Supermom2.gif (4491 バイト)

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    気のせい
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うちのダンナは、ズターイと態度は、非常にデカイのだが、チョットしたケガや病気でも大袈裟に騒ぎ立てるので、うるさくてしょーがない。先日も、どうやら40肩らしく朝から、肩が痛くて1インチも動かせない「う〜」とうなってベッドに張り付いている。

一応、同情しておかないと、あとで「情けのないヤツ、冷たいヤツ」となじられるのも七面倒くさいので、「Are you all right?」と声をかけておいたが、心の中では日本語で「男は黙って○ッポロビールだ!!(かなり古いCM)」とか「出産の苦しみに比べたら、40肩くらいナンジャー。」とつぶやいているのである。(私の父親は、肋骨3本折れていても黙ってビールを飲んでいたような典型的九州男児だったので、つい情けなく思ってしまう。)

先日は、あまりウルサイので、私が“It's in your head.”(気のせいヨ)と言ったら、かなり怒っていた。本当に、わがやには3人の子どもがいるようなもんだ。

“in your head” つまり、あっちが悪いこっちが悪いと、本当はどこも悪くないのに、そう思い込んでいる人や、誰も悪口を言ってもいないのに皆が自分のことを悪く言っていると思いこんでいるような人に対して使うような言葉である。「精神的なもんだよ。気のせいだよ。」ってなところである。

でも、これ、私がよく妊娠中に疲れた疲れたと言っていたら夫に言われてメチャクチャ腹が立った覚えがある。使い方には気をつけてネ。当人が真剣に悩んでいる時に、こういうことを言われるのは一番辛いよね。

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     極暑           
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日本の7月は、本当に暑かったですよね。天気予報でも猛暑を越えて「極暑です。」と言っていた。『そうだ、これは極暑だ。』と耳新しい言葉に感心してしまった。

(メルマガにくっつけてこの文章は発信してしまった後、辞書で調べたら、『極暑』という言葉ちゃんと載ってました。私が知らなかっただけ。お恥ずかしい!!でも私が生まれてこの方、あそこまで暑い極暑になったことがなかったから聞いたことがなかったのかも。(言いワケ〜)反対語の『極寒』というのは、よく聞くけど・・・・。ちなみに「極暑」は、暑さが一番ひどいこと。で「酷暑(こくしょ)」だと堪え難いほどの真夏の厳しい暑さだそうです。ンジャ「猛暑」は?激しい暑さ、だそうデス。)

そして8月、アメリカに戻ってきたら、いきなりイーストコーストにもHeart Wave(熱波)極暑がやってきた。日本での夏ばてを癒すどころかダブルパンチである。

こんな暑い時は、やはりただ“Hot”と言うだけじゃ言い足りない。外に1歩出た途端に太陽が肌をジリジリと焼くような暑さをこう表現でき。

“it's scorching! ”

“It's scorching hot out today.”

“scorch”は「焦がす」「あぶる」という意味の動詞で“scorching”は、「焼けつくように暑い」「焦がすような」という形容詞である。

幸い、土曜日あたりからやっと、ちょっと気温が下がり、天気予報では

The heat wave of last week in the East and Midwest is over.”

と言っていてホッとした

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 やさしくしてあげて           
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ある日、夫の友人が遊びに来た。夫は、なぜだかは、もう忘れたが非常に腹の虫の居所が悪く、ちょっとしたことで私に怒鳴り声をあげた。それを見ていた友達が、夫にすぐさま言った言葉

“Easy on her.”「(もっと)やさしくしてやれよ。」

という程の意味である。私は、無条件に私の肩を持ってくれたその友達を一遍に好きになってしまった。

成句だと“go easy on somone/something ”で「〜にやさしくする」「〜を大事に扱う」という意味になる。

息子達が、ふざけっこをして、時に兄の方がかなり本気で弟を殴っている時などに、“(Go) easy on him.”と、「手加減しなさいよ。」位の意味でこの表現を使うこともある。

“rough on someone”だと、その反対表現で「〜つらく当たる。厳しく当たる。」になる。息子に、あまり手厳し過ぎる父親に

“Don't be so rough on him.”

と使ったりする。

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    怒り2           
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前々回は、怒りの色々な表現を紹介したが、もう一つ。

日本から戻って来て3日目。次男は取り分け時差ぼけがひどく、昨夜などは2時に目を覚まして騒いでいた。そして、今日も11時にソファーの上で寝てしまい、3時頃に目覚めて、寝起きの機嫌の悪いこと悪いこと。ちょっとしたことが気に食わなくて、怒り狂って床を転げまわって泣き叫んでいる。その様は、まるでひきつけを起こしているようだ。それで思い出したのが、次の表現

“He had a fit.” 「彼は、激怒した。」

“fit” は、もともと「ひきつけ」の意味なので、この文は、「ひきつけを起こした」という場合にも使える。

まるで怒った様が、ひきつけを起こしているかのように見えるところから来たのかもしれない。

 

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第一印象は悪くても・・・           
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たとえば、お見合いで結婚して、最初は、ミスマッチ(2週間前の英語講座参照)のように思えても、段々、その人を好きになっていき、結局、恋愛結婚よりも長続きする、なんて話しをよく聞きますよね。このような場合にピッタリの表現が英語にはある。

“He will grow on you.”

