赤ちゃんは無理に座らせないで

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【寝返りはしっかりと!】
赤ちゃんの発達のうち、(1)首が座る、(2)座る、(3)立つ、(4)歩く、という順番は決して替わることはありませんが、寝返りやハイハイはとても個人差が大きいのです。生後1週間以内でも、うつ伏せから仰向けに寝返りする子は時々いるし、首が座る前に仰向けからうつ伏せの寝返りをする子もいます。かと思うと、お座りができるようになっても寝返りをしない子もあります。ですから、寝返りをする・しないは、あまり発達には大きな関係がないとされています

先日、NHKのBS「世界の子育て」で、京大の霊長類研究所の先生が、「這うことと歩くことは全く関係ない」と笑いながら話しておられました。これを聞くと、あたかも「乳児の発達にとって這うか這わないかは、たいした問題ではない」と受け止める人が多いのではと、私はとても気になりました。


私の経験では寝返りを早くからしっかりする子の方が、腕をはじめ全身の筋肉の発達も良いし、向き癖もつきにくく、頭は丸いし、背骨の歪みもできにくいと思います。
全くうつ伏せになったことのない子は頭も歪んでいることが多いし、首の座りや寝返りも遅いように見受けられるのですが、きちんと統計調査もされていないのに、自分が研究している視野からの判断だけで「関係ない」と断言するのは、研究者として科学的姿勢に欠けるのではと思いました。

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【無理に座らせないで!】
<2次歪曲(前湾)の出現>


新生児→3ヶ月頃首がすわる頃 →1歳すぎ立って歩く頃→成人

赤ちゃんは座ると視界が変化するためか、機嫌良く遊ぶことが多いようです。そのため、まだしっかり一人で座れないのに、まるで写真館で撮影するように、ソファに背をもたれて座らせている子を見ることがあります。私は背骨の成長から見て、これは良いこととは思えません。 日本では、庶民の赤ちゃんがオシメを着けて布団で育てられるようになったのは、まだ数十年の歴史しかないようです。

私の育った加賀地方の田舎では、母から聞いた話では、「65年ほど前まではイズミと呼ばれる藁で作った籠の中に、赤ちゃんを裸のまま胎児のような格好で座らせ、首から上だけ出して首から下はボロ布などをイズミに詰め込んで、寒くないようにして育てた」と。
ところが、福井出身の40代の人から「私はイズミに入っていた記憶がある」と聞いて驚いたのですが、なんと最近、東北出身の20代前半の人が、「私もイズミに入っている写真を持っている」と、そのカラー写真を私に届けてくれたのです(写真1)。

写真のイズミはずいぶん大きく立派ですが、小さな藁籠だとちょうど『タミータブ』に衣服を着たまま入れたようになるんですね。


タミータブの威力には驚かされてばかりです。生後1週間で股関節の開きが悪かった子が、たった1週間で改善したり、向き癖のため頭がひどく歪んでいた生後2ヶ月の子が、半年できれいになった

タミータブを考案者も、これほどの効果はわかっていないのではと思いますが、古今東西、赤ん坊を機嫌良く健康に育てる智恵には、共通性がちゃんとあることに驚きました。イズミのように丸い籠などに座らせられても、膝から下が支えられるため腰は安定していますが、前記のようにソファに座らせるのは違います。2本足歩行ができるようになった後の人間の腰椎は、前にカーブしているのが正常ですが、ソファなどに無理に座らせると腰椎は後ろにカーブしたまま筋肉が緊張して支えます。私の整体の先生から腰椎の正常なカープがない人は、まず間違いなくあまり這わず、生後9ヶ月くらいで歩いた人だ」と学びましたが、その後気を付けて観察を続けたところ、全くその通りなのです。

腰椎の正常なカープがないと腰椎は歪みやすく、腰は凝ったり痛んだりと大変です。それだけでなく、背骨全体の正常なS字状カーブもできていないため、肩こりをはじめ全身の不調で悩む人も少なくありません。 歩けるようになっても、急ぐ時は超スピードで這うような子は、幼児になっても青年になっても、たくましい子が多いようです。しっかり這わせてゆっくり歩くのが、背骨の正常なS字状カーブを作る上でとても大切です。ましてや、歩行器なんて絶対に使わないでね

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