Happiness is a journey

John N. Doggett

雑誌で影響力のある黒人指導者20人の中に選ばれ、ラジオのトークショーなども担当し、幅広く活躍するジョン・ドゲット教授のエッセイを、SweetHeartが許可を得て転載・翻訳しました。

 

幸せは目的地ではない

あなたは幸せですか?あなたにとって幸せであることは、毎日の優先事項ですか?それ以前に、幸せであること自体が、あなたにとって大切なことですか?

 

私が中学生の頃、よく私は友人達に「君は恐ろしいほどまじめた」と言われたものだったが、当時の私ときたら、それが誉め言葉だと受け取るほどの生真面目さだった。

昔の私は、優等生で、目的がはっきりしており、自分にも」他人にも厳しかった。自分自身に対して高い標準を設定し、さらにそれを超えようと試みた。そして、決して不可能なことはないと本当に信じていた。もし一生懸命に励み、努力を惜しまなければ、報われるものと確信していた。

問題は、幸せであるという状態は、手が届かないほどの贅沢品だと思い込んでいたことだった。だから、幸せより、まず成功することの方が、ずっと重要だった。そして、成功さえ約束されてしまえば、その後、いくらでも幸せを感じる時間があると思っていた。

ある夏、私はデンマークのコペンハーゲンで仕事をすることになった。そして、そのことが、私の全てを変えた。私は人生ではじめて、仕事と個人的な生活の両方を充実させる国に住み働いたのです。仕事と家族に対し、同等に貢献する国に。

デンマークでは、ほとんどのヨーロッパの国と同様に店は1週間に4回しか開かず、午後5時半には閉店してしまう。木曜日だけは遅くまで(といっても午後7時までだが)開いていた。土曜日には、すべての店が午後1時には閉まり、月曜の朝まで開店しなかった。

私が、デンマーク人の友人達に、なぜ店が24時間開いていないのかと質問すると、彼らは、「なんのために24時間開かなくてはならないの?」と聞くので、「店が24時間開いていたら、遅くまで働けるし、時間がある時に、必要な物を買うことができるじゃないか。そうすれば自分の仕事のスケジュールを、店の時間に合わせる必要なんてなくなるだろう。」といった。それに対して友人達はこう言った。「自分の人生を仕事にコントロールされたいだなんて、誰が思う?時間を全て仕事に費やし、自分の時間を楽しまずにいて、一体どうやって良い親、良い伴侶、良い労働者になれるというの?」

最初の頃、私は彼らは気が変なのだと思ったが、2週間もたたないうちに、個人的生活と仕事を同等に扱いバランスを保つという考え方が、とても気に入ってしまった。以来、そのときに学んだことを、いかに自分の人生に適用するかで悪戦苦闘してきた。

この土曜日、テキサス大学院の教員、卒業生、学生の間で、あるEメールのメッセージが回覧されはじめました。そのタイトルは「誰もみていないがごとく踊れ」というものでした。メッセージの発信人が誰なのかわからないのですが非常に重要なことについて語られているので、上記の私自身の体験を踏まえて、ここでテキサス州オースティンで回覧されているEメールを、みなさんと分かち合いたいと思います。

たとえば、私達は「結婚したら・・・。子どもができたら・・・。○○したら・・・人生はさらに良くなる」と確信している。しかし、子どもができると、今度は、子どもがまだ小さすぎるから・・・という理由でフラストレーションを感じ、子どもがもう少し大きくなったら、もっと充足感が得られるだろうと思う。

ところがティーンエイジャーになった子どもに手を焼くやいなや、この難しい年頃を過ぎてくれれば、きっと幸せになるだろうと思う。

私達は、夫(妻)がもっとしっかりしてくれたら、もっと良い車が買えたら、もっと素敵なバケーションに行けたら、定年退職したら、自分の人生は完璧になるだろうと自分自身に言い聞かせる。でも真実は、今この時を除いて幸せになる時などないのだ。今でなければ、一体いつ幸せになれるというのだろう?