で、「段々好きになる」「次第に行為を持つ」である。心の中の、小さい種が段々と育って花になるというイメージである。この表現は、特に恋愛に限らず使える。

【例】
A:Your friend who I met at the party is so obnoxious.
B:He really is a nice guy.  He is the kind of a person who grows on you.

A:パーティで会ったあなたの友達、すごく不愉快なヤツね。
B:彼は、本当はいいヤツだよ。(つき合っている内に)だんだん好きになるようなタイプの人間だよ。

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怒るのさまざまな表現           
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英語には、怒るという表現が実に多い。それに比べて日本語は、「怒る、頭にくる、腹が立つ、腹わたが煮え繰り返る、激怒する・・・」あ、日本語でも結構たくさんあるもんである。

では、それらに当てはまる英語を探してみよう。最も一般的な “I'm angry.” から始めて “I got mad. ” “I'm upset.”  “I'm furious.” “I'm steamed.”  “I went ballistic.” “I blew up.”    どれも、非常によく耳にする言葉である。

これを全部覚えるのは至難の技である。自分に一番フィットした怒り方を選んで覚えてみてはどうだろう。まず “I got mad.” “ I'm upset.” は、一番シンプルに怒りを表現している。“I'm furious.”になると、怒りの沸点にかなり近く高くなっている。“ I went ballistic.”となると、もう爆発寸前である。“I blew up. ”となると正に怒り心頭に達し爆発した状態である。

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  名前を忘れたら
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私は、人の名前を覚えるのが、大の苦手である。特にアメリカ人の名前は、なかなか覚えられない。たとえば、テニスのゲームをするさい、ゲーム前に、皆でまず自己紹介をする。ところが、名前を聞いた、ほぼその瞬間に、もう忘れているのである。(ということは、最初から聞いていないと言った方が正確かも)耳を素通りしていくのである。

それに比べ、多くのアメリカ人は、名前を覚えることを非常に大切にしていて、次に会った時などは、もう「Hi. Yumiko.」と声をかけてくれる。ところが、こっちは全然覚えていないもんだから、「Hi・・・」の次が続かない。非常に罪悪感を感じる。しばらく親しげに話しこんでしまったりした後などは尚更、改めて名前を聞けなくなってしまう。

そんな深みにはまってしまった時に、便利でよく使われるのが、

“I didn't catch your name.”

である。「名前が聞き取れませんでした。」という程の意味で、“I forgot your name.”などと言うよりグッドである。使う時は、前に
一応 アイムソーリーをつけて

 “I'm sorry but I didn't catch your name.”

というように使いましょう。

histor6.gif (1262 バイト) ミスマッチ

ミスマッチという言葉、最近、日本でもよく使われていますよね。マイブー ムとかリンクフリーとかカンニングとか、前にも取りあげましたが(過去講座参照)、英語にす ると全然意味をなさない和製英語も、日本では氾濫していますが、このミス マッチは、日本語の中にうまく溶けこんで正しく使われているようです。

実 際、英文でどう使われるかと言うと・・・

“That shirt and tie are mismatched.” 「そのシャツとネクタイはミスマッチだね。」

A:“John and Marry divorced after being married for only a few years.”
B:“They were mismatched to begin with.”

A:「ジョンとメリーは結婚たった2〜3年で離婚しのよ。」
B:「彼らは、最初からミスマッチだったんだよ。」

 

histor6.gif (1262 バイト) 今週の英語表現 「よい結果(幸運)を祈る」

御存知のようにクリスチャンは、お祈りする時、両手を組み合わせる

=“cross one’s fingers” 。

あらたまって真剣にお祈りをする場合でなくても、何かを強く願ったりする場合に、一般の英語の言いまわしとして

“I have my fingers crossed. ”=「祈る、よい結果(幸運)を祈る」

という使い方をしているのをよく耳にする。

【例】
“I took the bar exam last week.  I hope I pass it. I have my fingers crossed.
「先週、司法試験を受けたの。受かればいいと祈ってるの。」

ちなみにここで使っている“Bar”は、飲み屋のカウンターバーではない。

“the bar”は「弁護士業」の意味である。

 

histor6.gif (1262 バイト) 他人の立場になって考えてみて

こちらは、さすが家の中でも靴をはく文化だけあって、他人の気持ちを思いやるにも、こんな表現を使う。

“Put your feet into somesone's shoes.”

直訳すれば「自分の足を、他人の靴に入れてみろ。」で「他人の立場になってみろ。」という意味になる。つまり“Shoes”が「立場/身/境遇」を意味しているのである。


アメリカに来たばかりの頃、親切な大家さんが、部屋にカーテンを取りつけに来てくれた。ところが、いきなり、窓際のベッドに土足で乗っったので、心の中で『ウッソー!!!』と絶句した。いくら靴を脱がない文化だって言ってもねー。

アメリカ人が我が家に入る時は、例外なく靴を脱いでもらうことにしている。ところが、アメリカ人は、一旦、靴を脱いでしまうと、今度は靴を履くのが面倒らしく、外にちょこっと出るのに、はだしのまんま出ていって、そのまま泥足で家に上がりこんでくる。「あのねー。靴脱ぐって意味が全然わかってないんじゃないのー!!」と叫びたくなる。

例:
1.You are so selfish.  Try to put yourself in someone else's shoes.

