胎嚢 (たいのう) 
GS (Gestational Sac)

赤ちゃんの入っている袋のことを胎嚢(Gestationl sac)といいます。はやくて、妊娠5週後半から見えてきます。

細ナス型の子宮が増加!?

今現在、出産適齢期にある女性の多くは、生まれた時から自家用車のある生活をして育ってきました。農作業をしたことがないのはもちろん、子どもの頃の外遊びの機会も少なく、成人すれば最寄のコンビにに行くにも車で・・・という生活習慣を長年続けることにより、骨盤を支える靭帯や筋肉が細く弱くなり、骨盤がゆるみ内臓全体が下垂している女性が増加しています。そのため、細ナス型の硬い子宮の人が増え、その中で胎嚢(たいのう/GS)は丸くなれないのではと考えられます。

 

丸ナス型の子宮の中では胎児が
あぐらを組んで両手をなめられる姿勢

細ナス型の子宮の中では
正常な胎勢がとれない

 

現代女性の骨格の異変・・・正常なS字状湾曲のない脊柱、類人猿型骨盤

正常な女性型

類人猿型(縦長の骨盤

類人猿型骨盤では胎児の反屈位やつらそうな姿勢になりやすい。不妊、不育に悩む女性の多くに骨盤のゆがみや過剰な緩みのみならず、類人猿型が見られる。

 

● 胎嚢(GS)と胎勢(胎児の姿勢)の悪化

類人猿型骨盤で、5年間不妊の母から生まれた子。子宮内のスペースに余裕がなく、妊娠19週で伸びていた膝は生後もなかなか曲がらず、苦悶様表情と全身の硬直や啼泣が激しかった。

 

 

妊娠14週、両足の甲が顔の前に

妊娠18週、両下肢伸展
 

どちらの胎児も両膝関節伸展。この状態が妊娠後期まで続くと、股関節脱臼の原因となる。細ナス型の子宮、細い胎嚢(たいのう/GS)の中では、正常な胎勢をとれないものと推察される。

 

トコちゃんベルト着用による、いびつな胎嚢(GS)の形状改善

          @細ナス型の胎嚢 トコちゃんベルト着用開始 A丸型の胎嚢に改善

 

妊娠9週までに骨盤ケアで丸い胎嚢を作り、その中で児を育てるのが理想的です。骨盤内部の下垂を骨盤高位で胃の方は戻し、トコちゃんベルトを締めて骨盤輪固定を行うことで、子宮頚管にかかる物理的刺激が軽減。子宮は柔らかく、胎嚢は丸くなると示唆されます。9週を過ぎている人にも、ぜひ、骨盤をお勧めします。

 

参考文献:合阪幸三「切迫早産時の超音波断層法」−特に恥骨結合部ー、産婦人科治療Vol.91.No.12005/7 P71〜74
服部律子、「産褥早期における腰腹部固定帯の効用」母性衛生Vol.40 。No.2. 1996/6 P278〜282
鈴木茂夫、「単臀位と股関節脱臼」臨床整形外科 第15巻 10号(1980年) P939〜946

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