人生には常にさまざまな荒波が待ちうけている。それを自覚し、それでも、とにかく幸せであろうと心に誓うことが最良なのである。以下は私の好きなアルフレッド・ドゥソーザの言葉である。

長い人生、つまり本当の人生は、今まさに始まろうとしていると私は思っていたが、いつも何かしらそれに立ちはだかる障害があった。先にやるべきことがあったり、何かやりかけの仕事があったり、払い終えねばならない借金があったり・・・。それを終えてから初めて人生は始まるのだと。そして、ついにわかり始めた。実は、これらの障害自体が私の人生なのだと。

人生を洞察することで、私は幸せになるための道などないのだということを悟った。幸せそのものが道なのだ。今、この一瞬一瞬を大切にしよう。さらに、同じ時を友に過ごす特別の人がいるなら(あなたの大切な時間を共有するほどの特別な人なのだから)、なおのことその時を大切にしよう。

だから、学校を卒業するまで、学校に復学するまで10ポンド痩せるまで、10ポンド太るまで、子どもができるまで、子どもが巣立つまで、仕事を始めるまで、退職するまで、結婚するまで、離婚するまで、金曜日の夜まで、日曜日の夜まで、新しい車や家を買うまで、車や家のローンが終わるまで、春まで、秋まで、冬まで、福祉に頼らなくなるまで、一日まで、15日まで、お気に入りの音楽がラジオでかかるまで、お酒を一杯飲むまで、酔いから覚めるまで、死ぬまで・・・待つのはやめておしまいなさい。今より他に幸せになるべき時はないのだから。

幸せとは旅そのものであって、目的地ではない。

 

お金を必要としないがごとく働き、
一度も傷つかぬがごとく人を愛し、
誰にも見られていないがごとく踊りなさい。

 

 

Happiness is a journey
  Are you happy with your life? Is happiness a daily priority? Is happiness even important to you? On Saturday, a e-mail message started circulating among faculty, graduates and students of the MBA program at the University of Texas at Austin. Its title was "Dance Like No One's Watching." I don't know who the author is, but I want to share it with you because it talks about things that are real important.

When I was in junior high school, my friends told me that I was as "serious as a heart attack." What is frightening, in retrospect, is that I thought that was a compliment. I was an A+ type person. Goal oriented, driven and tough on myself and others. I set high standards for myself and then tried to exceed them. I never really believed that anything was impossible. I was convinced that if I worked hard enough and was willing to pay the price, I could get it.

The problem was that I thought that being happy most of the time was a luxury that I couldn't afford. It was just too important to be successful to worry about being happy. There would be plenty of time for happiness once success was secured.

Then I spent a summer working in Copenhagen, Denmark, and everything changed. For the first time in my life, I lived and worked in a country where there was an equal commitment to excellence in professional and personal life. An equal commitment to the job and to the family.

In Denmark, as in most of Europe, shops and stores closed at 5:30 four nights a week. They stayed open late on Thursday nights. Late was defined as 7:00 p.m. All stores closed on Saturday at 1:00 p.m. and didn't open again until Monday morning.

When I asked my Danish friends why they didn't have 24-hour shopping, they asked "why would we want to do that?" I told them that if stores stayed open 24-hours a day, you could work as long as you needed to get "the job done" and still be able to buy what you needed when you had time. You didn't have to adjust your work schedule to the shops' hours.

Their response stumped me. They said, "Why would we want to have our jobs control our lives? How can we be good parents, good spouses and good workers if we spend all of our time at work and never have any fun?" At first, I thought they were crazy, but within two weeks, I fell in love with the idea of having an equal balance between my personal and work life. Since then I have struggled to apply what I learned in 1982 to how I live my life.

With that as my personal testimony, let me share with you the e-mail that is circulating around Austin, Texas.