「あなたって本当に自分勝手ね。他人の立場になって考えてみようとしたら。」

2.I've just lost my job.  Put yourself in my shoes.  Then you will know how miserable I'm feeling right now.

「失業したの。私の身にもなってみて。そうしたら、私が今どんなにみじめ
な気持ちでいるかわかるから。」

 

Isnoopy.gif (283 バイト)1個のケーキ

 最近、長男は、日本行きが近づいて来ているのを意識して、なかなか感心なことに、できるだけ全てを日本語でしゃべろうとがんばっている。時々、どうしようもなく変てこな日本語を使うのだが、細かい間違いをいちいち直してやる気をなくさせてはいけないと、多少の間違いには、ぐっと目をつぶっている。

それでも、たとえば、私が「今日、宿題たくさんあるの?早くやっちゃいなさい。」と言うと、「今日は、ほとんどなから、すぐ終わるよ。一このケーキだよ。」とか突然言うので、笑ういをこらえるのに必死になってしまうことがある。

そう・・・英語では、「そんなの簡単だよ。」とか「お茶の子さいさいだよ。」などと言う時に“It's a piece of cake.”と言うのだが、そのまま直訳しても、日本語じゃぁ全然意味をなさないのである。

反対に、前ページにも書いたが、日本語の言い回しを英語に直訳すると全然違った意味になる言葉の例が、「pull one's leg = からかう」である。(前ページ「足をひっぱる」参照)

 

おまけ(こどもの英語習得に関して考えたこと)

子ども達の言葉の習得ステップを観察するのは、とても興味深い。特に英語の場合、ある時期を境に、“is” と “was” や “go”と “went” などのような現在・過去形の使い分けができるようになってきたり “she” と “he” などの女性、男性代名詞の混乱が解消したりと、ネイティブの子も、日本人が英語を習得する際に苦労する部分では、やはり、ある時期でしっかり混乱して、段々と大人に直されたりしながら習得していくのだということがわかる。

“she”と“he”が、ちゃんと使い分けできるようになったのは、やはり3歳〜4歳で、息子が「自分は男の子でお隣の○○ちゃんは女の子」、という意識が出て来たのと平行していた。動詞の現在、過去形は4歳の今でもかなりめちゃくちゃだが、それでも、“today”とか“yesterday”といった時間の流れが何となく理解できるようになった頃から、ちょっとずつ使えるようになってきている。

10歳の長男でさえ、1年生から今まで日本の子が漢字を習得するように毎日Spellingの授業があり、いわゆる不規則動詞と言われている動詞(例:“go, went, gone ”)などを含め、様々な英語の動詞、形容詞・・などの変化一つ一つ学んでいる。

また、ニ言語を同時進行で習得している場合、3歳前半くらいまでは、子どもがどちらの言語をしゃべっているかの意識がないためか、一つのセンテンスの中で、英語と日本語が入り混じることもよくあった。(例:“マミー、なにdoing?”)

長男の場合、特に幼児期の一時期、日本語と英語の強さが同じ位の時があり、上記のような間違いが多かった。言葉の習得って、簡単なようで、実に奥が深い。

ibell.gif (1170 バイト)鐘が鳴る鳴る・・・

最近、物忘れがどんどんひどくなってきた。例えば、何かを出そうとして冷蔵庫を開けた途端「???何を出そうとしたんだっけ???」となる。二階に何かを取りに上がった途端に「・・・何を取りに来たんだっけ???」となる。自分で自分が怖くなる。

友達と芸能人の話しをしていても、名前が全然出てこない。例えば、先日もビデオのNew Releaseで見た "What Women Want" というビデオが、とても面白かったので、友達の薦めていたのだが、その主演男優の名前がどうしても出てこない

“There's this famous movie actor. Very macho and handsome. From Australia, I think.. Does that ring bell?"

"Sure. It was Mel Gibson"

「有名な俳優で、とてもマッチョでハンサムで。オーストラリア出身だと思うんだけど。思い当たらない?」

「もちろん。メル ギブソンでしょ。」

"Does that ring bell?" 「(頭の中でベルがピンポーンと鳴って)思い当たる」

というニュアンスである。友達との会話でも、最近お互いになかなか、このピンポーンが鳴らなくて、いつまでも「あ〜なんかすっきりしない!!」と、しばし一緒に考え込んでしまう今日この頃である。

ところで、 "What Women Want" 本当に、おもしろかったです。男尊女卑のメルギブソンが、ある日、突然、女性の心を読めるようになってしまうことから始まるラブ・ストーリです。

histor6.gif (1262 バイト) “hit” のいろいろと便利な使い方

義理の妹は、ラーマーズ法を専門に教える看護婦だが、最近、ボランティアで、10代で妊娠してしまい、住む場所もない女の子達のためのシェルター(一時避難所)、で出産に関する講義をしたという。

