母国語を基盤に二つ目の言語を学ぶ

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「ことば」を通じてどんなことができるのかを教えたい

by 美穂 from 東欧

こどもはまだいないのですが、国際結婚しているので、こどもができたらどのように両親の母国語を習得させるか、ということをよく考えたりします。主人は東欧の人間ですが、日本に2年いたことがあり、私の両親と意思の疎通が図れる程の日本語は話せます。ですから、二人の間では「家では日本語、外では現地語を学ばせる」という考えで一致していました。

バイリンガルの身近な例はいくつかあり、日本に住む義姉夫妻(2人とも同じ国の出身)の子供は日本語、両親の母国語、そして近い将来アメリカに移住が決まっている為必要になる英語の3カ国語を話すマルチリンガルに成長しつつあります。1番上が6歳、2番目が2歳の子供たちは日本で生まれ、日本の保育園に通っている(現在上の子はアメリカンスクールに通ってますが)ので日本語はバッチリ、家では両親が英語と母国語を教え込んでいます。彼らはたまに違う言語の単語が混じることがあっても、相手の話す言葉に合わせて話ができます。(こないだ彼らが我が家に遊びに来たときに、2番目の子が私を見た瞬間に日本語でしかもお辞儀をしながら自己紹介していたのには皆大爆笑でしたが。)他にも、日本人ではないのですが、ハンガリーに住んでいる主人の友人夫妻の子供たちが(夫妻は同郷人)やはりハンガリー語と両親の母国語を不自由なく操るのを見ており、自分達のこどもにも彼らのようなバイリンガルに育って欲しいという願いと、自分の子供だけがバイリンガルにならなかったらどうしよう、と焦りのような思いがありました。

しかし、今回「バイリンガル教育」の皆さんの投稿等を読み、いかに完璧なバイリンガルに育てるのが大変なことか、また、自分達の置かれている環境(日本人は周りに全くいないうえ、日本に里帰りするのも何年に一度になるか分からない)を考えずに「ないものねだり」をしているのではないか、ということに気がつきました。きっと、ここに立ち寄らなかったらきっと自分の変なプライドやバイリンガルへのこだわりで、将来子どもを追い詰めることになったと思います。よく考えてみればバイリンガル(マルチリンガル)に育った甥っ子や知り合いの子達は、親の母国語、及びその他の言語を話さざるを得ない機会が多いので(特にハンガリーにすんでいる子供たちは、月に一度はハンガリー語を話せない祖父母の家にやって来るので)もちろん親の努力等もありますが、自分たちの子どもと比べると数段バイリンガルに育つための土壌が整っているのです。(もちろん話すことに関して言えば、ですが)そんな彼らと、自分の子ども(仮にバイリンガルに育たなかったとして)を比較してため息をつくよりも、他に子どもの為にしてあげられることがあるはず。もちろん、日本語に接する機会を作る努力は惜しまないつもりですが、完璧なバイリンガルになるかどうかはこどもの希望と努力次第にして、親としては言葉を知ることで他の世界が見えてくる楽しさ、とか、自分の気持ちを他人に上手く伝える事とか、「ことば」を通じてどんなことができるのか、そういうことを教える事ができればいいかな、と今は思っています。

 

中国子女の日本語習得にみる効果的バイリンガル教育とは

 SweetHeartあいかたの久保さんは、春から語学ボランティアで中国から来た小学校6年生の女の子の面倒を見ています。その女の子が夏休みを過ぎて、ものすごい勢いで日本語が上達してきたということで、今回「SweetHeart79号」の会報に、女の子の語学上達ぶり、その要因はなぜなのか、などを分析していて、とても興味深かったので、その一部をここに転載します。

(前略)2月頃に日本に来た時は、「こんにちは」ぐらいしか話せなかったのに、夏休み中には、毎日、原稿用紙1枚の日記を自力で書けるほどになっていたのだ。今では、小学校6年生の国語の教科書の内容がだいたい理解できるまでになっている。つまりバイリンガル成功物語のヒロインになりつつあるのだ。(中略)