DANCE LIKE NO ONE'S WATCHING

We convince ourselves that life will be better after we get married, have a baby, then another. Then we are frustrated that the kids aren't old enough and we'll be more content when they are. After that we're frustrated that we have teen-agers to deal with. We will certainly be happy when they are out of that stage. We tell ourselves that our life will be complete when our spouse gets his or her act together, when we get a nicer car, are able to go on a nice vacation, when we retire. The truth is, there's no better time to be happy than right now. If not now, when?

Your life will always be filled with challenges. It's best to admit this to yourself and decide to be happy anyway. One of my favorite quotes comes from Alfred D'Souza. He said, For a long time it had seemed to me that life was about to begin -- real life. But there was always some obstacle in the way, something to be gotten through first, some unfinished business, time still to be served, a debt to be paid. Then life would begin. At last it dawned on me that these obstacles were my life."

This perspective has helped me to see that there is no way to happiness. Happiness is the way. So, treasure every moment that you have. And treasure it more because you shared it with someone special, special enough to spend your time ... and remember that time waits for no one. ...

So stop waiting until you finish school, until you go back to school, until you lose 10 pounds, until you gain 10 pounds, until you have kids, until your kids leave the house, until you start work, until you retire, until you get married, until you get divorced, until Friday night, until Sunday morning, until you get a new car or home, until your car or home is paid off, until spring, until summer, until fall, until winter, until you are off welfare, until the first or 15th, until your song comes on, until you've had a drink, until you've sobered up, until you die to decide that there is no

better time than right now to be happy. ...

Happiness is a journey, not a destination.

Thought for the day:

Work like you don't need money,
love like you've never been hurt, and
dance like no one's watching.



John Doggett is a management consultant, lawyer, and business school professor who lives in Austin, Texas. Talkers Magazine has selected John as one of the 100 Most Influential Radio Talk Show Hosts in America. Headway Magazine has selected John as one of the 20 Most Influential Black Conservatives in America.

あなたの幸福がここにある

幸福な人は、変わるものは変えようとします。
        変わらなかったものは、静かに受け入れます。

幸福な人は、喜びを大きくして悲しみを忘れます。

幸福な人は、「愛する」という言葉を最初に学びます。

幸福な人は、「ノー」と言えるちょっとした「勇気」を持っています。

幸福な人は、幸せをつかむ努力をします。

不幸な人は、幸せに見える努力をします。

幸福な人は、自分に本当に必要なものは何かを知っています。

幸福な人は、幸運を必ず生かします。

幸福な人は、自分を信じて決断します。

 

【SweetHeartちょっといい話しBEST】

僕が高校1年生だった頃のある日、学校から歩いて帰宅するクラスメートが目に入った。彼の名前はカイル。山のような教科書を抱えていた。ぼくは心の中で「金曜日に教科書を全部もって帰るなんて、どんなヤツだろう。きっとクソまじめなガリ勉に違いない。」と思った。ぼく自身は、週末はパーティーや友達とのフットボールの約束などの計画でいっぱいだった。

それで、そのまま歩き去ろうとした時、彼に向かって何人もの生徒達が走っていくのが目に入った。彼らは、わざとカイルにぶつかったので、彼の抱えていた本はバラバラに飛び散り、カイルは蹴つまずかされて泥の中に倒れてしまった。メガネも吹っ飛び、10フィート以上離れたところに落ちたのが見えた。彼の見上げた目に宿ったひどい悲しみの表情が、僕の心をゆさぶった。

それで、ぼくは四つんばいになってメガネを捜している彼の所に走りよった。彼の目には涙が浮かんでいた。ぼくが「あいつら、ろくでもないヤツラだ。他にやることがないのかよ。」と言いながらメガネを手渡した。彼は僕を見ながら「ありがとう!」と言った。満面の笑顔だった。その笑顔は、心の底から感謝しているということを示す種類のものだった。