驚いたのは、10代と言っても、11歳から14歳のまだまだ幼さの残る少女達で、一体どうして子どもができてしまったのかもわからない子もいたという。

彼女達のほとんどは、麻薬中毒で、家出したか(hit the road)親達からも見放され行く場所もないのだという。10代の妊娠(teenage pregnancy)は、アメリカの抱えるさまざまな問題のうちの一つであり、さらにどんどん低年齢化している。

“hit the road”

には「家出する」という意味の他に、“Let's hit the road” という使い方をすると「帰りましょう」という意味になる。Hitの意外な使い方である。

“hit the books” と言えば「Study 勉強する」の意味。では、質問 “hit the sack”  と言えば??? “sack” は、米俗語で寝床、寝袋の意味で と言うと「寝る、床につく」という意味である。

アメリカでは毎年100万人の子ども達の行方がわからなくなる。そのうち、実際に見知らぬ人によって誘拐されていなくなる場合は、200人から300人で、家出したまま行方がわからなくなる人数の方が、はるかに多い。(U.S. Dpartment of Justice の資料による)

【例文】

“When he was 11, he hit the road and never returned home.”

“It's getting late, I have to hit the road.

“I have an exam tomorrow. I have to hit the books.

“I'm getting sleepy, I'd better hit the sack right now.”

 

histor6.gif (1262 バイト) 女磁石

先週は「脳天気な人」という英語を紹介したが、脳天気といえば、夫の末の弟も超脳天気の一人である。

しかし脳天気な人と言うのは、やはり一緒にいて気持ちが楽になるせいか、友達もたくさんいたりするもんである。弟は、女性男性を問わず、誰からも好かれる性格で、独身時代は、毎日遅くまで友達と飲み歩いていた。このように社交的な人を“Social butterfly”という。

“He is a social butterlfy. He goes out every single night with his friends. ”

彼は、5年前に結婚した途端、かなりオーバーウェイトになってしまったが、昔は明るい性格に加えて、かなりのハンサムだったので、どこに行っても、女の子に声をかけられ、ガールフレンドに不自由したことがなかった。

このような男性のことを単にプレイボーイと言うこともできるが、弟のように特に女性が磁石に吸いつけられるように寄ってくる場合、こんな言い方もできる。

”He is a women magnet.”

 

histor6.gif (1262 バイト) 脳天気

兄弟とは多分に性格が正反対だったりするものだが、我が家の息子二人もまったく正反対の性格をしている。長男は、見ていて、かわいそうになるほど何事に関してもpessimistic   (悲観的)だが次男は、あきれるほどにoptimistic(楽観的)である。先日、幼稚園の先生と個人面談があったときも、先生が次男を称して

“He's happy-go-lucky.”  と表現していた。

“happy-go-lucky” (形容詞)とは「気楽な」「脳天気な」というような意味で、物事にこだわらない人のことである。悪気のある言い方ではないけれど、ちょっとあきれるほど楽観的というニュアンスが含まれる。

夫: “We're broke. We may not be able to pay all the bills this month. ”

妻: “Don't worry so much. It's not life threatening. ”

夫: “You're such a happy-go-lucky person. ”

「お金が全然ないよ。今月の全部の請求書の支払いができないかもしれない。 」

「そんなに心配しなさんなって。命にかかわることじゃないんだから。 」

「君って、本当に脳天気だなー。」

“It's not life threatening. ” は、小さいことにがみがみ言う義理の父に対して、義理の母がよく使う言葉。 何かブツブツ小言を言われるたびに。

“Don't complain so much. It's not life threatening. ”

と言っている。小さいことが気になって仕方がない人は、この言葉おまじないのように使えるのでは。

 

histor6.gif (1262 バイト)  イタズラ電話?

「ハロー」と受話器を取ったら、向こう側は何も答えない。もう一度「ハロー」と言っても、やっぱり無言。その上、「スーハースーハー」という、荒い鼻息が聞こえてくる。

一瞬『げっ、もしかしたら crank call (イタズラ電話)?』と思って電話を切ろうとしたら、向こうから「ぼくジョン。あのー、ショーンいる?」と蚊のなくような、かわいらしい子どもの声が聞こえてきた。後から電話口に出てきたお母さんの話しだと、友達に電話をかけるのは初めてで、えらく緊張していた上に(←しばらく沈黙の理由)、風邪気味で鼻がつまっていた(←荒い鼻息の理由)らしい。

The best way to handle crank calls is to hang up immediately. (イタズラ電話の一番いい対処法は、すぐに切ることだ。)

I got a crank call.  (いたずら電話が来た。)

Crank calls can intrude on anyone's life.(いたずら電話は人の生活を侵害する。)

 大道芸人

お正月になるとテレビに出て来るそっ歯とおデブ(差別用語じゃないですよね。)の大道芸人、なんて名前でしたっけ?(まだご健在なんでしょうか?)彼らのやっている、何本ものピンやボールを、ぐるぐると両手で投げては取り投げては取る芸を英語で“juggleing”ジャッグルと言い、そのような曲芸師を“juggler”ジャグラーと呼ぶ。

