pwd 01iwvE/oGs30E rc 1224 date 2010/4/11(日)13:50 uname ヴィスタ email host ip174-66-136-2.sd.sd.cox.net subject re(1):井上ひさし氏 size 1011 how -1 link 1 resp 83195.msg tree 83195 psemail res 去年、当時補習校の中学3年の子供の国語の教科書に「握手」という作品が載っていました。内容は自伝に近いのですが、大人になってから子供の頃お世話になった孤児院の宣教師の先生が自分の死期をさとり、お別れに来てくださるというものです。 その宣教師の先生が、数十年前に主人公(井上ひさし)が孤児院から物を盗み出し、その資金で家出をして帰ってきた時に、心配のあまりゲンコツを加えたことを許してほしいと謝罪にわざわざ仙台から東京を訪れ、その数日後に亡くなるというストリーでした。宣教師は、その時以外は、心から井上ひさしを愛し、世話をしてくれたようです。 日本語力の劣る子供のために、いつも単元の前に追加の説明を家でするのですが、井上ひさしの略歴を調べる中で前妻さんへの暴力、孤児院に引き取られる前の義理の父親からの暴力のことなどを知りました。幼いころ受けた暴力のお陰で、大人になってから今度は自分が他の弱い者への暴力を繰り返すサイクルに打ちのめされました。人間には光と影の両面があるということをどう子供に説明していいかわからず、悩んでしまっているうちに、補習校での単元が終わりました。 ごめんなさい、思いっきり横ですね。