僕は散らばった本を拾うのを手伝いながら、彼がどこに住んでいるのかを尋ねた。意外なことに僕の近所だった。それで、なぜ一度も会ったことがなかったのかと尋ねた。彼はずっと、私立の学校に行っていたからだと言った。僕は今まで私立に言っているような子と仲良くなったことはなかった。

家に帰る道すがら僕らはずっといろんなことをしゃべった。カイルは、とってもいいやつだった。僕は土曜日に友達とフットボールをするんだけど一緒に来ないかと誘った。カイルは承知し、僕らはその週末をずっと一緒に過ごした。カイルのことを知れば知るほど、僕はカイルのことが好きになった。そしてそれは僕の他の友達も同じことだった。

月曜の朝、カイルが再び金曜日に持ちかえった全ての本を抱えて登校するのが見えた。僕は彼を呼びとめ「毎日、山のような本を抱えて、筋肉を鍛えてでもいるの?」と言うと、カイルは笑って、抱えている本の半分を僕に手渡した。

それからの4年間、カイルと僕は大の親友になった。そして僕らは4年生になり大学進学を考え始めた。カイルはジョージタウン大学に進学することを決め、僕はデューク大学に進学を決めた。僕らは、どんなに距離が離れようと、ずっと友達だと分かっていた。カイルは医者になるつもりだったし、僕はフットボールで奨学金をもらったので、ビジネスの分野に進むつもりだった。

カイルは卒業式で卒業生を代表して告別の辞を述べることになった。僕は、最初から最後までクソまじめなカイルをからかった。彼は卒業式のためにスピーチを準備しなければならなかった。僕は内心、壇上で話すのが自分じゃないことがとても嬉しかった。

卒業式の日、僕はカイルを見つけた。彼はとてもかっこよかった。彼は高校生活で真の自分というものを発見した一人だった。彼は満たされているように見え、今やメガネさえ、さらに彼を立派に見せていた。彼は学校生活で僕よりもずっと女の子にモテたし、色んな子ともデートしていた。もちろん、たまにそんな彼に僕は嫉妬したこともあった。

その日、彼が珍しく緊張しているのがわかった。それで、僕は彼の背中をたたいて「オイ、お前なら大丈夫だよ。」と言った。カイルは、僕のことをじっと見つめて微笑みながら「ありがとう」といった。カイルは咳払いしてからスピーチを始めた。「卒業は、山あり波ありの学生生活を乗り越えさせてくれた人々に感謝する時です。皆さんのご両親、諸先生方、兄弟姉妹、コーチ達に・・・そして何よりも友達に。誰かの友達になってあげるということが、人にあげられる一番の贈り物だということを皆さんに伝えるために、僕は今日、ここに立っております。今から皆さんに一つの話しをします。」

そして、カイルが僕との初めての出会いの日のことを語り始めたとき、僕は、信じがたい思いで友を見つめていた。あの週末、カイルは自殺する計画を立てていたのだった。彼は自分のロッカーをすっかりきれいにし、後で、お母さんが大変な思いをしないようにと、全ての物を家に持ち帰っていたのだと話した。

彼は僕をじっと見つめちょっと微笑んだ。「ありがたいことに僕は救われたんです。僕の友達が言葉にできないことをして僕を救ってくれたんです。」

このハンサムな人気者の少年の、最も気弱になっていた瞬間の話しに会場の一堂が息を飲むのが聞こえた。彼のお父さんとお母さんが僕を見て、さっきカイルが僕に投げたのと同じ感謝の笑みを向けるのを見た。

その瞬間まで僕は僕のしたことの深い意味など知る術もなかった。自分の行動力を決して低く見積もってはいけない。たった一つの小さな振るまいが誰かの人生を変えるかもしれないのだから。良くも悪くも。神様は、人間誰しも、お互いに何らかの影響を与え合うようにされたのだ。そして、その神様は誰の心の中にもいるのだ。その神様を見つけよう。

 

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