“juggle”という言葉、よくワーキング・マザーが口にするのを耳にする。ワーキングマザーは、色々な役目を担っている。母親、仕事、妻・・・全てをうまくこなすことは、まさしくジャグラーが三つも四つものピンをクルクルと回す曲芸のごとくである。

“I am busy juggling work and family.”
仕事と家族を両立するのに忙しい。

“How to juggle business travel and kids at home.”
ビジネス・トリップと家にいる子どもをどうやってうまく両立するのか。

もちろん、Stay at home mom も、こんなふうに使える。

“I am busy juggling activities for my family. ”
家族のために色々な活動を両立させるのに忙しい。

子どもが2〜3人いて、それぞれが2〜3種類の習い事をしていたりしたら、車での送り迎えだけで振りまわされてしまうのである。

 

 どうしても我慢できない!!!

夫が、この表現を載せろとウルサイので載せます。

夫が、いつもリビングの床に座って、テレビを見ながらケーキとかアイスクリームとか食べて、その後、そのお皿を"床"に置いたままにしておくことが私は許せない。まず、テーブルの上で食べないだけでも腹立たしいけど、それは100歩譲って許したとしても、『床に皿』だけは許しがたい。

昨晩も、皿をそのままにして二階に上がろうとするので、「お皿!」と一言、私が言うと、夫がこうのたまわった。「君の英語講座にピッタリの表現があるよ。 “pet peeve”って言葉知ってる?」と言い出した。「知らん、そんなの。なに!」とむかつきながら聞き返した。

「君は、そもそも自分自身がズボラで、あっちこっちに何でも置きっぱなしにして平気なくせに、ぼくが床に皿を置くのだけは耐えられないんだろ。そういうのを “pet peeve” って言うんだよ。つまり、『どうしても、これだけは我慢できないこと』って意味だよ。」と完全に話しをそらし、自分を正当化しようとしている。まったく、腹が立つけど、おもしろい表現なので、採用するしかないか。

“My pet peeve is dishes on the floor. ”

「私は、床に皿が置いてあるのだけは、どうしても我慢できない。」

“His pet peve is people who are disorganized . .”

「彼は、整理整頓できな人にだけは、どうしても我慢できない。」

 ハイライト

友人のビルは、アマチュアバンドのベスギタープレーヤーである。ある時、彼の住む町にブルースの王様と言われている、B.B.King がやって来て、その前座を勤めることになった。彼が興奮しながら、

“This is the highlight of my music career.”
「これは、ぼくの音楽キャリアにとっての最も輝かしい出来事だ。」

と言って、当日には絶対に見に来てくれと電話してきた。

ハイライト・・・ラインマーカーのことを、英語では“hilight”と言う。これを塗った部分は、強調され輝くので、上記のような使い方ができるわけである。別に、それほど輝かしくなくても、例えば、単調な一日の中で何か一箇所だけでも楽しい部分があったりしても自虐的に使うことができる。例えば、秘書だったら、

“I have such a boring job.  Lunch is the highlight of my day. ”
「仕事は、すごく退屈。ランチの時間が、私の一日で、一番の楽しい時間なの。」

なんて寂しいコメントができるかもしれない。

 

 いらいらすること

何がイヤって夫を車の助手席に乗せて運転するくらいイヤなことはない。私が何年も運転して知っている道でも、夫が横に乗っていると、いちいち「そこを右に曲がった方が近道だ。」とか「なんで、そこを左に入るの?」とか「どうして、そんなところでブレーキ踏むかなー?」とかウルサイ、ウルサイ。曲がる時は、私が左右を確認しているのに、夫まで助手席から体を乗り出して確認しようとするから左側の視界は完全に遮られて見えなくなる。ムカムカして頭を思いっきり張ってやりたい衝動にかられる。こういう人のこと何と言うか。ズバリ!!

“back-seat driver” (ハンドルを握っていないのに運転の指示をする人)

“My husband is a back-seat driver.”

なのであーる。

 和製英語その3

ある時、テニス仲間の一人が、チアガールのようなテニスウェアを着てきたので、

“You look like a cheer girl.”

と言ったら、みんなが吹き出した。『え?なんで?』と、笑われる原因が全然わかっていない私に、一人が、「“cheer leader”みたいってこと?“cherry girl ”って言ったのかと思った。」と言われた。『え?じゃ“Cheer Girl”って言葉なないの?そんでもって “Cherry girl”って何???』と心の中で思ったが、その場は、もう恥の上塗りをするのもいやなので、それ以上聞かず、家に帰ってから大急ぎで、夫に質問した。

そしたら、夫も吹き出しながら「 “Cheer girl” なんて言葉は、英語にはないよ。そりゃ、Japanes English、だ。それを言うなら “Cheerleader” だよ。」と教えてくれた。( “Cheerleader” って言葉も、もちろん知ってるけど、日本じゃよく  “Cheer girl” とも言うじゃないですか・・・。)さらに、「じゃ“cherry girl ”ってナーニ?」と質問すると、さらに大笑いしながら、教えてくれた。

ゲー!!!、“cherry girl”って、なんと、米俗語で「処女」のことでしたー!!私は、いい年のオバハンをつかまえて、「処女みたい」と言った・・と思われたのである。口は災いのモト〜〜〜。

ここで、以前も出てきた和製英語の復習!!
カンニング(全く日本で使われている意味はない) 
リンクリー(リンクがないという意味)・・と言うことで、まだ読んでない方はSuperMomの「過去の英語講座」(上部にリンクあり)のページを見てね! 