なぜだろう。まず感じたのは、母国語がしっかりしていること。中国で通っていた私立の小学校は、暗記教育がモーレツで、女の子は、日本の広辞林にあたいする辞書の漢字がほとんど読める。故事成語も何百と知っているし、作文なら一気に何十枚でも書けるように訓練されてきたという。(中略)

将来的には、中国語のことばが豊富なので、その数に対応する日本語も、当然身につけていくことが予想できる。(中略)

なおかつ、勉強に取り組むという習慣ができているので、自分からどんどん教科書を朗読したり、パソコンに国語の教科書の文章を丸ごと全部、打ち込んだり(中略)人とコミュニケーションしたい、友達がほしいという願いも、バイリンガルには必要なんだろうね。(中略)

そして、女の子と一緒にいてイイナと思うのは、人からものを学ぶときの礼儀正しさ。ときどき生活面や精神面までフォローしていると、こちらもしんどくなるけれど、毎回、毎回、女の子の「ありがとう」の言葉を聞くと、一緒に時間を過ごせて良かったなとしみじみ思う。・・・・・

 

言葉を覚え始めの子に対しての
バイリンガル教育について

NAMI

ハーフ(ダブル)のお子さんをお持ちのお母さんに お伺いたいのですが私は19 ヵ月のアメリカ人とのハーフを持つマミーですが、そろそろ、かなり言葉を覚えてお話しも上手になってきましたが、今、我家では主人が 子供に100% 英語で話しかけ私が英語、日本語の半々で話してますが、私は娘にいずれは日本語も完壁ともいわないまでも、
話せるようになって欲しいと思っております。ただ、主人がフランス系アメリカ人で彼自身、バイリンガルでアメリカで親の意向で小学校まで「リセスクール」に入れられていていたので、彼は常に「彼女に大きなプレッシャーを与えないで欲しい」と言うのです。

でも、私は日本語はお教えたいと強く考えてます。今、うちの娘は日本語の意味と英語の意味、両方を理解し使い分けています。例えば、身体の部位や返事、動物の名前、お願いする時や挨拶 等、未だ未だこれからなのですが、皆さんの御家庭では特にお母さんは子供にどのように日本語を教えているのでしょうか?又は、言葉の覚え始めの子供には100% の日本語で接する方がベターでしょうか?必然的に旦那は英語で話すので。只、うちの主人の仕事はとても忙しく月に、少なくても2 回は海外出張が有るもので、普段でも子供と接する時間が少ないので、私としては、そんな事も有り英語と日本語を半々に今、娘に使っている訳です。そこで、何か先輩マミーさん達に良いアドバイスを頂けたら すごく嬉しいのですが。宜しくお願い致します。

KOZUE

だんなさんが、お子さんに接する時間が限られているとのことですが、ご家族は日本にお住まいのようなので、私はお母さんも始めから英語を中心にして(もちろん場合に応じてフレキシブルに)お子さんに話しかけたらいいと思います。最初は日本語に遅れが出るでしょうが、ご近所の日本人の子どもと遊んだり、日本語のTVを見たり、周りの日本人と接するにつれて自然に日本語は覚えていくと思うのです。特にお子さんが保育園や幼稚園に通い出したら、日本語取得はあっと言う間だと思います。それよりもどうやって英語能力を維持するかが問題になってくると思います。リラックスしながらもお互いBi-culutureの子どもを持つ親としてがんばりましょう。


HIROKO

我が家は父親はアメリカ人では母日本人です。現在日本に在住多分ずーっと、長男7才、長女4才、次女1才の5人家族です。夫婦の会話は95%日本語父親は100%英語で子供に接し、私は、50%くらいかなハーフだからといってバイリンガルは容易ではありません、夫も多忙ながら出来るだけ子供と接するよう心掛けています。まず、子供の通学(日本の学校)、通園は父親、宿題も父親がみてあげる、ビデオは全て英語ののもだけ、テレビは一切見せていません。なるべく英語の環境を多くしてあげることかなと思い頑張てます。今の処バイリンガルです。やはり、幼時期2人とも言葉を発するのが遅く心配しましたが、(2才半まではなしませんでした)今は問題ないようです。年に1度はアメリカに行きたいのですが、去年までは4人の運賃でよかったのですが今年から5人分になります、子供の為にもおかあさんも稼がねばとひしひし考えさせられます。そうまずはできる限り英語の環境を作ってあげることが一番だと思います。

 

NAMI

Hirokoさん!!"Sweet Hart"の掲示板でのアドバイスを有難うございました!!

