2011年1月アーカイブ

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 ロマンスドラマは、タイトルのごとく終わってしまうわけですが、その後はどうなるのでしょう。結婚もゴールインとして呼ばれて、一件落着と言うわけですが、同時にその時点がスタートラインとなり、それまで2人で語ってきた夢を実現していくことになります。そしてそれまでの夢が将来のゴールとなって、努力をしながら、2人で歩んでいくものになります。

結婚直後描いている将来のゴールは、結構理解しやすいです。2人でなにを一緒にしようかとか、どんな雰囲気の家庭を作りたいとか、いつ家を購入しようかとか、子供は何人作ろうとか、どんな仕事を2人でしたいかとか、いろいろあるでしょう。そして、事はその通り進めば何の苦労もなく、今回のタイトルのごとく、その後はずっと幸せに暮らしました、となるわけです。でも、実際にはスムーズに行くことは少なく、何か個人的なものがじわじわと出てきます。

例えば、A君は1日の仕事を終えた後は、1人でゆっくりとリラックスをしたいと感じます。帰宅したとき、たまに夕飯が用意されてないと、不思議に思って憤慨します。なぜ、妻は家にいて時間があるのに夕飯の準備ができていないのかと。そして、仕事の余韻が残っている頭を静めながら食事をしたいのに、妻は彼にとってどうでもよいことを、なんだかんだと話しかけてきます。うるさいし放っておいてほしいと感じます。

彼のストレス発散は、コンピューターを使ってインターネットで好きなサイトをチェックすることです。寝るまでの時間は少しかないので、大切な時間を有効に使いたいのですが、彼の妻はどういうわけか放っておかれて怒っているようです。たまにそれが爆発して大喧嘩になることもあります。週末はたまには結婚以前から知っている友達を誘ってゲームへでかけたり、飲みにいきたいのですが、それに関しても妻は文句を言いますし、やっと説得して出かけたとしても、帰ってくると機嫌が悪いので困ります。

そして、B子さんはいろいろ考えてせっかく作った夕飯について何も言わずにただもくもくと食べる夫を見てがっかりします。夫がおいしそうな食べ物を見て、驚きと興味を表し、うまいうまいと言いながら、食べることを想像していたのに、無視されたような気がして、怒りも覚えます。楽しい食卓は、家を明るくしますし、2人の関係を楽しむ数少ない夫婦活動です。それなのに、話しかけても反応がないし、彼女の関心などに興味をもって聞いてくれません。あげくの果ては、夕飯後、さっさと自分の部屋へ去ってしまい、コンピューターに熱中してしまいます。1日の中でたった少しの2人の時間を有意義に過ごしたいのですが、これでは憤りも隠せません。

週末はたまには結婚以前2人でデートをしたように、外出して食事でもしたいです。少しはきれいにして、夫にそれを認めてもらいたいです。主婦にはなったものの、いつまでも女性としての自分を見失わないようにしたいです。でも、夫は「釣った魚にはえさを与えない」感覚で、いまさら彼女とデートだなんて考えてもみません。そんな夫を見て、彼女は自分の結婚が正しかったのかどうか考えることも少なくありません。

何か個人的なものとは、普段意識して考えない心の欲求です。2人で意識して結婚以前に語ることができるゴールとは違って、相手を省みない自分の欲求です。ですから、相手に理解してもらうのが難しいのです。にもかかわらず、それが結婚の進行を妨げることもできるし、離婚の原因ともなりうる重要なものなのです。

何か個人的なもの

この意識しないうちにもじわじわと出てくる何か個人的なものとは、確かに意識をして、理解をするのが難しいです。食事の時に、今日の仕事のことでちょっと悩んでいるので、それを消化するのに続けて考えなければならないから、少しの間話しかけないで欲しい、などと言う人が沢山いるとは思えません。そして、そう言われた妻が、今日1日考えてあなたに楽しんでもらおうとして作った食事なので、それについて満足がいけるようなあなたの発言を待っているのです、と表現するのは普通多くないと思います。

何か個人的なものとは、普段自分でも意識していない心の欲求で、それは相手を通して満足できるものです。2人で話し合える結婚内でのゴール等とは裏腹に、言葉にも出さない隠れた個人的な課題ともいえるでしょう。例えば、(上記の)夫婦のやり取りから察することができる、母親任せの夫の欲求、そしてそうかと思ったら、自由に出かけられることを妻から期待する放任主義。それにハーモニーとして存在し難い妻のロマンティックな欲求や、主婦業を通して自己の自尊心の確立を図ろうとする心の動きは、なかなか通常気が付くようなものではありません。

これらの心の欲求は、表面的な2人のゴールの立場からみると障害にあたります。なぜなら、隠れた心の欲求が満たされ、または解決しないと、宣言されたゴールに向かえないのです。ですから、何とか2人の個人的な欲求を処理しなければなりません。逆に、解決することができないときには、2人の仲が悪くなります。デートをしたい妻が、放っておかれたら、幸せではないですし、そこから出てくる怒りや失望は、暖かい家庭に貢献しません。そして、仕事のストレス解消をできない夫は、不機嫌ですし、妻に八つ当たりもしますし、決して安定した家庭に貢献できるものではありません。これが長く続けば、2人の間は冷めていき、結婚生活が終わってしまいます。

解決法step 1: 何か個人的なものは自分でも意識していないので、知らずのうちに問題になりやすいです。先ず、不満なときには、どのような欲求が満たされていないのか、自分を振り帰り、明らかにしましょう。

解決法step 2: 夫婦の間で話し合う時間を作り、自分の気持ちを伝えてみましょう。夫婦の間でも予約を取ることは大切です。そうでないとまた無視されます。この時点では、相手に自分の気持ちを伝えるだけで、相手に何も依頼などしていません。

解決法step 3: 自分のできる範囲内で、相手の欲求をかなえてあげましょう。それまでは自分の欲求をかなえようとして、喧嘩になったりがっかりしましたが、今度は相手にフォーカスを当てて、その満足をゴールとします。これを続けると、不思議に相手も自分の欲求を満たすことに気を回し始めます。自分から進んですると、いいものが戻ってきます。

解決法step 4: 夫婦間で最上の達成は、相手の欲求を自分の欲求として共有することです。相手の欲求が自分の欲求となるので、相手の満足は自分の満足となり、相手の幸せは自分の幸せとなります。

このようにして何か個人的なものの解決に至るわけですが、そうしたら、明記された結婚のゴールへ向かえるでしょうか。それとも、すでにゴールに到達したのでは、ないですか。

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