皆さんも和製英語には、気をつけてね!

 

ネイティブの子ってどうやって前置詞を覚えるのかな?

日本人にとって前置詞は、英語を勉強する上での苦労の種だが、ネイティブの子どもでも、いろいろと試行錯誤を繰り返しながら、前置詞を覚えるのだなーと思うエピソードがあった。

近所に「あの家が売りに出たら買いたいね。」と家族みんなで話していた家があった。ある日、息子と車でその家の前を通りかかった瞬間、息子が大声で

“Mom. The house is on fire!”「ママ、あの家が燃えてるよ。」

と叫ぶので、エッとびっくりして家を見るとどこにも火の気はない。「火事どこ?」と聞く私に息子は自分の間違いに笑い転げながら「あー、間違い間違い “The house is on sale.” と言い直した。

そして、家の前には、“for Sale”「売り家」の看板が立っていた。

つまり、息子は、ここで2つの間違いをおかしたことになる。一つ目は、お目当ての家が売りに出ていることを発見して興奮のあまり、頭が混乱して “on sale” と言おうとして、同じ前置詞の on を取る fire をくっつけてしまったこと。そして、もう一つの間違いは “on sale” と言うのは、「値が下がって売っている」という時に使うイディオムであって、ただ売りに出ている場合は “for sale” が正解である。

と言うことで、今回の表現は、

on fire 「燃えている」
on sale 「安売りしている」
for sale 「売りに出ている」

さて、そのお気に入りの家だが、残念ながら、現在、我が家の周りの家の値段は、まるで日本のバブル期のように高騰しており、on sale どころか、とてつもない値段だった。

おてんば娘に、頑固な子

まず男勝りの女の子、おてんば娘のことは・・・“Tomboy”

“She is a tomboy. ”

頑固な子のことは・・・もちろん “stubborn”

を使って単に “He is stubborn.” とも言えるけど、ちょっと良い見方をして、

“He is strong-willed.” とか“He is a strong-willed child.”

なんて言い方を耳にする。頑固というニュアンスは入っているが、肯定的な言い方になる。

下記は、あるアメリカのペアレントサイトでの頑固な子どもに悩む母親とセラピストのQ&Aで、「頑固」と「意志の強さ」は、表裏一体ということがよく表現されている文があったので、短く引用してみた。

母:My six-year-old daughter is very picky about what clothing she wears. She refuses to wear socks and will only wear two particular pairs of underwear. Is she just being stubborn or is it something more?

6歳の娘は、着るものにとてもうるさいのです。彼女はソックスを断固としてはかず、パンツも決まった二枚のみしかはきません。彼女は頑固なのでしょうか、それとも他にそれ以上の何かがあるのでしょうか?

セラピスト:Your daughter appears to have a strong will and is intent on expressing her independence and individuality through her current choice of clothing.

お嬢さんはとても意志の強い子で自分の独立心と個性を、今のところ洋服の選択ということを通して表現しようとしているようです。

丘を越えると姨捨山

スポーツジムで、エクササイズしながら、隣の人達が交わしている会話を盗み聞くのは楽しい。(悪い趣味?)たとえば、ある朝は頭上のテレビに流されているトークショーにゲスト出演したミッシェル・ファイファーを見ながら、「あの唇、絶対に整形でふくらませているわね。」(アメリカでは、分厚い唇が流行で、女優達が次々と上唇を大きくしている。みんな、ないものねだりだよね。)とか、「あの胸、絶対入れてるわねのよ。」だとか、聞いてるだけで最近のタブロイド・ネタ?に精通してくる。

今日もライフサイクル(自転車こぎマシン)で汗を流していたら、隣の女性二人の会話が耳に飛び込んできた。テレビにはゲストの女優デミー・ムーアがドアップになっていた。すると

“Look at those wrinkles.  She is over the hill.”

