よい結婚、悪い結婚

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interjection.gif先月は、よい離婚、悪い離婚について書きました。それに変わりまして、今回は結婚についてです。結婚の良し悪しを決めるには、いろいろな基準がありますが、今回は心理的に見た夫婦関係のありかたに基づいて結婚についての判断をしてみます。

先ずは次の夫婦間の会話を読んでください。

夫:「この週末は、友達と会う予定なのか。」

妻:「そうよ、土曜日にモールで会ってちょっと買い物をし、それから家に夕飯に連れて来たいわ。」

夫:「えっ、夕飯に連れて来るの。それってちょっといやだなぁ。」

妻:「もう、ずいぶん長い間誰も招待したことないし。私だってたまには遊びたいわ。」

夫:「例えば、僕が出かける時なんかにしてくれないかな。」

妻:「そんな時に、私の友達が暇なわけないでしょう。会う都合を合わせるだけでも、たいへんなのに。嫌なら、挨拶だけでもして、自分の部屋へ行ったらいいわ。」

夫:「何で、こっちが迷惑しなければならないだ。」

というわけで、よくありそうな会話です。夫婦の間で自由に意見交換をし、お互いに理解できているような感じです。では、次の会話を読んでみてください。

夫:「この週末は、友達と会う予定なのか。」
妻:「そうよ。あなたに迷惑でなかったら、土曜日にモールで会ってちょっと買い物をしたいわ。それから家に夕飯に連れて来たいけれど、どう思う。」

夫:「君がそうしたいのなら、どうぞ。何かやってほしいことでもあるか。」

妻:「せっかくの土曜日だから、あなたもゆっくりして、好きなことをしてていいわ。私は前もって夕飯を用意しておくから。よかったら一緒にどうぞ。」

夫:「家にいるんだから、挨拶程度に一緒に夕飯もするよ。彼女の方もそれで問題ないでしょう。」

妻:「そうしてくれると私もうれしいわ。彼女もあなたに会いたがっていたようだから。」

夫:「へー。ということは、ワインの一つくらいは買っておこうか。」

 こちらの会話の方が、夫婦の仲がよい感じがします。お互いの意見を自由に言っているだけではなく、相手に対する気づかいが会話の中に含まれています。それに代わって、最初の会話は、自分の表現はよくしているものの、相手の気持ちを掴んでいません。二番目の会話をもう少しよく見てみましょう。

妻:「あなたに迷惑でなかったら、モールで会って、、、」夫も土曜日に予定があるかもしれない、私が出かけることによって、不都合が起こるかもしれない、という気持ちがあって、「迷惑でなかったら」といい始めました。

夫:「君がそうしたいのなら、どうぞ。何かやってほしいことでもあるか。」妻の気持ちを大切にしたいという夫の気持ちが出てきます。その上、何かお手伝いをして、もっと楽しんでほしいと気持ちが回っていきます。

相手の気持ちを察して、自分の気持ちであるかのように、取り入れて扱うことを、投入introjection と言います。相手を信頼しているので、投入が起こりやすいです。その反面、自分の気持ちを相手に押し付けることを投影projection と言います。相手に対して不安が多いと、自分の押し付けが多くなりがちです。そして、投入と投影のバランスを見るときに、投入の方が投影より多いという夫婦関係のほうがよりよい結婚である、と言うことができそうです。

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