などは、自然には回復せず一生痛む人もあります。

産後の尿漏れなどのトラブルの原因はなぜでしょう?

これは緩みというより、骨盤の底面積が広く変形しために続く後遺症です。

<「さらしの腹帯」「産褥ニッパー」など諸外国には見られない習慣のようです。これには医学的意味はあるのでしょうか? 「お腹の戻りを助けるため」と説明しているところが多いようですが、本当ですか?

子宮 → 締めなくても収縮する。 腹筋 → 締めた方が早く回復しやすい。腰椎の負担を減らし、良い姿勢を保つには、おへそから下だけを締めればよい。 皮膚 → 締めなくても、腹筋の回復にしたがって回復する。 骨盤底筋群(骨盤の底を支えているテント状の筋肉)    → お腹を締めると腹圧が下に逃げるため、回復が遅れる。 骨盤 → 締めた方が回復が早いが、産褥ニッパーでは腰骨の一番はっているところを締め付けるので、骨盤を洗面器型から寸胴型に変形させ、腰痛を悪化させる。

 寸胴型になった骨盤では、底を支える筋肉も引き伸ばされ弱くなります。さらに、お腹をニッパーなどで締めつけると、骨盤の上から見た面積が狭くなります。するとテコの原理で底面積が広い形に変形します(=洗面器型であるべき骨盤がずん胴型に変形)。また、本来骨盤の中に収まっているべき直腸・ 子宮・膀胱も一緒押し下げられ、痔や脱肛・排尿障害(尿が出にくい、もれる)・ 子宮脱の原因となります。産後すぐにこれらに悩まされる人もあれば、更年期を 過ぎてから悩む人もありますので、ご注意を!!


では、どうしたらいいのでしょう?  

もちろん、何も着けなくてもかまいません。  でも・・・
(1)冷えるのが心配だったり、何か着けないと不安な人は、お腹の皮膚に跡が付かない程度のソフトな下着か腹帯を着けましょう。 (2)腰が痛い人は、   

*晒しを三つ折にして、恥骨と尾てい骨を押さえるようにしてしっかり巻き、残りは下腹を持ち上げるように巻きましょう。  

**自分で巻けない人は、買って着けましょう。腰痛を和らげ、しかも、妊娠中毒症を引き起こさないものは、「トコちゃんベルト」と、腰部保護プロテクター(犬印)の二つしかありません。プロテクターは、薄いアウターにもひびかず、外出時には重宝しますが、腰痛予防の最も大切な時期である産後の入院中には、とても着用できないのが最大の欠点です。

腰が痛いとお腹が張りやすくなり、お腹も痛むことがあります。痛みは痛みを 呼びますから、「お腹が大きいんだから、腰お脚の付け根がが痛いのは当たり前」 と思って我慢しないで!


理想的な腹帯とは?

 まとめましょう。産後の体の回復のための理想的な腹帯とは、「骨盤の下半分 をしっかり締め、腰骨の張っているところは強く締めず、おへそから下のお腹は 軽く支え、おへそより上は決して締めない」ものです。妊娠中も産後すぐからも 使える理想的な腹帯を求めて、私が何年もかかって考え作ったのが「トコちゃん ベルト」なんです。

 腰に自信のある人は、木綿のゆるい総ゴム編みの腹帯で、軽く腰とお腹を保護 すればOKです。さらしがお気に入りの人は、三つ折にして産前と同じように、 腰をしっかり、下腹は軽く支える程度に巻きましょう。

 病院や助産院には、「これが産褥ニッパーです」と言って「トコちゃんベルト」 を持って行ってもかまいません。胎盤が出て、傷を縫って、着替えて、きれいな パッドを当てた時に、同時に「トコちゃんベルト」で骨盤を保護するのかがベス トです。骨盤がゆるみっぱなしのままベッドで寝て、歩いてトイレに行くと、骨盤が歪んでしまったり、いっそうひどく開ききる人があります。

 「トコちゃんベルト」は骨盤と腹筋をすみやかに回復させますので、元気に動 ける体に早くなります。すると、姿勢も良くなり、贅肉も減り、スタイルも良く なります。お腹のゼイ肉をいくら押さえても、健康にも美しくもなれません。締めるべきは骨盤です。

 腹筋の運動などは産後2ヶ月ほどたってから始めれば、しっかりウエストは細 くなりますのでご心配なく。ニッパーやガードルも産後2ヶ月までは着けない方 が健康のためですが、産後2ヶ月たって薄いワンピースなどで外出する時など、 スタイルが気になる場合は、ガードルを着けるのが良いと思います。

 私は若い頃から殆どガードルを着けたことがありません。3回の出産後も、さ らに50歳の今日に至るまで、ニッパーもガードルも着けたことがありません。でも、お腹もお尻も締まっていて、オバサンスタイルではありません(^o^)


妊婦の太り過ぎと難産の関係/読者からの質問

「産婦人科で妊婦が太りすぎで難産になるのは、産道にも肉がついてしまうためと説明されましたが、本当にそんなことがあるのでしょうか?産道にまで肉が つくなんて、これは、超おでぶでもない限りないのでは?と思う のですが。 アメリカに住んでいると、日本人は、アメリカ人のような 超肥満はありえないので、まず、注意されないのでしょうが、本当 のところ、体重増減は、どの程度までならいいのでしょうか?」

骨盤=骨産道の内側に脂肪が大量に着くと、骨盤の内腔は狭くなります。すると、ちょうど排水パイプの内側に油やゴミがベトベトに付くと水の流れが悪くなるように、胎児は下降しにくなります。欧米人でも日本人でも超肥満女性には良く見られます。

日本人で妊娠期間中に18kgの体重増加で、黄色脂肪肝(フォアグラ状態)となり、肝機能低下を来たした人がありました。20kg以上の体重増加を来たした肝臓が正常なことはまずないそうです。同時に腎臓にも負担がかかることが多いようです。

京大病院では児への生体部分肝移植が頻繁に行われていますが、提供者は父母のどちらかです。母親が提供できない最大の理由は黄色脂肪肝、父親が提供できない最大の理由はアルコールによる肝機能低下なんですよ。両親がこうだと他の提供者を求めて海外に渡ったり、祖父母が提供したりと大変なんです。こんな夫婦って多いんです。

脳梗塞・心筋梗塞予防や、全身の活性酸素による酸化=老化の面から考えても肥満は命を縮めます。もちろん、シミや老人性ゆうぜい(首につく小さいイボ)も増えるし、美容にも良いはずがありません。

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