と言う声が聞こえてきた。「丘を越えた」とは、つまり「(歳を取って)全盛期を越えた」ということである。女性の女性を見る目は、いつも辛らつである。

(もちろん男性にも使えます。まだまだ気持ちが若い義理の父が「私は、まだ年取っちゃいないよ。」という軽い調子で “I'm not over the hill yet.” なんて使っていました。)

 

 水の泡

パソコンを使っている人なら、誰でも一度は、人為的ミス、もしくはシステムかなんかのミスで、せっかく打ち込んだ全情報が消えてしまったという経験があるんじゃないだろうか?私の場合最近だけでも二度あった。

一度は、息子が「ママ、ママ」と呼んだが、コンピューターに張り付いて離れない母親に業を煮やし、いきなり、スタスタと歩いてきたかと思うと、コンピューターの電源を元からパチンと切ったのである。「ギャあーーー!!!!」という私の雄たけびのすごさに息子はビックリ仰天して怒られる以前に泣き出した。

All my work of the last hour went up in smoke.
「1時間分の仕事が全部パーになった。」

のである。

さらに、数日後、今度は、コンピューターが完全にクラッシュするという最悪状態に陥った。修理に出して戻ってきた時には、電子メールアドレス帳や、その他、数年間かかって集めた、いろんな情報が根こそぎ忽然と消えていた。狂ったように、あちこちのフォルダーを探したが「ない。ない。ないないないないなーい!!」オーマイゴッ〜ド!!オーマイぶっだ〜!と天をあおいで、しばらく茫然自失状態で立ち直れなかった。

教訓「大切な情報は、必ず絶対安全な場所にコマメに保全しときマショ。」

同じ意味で、go down the drain.「排水管に流れる」 もっと遊び心のある言い方だと flush down the toilet.「トイレに流れる」なんていうふうにも言える。

例:

All my efforts went down the drain.

All my savings were flushed down the toilet.

 

それって誉めてるの?けなしてるの?

大晦日に夫がローストチキンを焼いた。テーブルに出されたそのチキンを見て、長男が

“This is the best chicken you've ever made.  It's not burned as usual. ”
「これ、今までのチキンの中で一番上出来だよ。いつもみたいに焦げてないじゃない。」

と誉めて?くれた。それを聞いて夫が大笑いしながら

“Thank you, Danny, for that backhanded compliment.”
「皮肉ったお世辞を、ありがとう。ダニー」

と言った。“Backhanded compliment” とは、「皮肉ったお世辞」ということである。

テニスで、逆手で打つことを“backhand”と言いますよね。そこから来たんでしょうか?「逆打ちのお世辞」→「皮肉っぽいお世辞」、それとも “backhanded writing”と言うと「左傾斜書体」という意味もあって(左利きの人が字を書くとこうじゃなくて、反対に傾斜してますよね。)そこから、ひねたとか皮肉ったとかいう意味になるのか???ま、とにかく、こんな言い方もあるってことです。

息子は、正直な感想を言っただけなのでカワイイもんですが、やはり、このコメントを例えば、姑が嫁に言ったらグサ〜!皮肉〜!この○ソババーって感じですよね。

例:

“My mother-in-law rarely praises me, but even when she does it's always a backhanded compliment.”
「姑は滅多に私のことを誉めないが、誉める時は、いつも皮肉った誉め方しかしない。」

 

ileeth.gif (1224 バイト)とても大切

幼稚園に息子を迎えに行った時のこと、普段なら帰り仕度を済ませて待っているのに、その日は、100ピースのパズルを完成させようと夢中になっていた。あと完成まで2ピースというところだったが、横にいたビクトリアという女の子が「あ、わかった!」と叫んで、パズルの最後の1枚をつかんで加勢しようとした。

その時、先生が言った言葉、

“Victoria! Sean has been working very hard on this puzzle. It means a lot to him. Let him finish.”

(ビクトリア、ショーンは、このパズルをずっと一生懸命やってたの。彼にとっては、とっても大切なの。最後まで(一人で)やらせてあげなさい。)

もしかしたら、他の人には、意味のないもの(例えば、たった1枚のパズルのピース)だったとしても、ある人にとっては、とても意味のあるものかもしれない時などに使います。

例:

This tea cup may be a piece of junk; but it means a lot to me because it was my grandmother's favorite cup when she was alive.

(このティーカップは、安物かもしれないけど、生前の祖母のお気に入りのカップだったんだ。だからボクには、とても大切な/意味のあるものなんだ。)

Thank you for your moral support.  It meant a lot to me when I was really depressed.

(心の支えになってくれてありがとう。本当に落ち込んでいたときにとても救われたわ。)

ileeth.gif (1224 バイト)チキン

クリスマスまで、あと数週間。どこへ行っても「もうクリスマス・ショッピングは済んだ?」「う〜ん。まだ始めてもいないの。」なんて会話が耳に入ってくる。お店は、この時期が一年で一番の稼ぎ時。でも、消費者にとっては、もちろん一番お金のかかる時期である。

友人のメリーは、数年前に離婚し、今は、コンピューターソフトの会社で秘書をしながら、一人息子のジョンを育てており、生活は決して楽ではなさそうである。2週間前に、会った時は、「クリスマスが近づいてきて、お金もないので夜、近くのスーパーでレジの仕事をしようかと思っているの。」と話していた。

今日、会った際に「そう言えば、夜働くって言ってたけど、どうしたの?」と聞いたら、“I chickened out.”「おじけづいてやめたの。やっぱり、二つの仕事をこなすほどタフじゃないし、夜まで働いたら、子どもも寂しいだろうから。」とのこと。

彼女を見ているとシングルマザーは、本当に大変だと思う。chicken out「おじけづいてやめる」 chickenだけだと、臆病者、小心者の意味がある。子供達がよく、相手にむかって「ヤーイ、チキン」とはやしているのを耳にする。