とても参考になりました。日本環境での英語教育は並み大抵の努力では無いと思います。その中でお子さんがバイリンガルだと言う事は、とてもすごい事だとつくづく感心致しました!!旦那さんの協力もすごいなーと、思います。
それにしても、旦那さんとの会話が100%日本語というのも驚きです。うちの旦那は今年で日本に住んで5年目ですが、全然と言っていいほど、日本語が駄目ですよー。情けないっ。後、4 年程 この日本駐在勤務が残っておりますので今後を期待したいとこと娘のバイリンガル教育のほうも、頑張りたいとこです。その後は、旦那の勤務がヨーロッパのほうに移るので、これから さて、どうなることやら?でも、幼稚園は日本で行く事になるのでここで また、インターナショナルスクールの付属のプレスクールに行かせるべきか、それとも日本の普通の幼稚園にするべきかと悩むとこです。本来は能天気な性格の私ですが、子供の事になるとやはり真面目に考えざるおえないところですね。ハハハ。とにかく、アドバイスを有難うございました。

それでは、悪い風邪がはやってるのでお互いに気をつけましょうね。それと、子育て頑張りましょう!!だらだらと、書いてしまいすいません。失礼致しまーす!!

まずは人格

HIROKO

NAMIさん、こんにちは
なつかしく拝見させていただきました。わが家も長男が3歳のとき幼稚園をインターナショナルスクールにするか、普通の幼稚園にするか迷いました(当時は神戸に住んでいました)、それで少しでも英語の環境に置きたかったので、英語教育を行っている幼稚園を選びました、しかし、6ヵ月頃たって子供の性格の異変に気が付きました。それで幼稚園に行って様子をしばらく見てみました先生は普通のアメリカ人でどの子にも平等に扱うのですが、個性は無視しているのが分かりすぐ辞めました、それからしばらくいろんな幼稚園の方針を色々検討して子供に合う幼稚園を選びました。それは大満足、のびのびと想像力を高めてくれました。その長男も1年生、いまはカソリックの私立の小学校に行ってます。小学校からはインターナショナルスクールに入れたかったのですが、長崎にはないしなによりも学費が年150万円位かかると聞いて家は3人子供がいるので問題外でした。幼時期の人格形成は言語形成より大切だと思うので、慎重に幼稚園選びしてくださいね。じゃまたね。

 

NAMI

HIROKOさん!!お返事、どうも有難うございました。本当に先輩マミーのお話しは参考になります!まったく、HIROKOさんのおっしゃる通りだと思います。やはり、子供の人格形成が一番、大切ですよねー。お返事を読ませて頂いて、改めてそう思いました。うちの旦那自身が、親の方針でアメリカでリセスクールに幼稚園、小学校まで、
入れられバイリンガル教育をさせられたもので、常に彼は「子供にプレッシャーをかけないで欲しい、伸び伸びと育てたい!」と、申しておりました。うちの娘は今は、ワイルド過ぎる程 元気いっぱいです。このまま、娘の成長過程を見ながらフレキシブルに対応していきたらと思います。

でも、HIROKOさんは3人のお子さんのマミーなんですねー。すごい尊敬しちゃいますよー!私なんか娘1人でてんてこ舞いさせられて、肩息状態です。HIROKOさんは3人のマミーをやってるんだもの、私も見習って頑張らなきゃー。はい!特に幼稚園選びのアドバイスは参考になります、私も慎重に子供の性質に合う幼稚園を選びたいと思いました。これからも、子育て頑張りましょうね。本当に有難うございました。では失礼します。

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