 Cream

先週の日曜日、息子が嬉々としてアメフトの試合から帰ってきた。「勝ったの?」と私が聞くより先に

“We creamed them! ”

と叫んだ。

“cream”で思い出すのは・・・、そうあのケーキに乗っているホイップクリームですよね。この文章の謎時は、そのホイップクリームの作り方にあります。

ホイップクリームを作るには、生クリームを泡立てますね。「泡立てる」を、英語では何と言うでしょう。“to whip cream” とも言いますが、 “beat ” とも言います。特に、ハンドミキサーなどに頼らずに、手で泡だてる時は、これでもかーこれでもかーという感じで「こてんぱん」にビートしなければなりませんよね。そこで、上の答えは

「相手チームを、こてんぱんにやっつけた。」

となるわけです。

【例】

The Giants creamed the Daiei.  「ジャイアンツはダイエーに圧勝した。」

 

be cut out

最近、学級崩壊という言葉をよく耳にするが、学級崩壊は先生が新米、ベテランに限らず起こるというから、教職にある人も本当に大変だと思う。学級崩壊の憂き目にあった大抵の先生は、「自分は教師に向いていないんじゃないだろうか。」と悩み出すというが、この向いている向いてないを英語で言うと・・・

“My class is not doing well; maybe I'm not cut out to be a teacher.”
「クラスがうまく行ってないんだけど、もしかしたら、私は先生に向いていないのかもしれない。」

となる。紙に人型の点線を書いて切りぬく様子を思い浮かべると「自分は先生向きに切り抜かれていない。」というニュアンスがなんとなく理解できてくる。

ついでに、もう一つの例文

“I can't organize a thing; I'm not cut out to be a homemaker. ”
「整理整頓が全然できない!私は主婦には向いてないんだ。」

さて、ここからは「おしゃべり掲示板」で話題になった表現など・・

懐かしいを英語で言うと・・・例えば、「この曲をきくと懐かしさがこみあげてくる」

“This melody makes me feel nostalgic.”

それから、シドニー・オリンピックの柔道で惜しくも判定ミスで金を逃してしまった篠原選手。彼が後で、「自分が弱かったんだから仕方ない。」って言ったそうですが、日本ならそれで「いさぎよい」と認められるけど、もし、彼の言葉が、そのまま“I was week.”と訳されて伝えられたとしたら、外国じゃ、「なんだ、やっぱり弱いって自分でも認めているんじゃないか。」と取られてしまうと、どこかの記事で読みました。それでは、篠原さんの、この言葉はどう訳されれば良かったか、ですが、Native Speaker によると

“I was strong but I was not good enough. ”

なら、なんとか謙虚にそう言っているということが通じたかもしれないそうです。とにかく“week”なんて言葉を自分から使っちゃいけないそうです。言葉って文化背景も考えないと正しく使えないものですよね。

Second Nature

テニスのコーチが、ラケットの振り方を教えながら言った言葉。

“Practice until it becomes second nature. ”  

“nature” と言うと「生まれつき」「天性」という意味である。だから second nature と言えば、第2の天性ということで、何回も繰り返し行ったことで習得し、まるで天性のようになってしまった行為のことである。

つまり、コーチの言ったのは、「第2の天性になる位に練習しなさい。」「癖になる位に練習しなさい。」という意味である。

諺: “Habit is second nature.”「習慣は第2の天性である。」

 天才の色々な言い方

前回の、“Natural”「生まれ持っての素質がある」に続いて、今回は、それに類似した表現をいくつか紹介します。

@“Mozart was a prodigy pianist.”    “He is a prodigy”

“Prodigy”「天才」と言っても、やはり生まれ持っての天才、神童に近い天才ということで、何かに飛びぬけた才能がある子どもに対して使われます。

A“He is gifted. ”    “She is a gifted student.

“Gift”にはもちろん贈り物という意味があるから、そこから、「天賦の才能がある。→才能に恵まれた。非常に頭がいい。」という意味で使われるわけです。アメリカの小中学校では、“Gifted Program”と言って、成績の優秀な子たちばかりを集めた特別クラスのある学校も少なくありません。

B“She is so talented.”   “He is a talented comedian.”

特に芸事の才(スポーツも含め)に恵まれている人に使います。

 

 Natural

先週のローカル新聞のトップページに、4歳位の子がみごとなフォームでサーフィンをしている写真が載っていた。そしてその下に “He is a natural.” と大きいタイトルがついていた。

Naturalというと、ほとんど、もう日本語化しているが、上記のタイトルでの使われ方は、「自然」という訳ではなく「彼は生まれ持っての才能がある(人)。天性の才能がある(人)。」という感じである。

このセンテンスのNaturalの前に“a”が付くのは、形容詞としでなく名詞として使われているからである。

タイガーウッズは1歳でゴルフを始めたというが、3歳でボールを打っている写真を見ると、まさに“He is a natural!”である。

この“Natural”を形容詞として使う場合には、“He is a natural golfer.”とか“She is a natural pianist. ”というように使う。

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